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短期的な売買を繰り返して、売却益を狙うものと見られがちな株式投資。逆に長期保有して、配当金や株主優待を積み上げるのも、株式投資の魅力だ。そんな長期保有にピッタリなのが鉄道会社の株だ。今回は沿線に住んでいる人はもちろん、小田急電鉄と沿線の関連施設を利用する全ての人に、小田急の株主優待の魅力を紹介したい。
小田急電鉄の株主優待券は優待乗車証と優待割引券
鉄道関係の株主優待の特徴として、優待乗車証がある。また、グループに百貨店がある場合が多く、百貨店を中心とした優待割引券が魅力だ。
小田急電鉄の株主優待券の割引価格は?
優待乗車証については、保有株数によって以下のいずれか(または組み合わせ)の内容となる。
- 小田急線全線および小田急バス全線共通優待乗車証(定期券式)
- 小田急線全線優待乗車証(定期券式)
- 小田急線全線優待乗車証(回数券式、1枚1乗車有効)
定期券式は1枚、回数券式は保有株数によって4枚~140枚もらえる。
小田急百貨店の優待割引券は、同一売場1000円以上お買い上げで10%割引となる割引券が14枚もらえる。もちろん、小田急百貨店以外にも、優待割引が受けられる施設はたくさんある。
小田急電鉄の株主優待券の使い方は?切符がわりになる?
回数券式の優待乗車証や優待割引券は、1回使うごとに1枚必要となる。優待割引券の種類によっては、同時に複数名が割引を受けられるものもある。
小田急電鉄の定期券式株主優待乗車証はPASMOに移し替えが便利
定期券式の優待乗車証は、磁気券なのでそのまま自動改札で使えるが、PASMOに移し替えて利用することもできる。タッチするだけで乗車できるし、乗り越しや乗り換えも、格段に便利だ。
【参考】「定期券式株主優待乗車証」のICカード乗車券「PASMO」への移しかえについて(小田急電鉄)
株主優待乗車券を使ってロマンスカーにも乗れる!小田急電鉄の株主優待
小田急といえば、やはりロマンスカー。箱根や江ノ島方面のアクセスがいいだけでなく、いつもと違う電車の旅を味わえる。このロマンスカーにも、もちろん株主優待乗車券が使える(特急券と箱根登山鉄道区間の乗車券は別途必要)。ちょっとした旅行にも、株主優待を活用できるわけだ。
小田急電鉄の株主優待券は販売している?
株主優待券は、株主に対して配賦するものなので、残念ながら販売はされていない。手に入れるには、小田急電鉄の株式を購入する必要がある。
小田急電鉄の株の売買単位は?
小田急電鉄の株式を買うとなった場合、100株単位での売買となる。平成28年9月までは1000株単位だったが、2019年3月現在は100株単位で売買できるようになった。
【参考】株主優待生活を送りたかったら、投資する資金はいくら必要?
小田急電鉄の株主優待は買取できる?大黒屋などの金券ショップで買える?
株主優待券の買い取りを扱っている金券ショップがある。基本的に、優待乗車券も優待割引券も取り扱っているが、どちらも有効期限があるので注意しよう。また、金券ショップが買い取ってくれるので、購入したい場合は金券ショップを訪問してみよう。この場合も、有効期限があるので購入する際は注意が必要だ。
小田急百貨店で使える優待は?
優待割引券を使うと、さまざまな施設で割引が受けられるが、やはり使う機会が多いのは小田急百貨店だろう。配賦される枚数も、小田急百貨店向けがもっとも多い。
小田急百貨店のロイヤルカードに匹敵する優待内容
小田急百貨店で使える優待に、ロイヤルカードがある。これは、いわゆる百貨店のお得意様カードで、小田急百貨店ならクレジットカードとして支払いができる機能もある。ロイヤルカードには様々な特典があるが、通常のお買い物で10%割引の優待が受けられる。株主優待の割引率も、これと同水準だ。
株主優待のおすすめはやっぱり鉄道関係?
鉄道関係の株主優待は、各社とも優待乗車証と優待割引券を配賦している。沿線に住んでいるなら、鉄道やバスを利用する機会はあるし、割引で利用できる沿線の施設を利用する機会もあるだろう。地域に密着した優待が魅力の鉄道関係は、株主優待の定番と言ってもいい。
株主優待を便利に使えば、日常生活がお得に、そして快適に過ごせる上、旅行や行動範囲を広げるきっかけにもなる。株主優待の基礎知識や、初心者にもおすすめの銘柄について知りたい場合は、下記の記事も併せてチェックしてみよう。
東急ホテルズの割引が魅力の東急の株主優待
東急の株主優待も優待乗車証が基本で、沿線施設の優待割引券がある。東急グループには東急ホテルズもあるので、宿泊や飲食の割引券があるのが魅力だ。
ベイシェラトンの宿泊が割引に! 相鉄の株主優待
相鉄の株主優待も、基本を押さえつつホテルの宿泊割引が特徴。中でも、フレキシブル料金(通常料金プラン)から10%引き(特定日を除く)になるのがポイントだ。割引対象外となる特定日については、宿泊予約までお問い合わせよう。
参考:相鉄グループ|株主優待
幅広く沿線の生活をサポート!京王の株主優待
京王百貨店を中心に、沿線を幅広くサポートする施設の割引が多い京王の株主優待は、小田急と近いスタイル。地元の対象施設をよく利用する人におすすめだ。
株主優待の割引を利用するならレストランでの飲食がおすすめ
鉄道沿線で割引が利用できる施設には様々なものがある。利用頻度を考えると、やはりおすすめは飲食関係だ。飲食代金の割引があれば、外食も気軽に楽しめる。当然、レストラン業の株主優待を狙うのは王道だが、今回紹介した小田急をはじめ、鉄道関係の株主優待でも、飲食施設の割引を受けられるものが多い。また、ホテルのレストランも含まれていることがある。こういったメリットも見逃せない。
小田急の株主優待、いかがだろうか。沿線にお住いの人なら、メリットが多いので狙ってみる価値はある。また、他の鉄道会社を利用している人も、それぞれ同様の株主優待を提供しているので、ぜひ検討してみてほしい。
文/ねこリセット
※データは2024年5月中旬時点での編集部調べ。
※本記事は投資を推奨する目的はありません。あくまで自己責任・自己判断でご利用下さい。
※情報は万全を期していますが、その内容の完全性・正確性を保証するものではありません。