明治時代に日本にやってきたブロッコリー。欧米だと「栄養宝石の冠(Crown of Jewel Nutrition)」という異名を持ち、食物繊維やビタミン、ミネラル、そしてタンパク質も豊富な栄養満点の野菜で、この度「指定野菜」に追加されることが決定した。
そこでリクルートの外食市場に関する調査・研究機関『ホットペッパーグルメ外食総研』は、「指定野菜」について、20代~60代の男女1,035人にアンケート調査を実施した。
次に「指定野菜」へ昇格しそうな「特定野菜」1位は「かぼちゃ」
2026年度から「指定野菜」にブロッコリーが追加される。この「指定野菜」とは消費量が多く国民生活上の重要性が高い品目として国が位置づける制度で、「指定野菜」に準じるものに35品目ある「特定野菜」があり、「ブロッコリー」がこれに該当する。
そこで今回は「ブロッコリーを除く34品目の『』特定野菜』から次に『指定野菜』へと昇格しそうだと思うものはどれですか?」という質問をしたところ、1位「かぼちゃ」36.7%、2位「サツマイモ」31.9%、3位は「ごぼう」25.8%という結果になった。
「もっと食べたい」と思っている野菜1位は男女とも「とうもろこし」
「『指定野菜』でも『特定野菜』でもないが、『もっと食べたい』と思っている野菜」についての調査では、男女で約6ポイントの差があるものの、1位は「とうもろこし」が獲得。
2位以下も、「男性」「女性」とも順位は異なるが、上位10品目中8品目は同じ野菜がランクインする結果に。
ランキングの特徴として、どの野菜も全体的に女性の方が割合が高く、野菜の摂取量を意識している傾向がみられる。トップ10のなかで最も大きく差が出たのは「えのき」で約11ポイント女性の方が高くなっていた。
男女別:「指定野菜」でも「特定野菜」でもないが、「もっと食べたい」と思っている野菜(菌類・山菜等含む)トップ10(「男性」n=517、「女性」n=518/複数回答)
『ホットペッパーグルメ外食総研』研究員からの解説
2026年度から「指定野菜」になるブロッコリー。国(農林水産省)が指定した野菜なのでいわば“国民的野菜”ともいえます。
「指定野菜」になると、市場価格が大幅に下がった場合の補助金が手厚くなるため安定供給できるようになり、ブロッコリーはもっと食卓に上る機会が増えそうです。
そこで今回、次に「指定野菜」へ昇格しそうな「特定野菜」を調査したところ、「かぼちゃ」「サツマイモ」が1位、2位を占めました。
「指定野菜」は特に消費量が多い野菜、いわゆるなじみ深い野菜なので、甘いお菓子からおかずまでアレンジ可能で幅広い料理方法のあるこの二つがトップ2までにランクインしたのは、納得の結果ともいえるでしょう。
また「もっと食べたい」と思う野菜(次ページ)では、全体的に女性の方が割合が高い結果となりましたが、男女とも1位は「とうもろこし」という結果でした。
私たちが普段何気なく食べている野菜はこのような制度で守られていたり、また最近では食べ方も豊富です。次に「指定野菜」に仲間入りしそうな野菜に注目して食事をするのも楽しいかもしれません。
調査概要
調査期間:2024年3月15日(金)~2024年3月16日(土)
調査方法:インターネットリサーチ
調査対象:全国20代~60代男女(株式会社マクロミルの登録モニター)
有効回答数:1,035件(男性517件、女性518件)
関連情報
https://www.hotpepper.jp/ggs/
構成/Ara