あなたの住まいの最寄り駅には、いくつの路線が通っているだろうか?
一つだけより複数あったほうがアクセスに便利なのは言うまでもない。また、一つの路線でトラブルが発生して運転見合わせとなっても、別の路線を使えるといったメリットもある。
そこで、不動産・住宅情報サービス「LIFULL HOME’S」はこのほど、複数路線が利用できる東京都内の駅を家賃相場の安い順にランキング化した「複数路線が利用できる家賃の安い駅ランキング」を発表した。
【東京編】複数路線を利用できる家賃が安い駅ランキング
東京編は、1位が「高尾(51,000円)」となった。JR中央線、京王高尾線のどちらでも新宿へ行くことが可能だ。高尾山が身近にあり、駅近くには大型ショッピングセンターもあるため、自然豊かな環境でありながら利便性もある駅といえそうだ。
2位は「西国分寺(62,000円)」。新宿まで25分、吉祥寺まで15分、立川まで5分程度で行くことができる。また、武蔵野線を利用すれば、越谷レイクタウンをはじめ、大型商業施設がある新三郷など、ファミリーに人気のエリアにアクセスしやすいという特徴がある。家賃相場が比較的高い中央線沿線において、2路線が利用でき、家賃も抑えられる西国分寺は、穴場の駅といえそうだ。
8位の「吉祥寺(78,000円)」だ。住みたい街として知られている街だが、意外にも家賃相場は抑えめ。JR中央線を利用すれば新宿と東京に、京王井の頭線を利用すれば渋谷まで乗り換えなしでアクセスできるため、交通利便性が非常に高い駅だ。中央線内では、23区編で5位にランクインした、丸の内線を利用できる荻窪と並ぶ利便性といえるだろう。さらに、商業施設や飲食店も駅周辺に多くあるため、生活利便性も高いコスパの良い駅ではないだろうか。
【23区編】複数路線を利用できる家賃が安い駅ランキング
東京23区編は、1位が「熊野前(80,000円)」となった。日暮里舎人ライナーで西日暮里まで3分、日暮里まで5分の近さに位置しており、都電荒川線も利用できるという利便性のわりに家賃相場が安い駅だ。交通利便に加え、駅周辺には複数のスーパーや公園があるため、比較的住みやすい駅であるといえそうだ。
2位は「豊島園(80,500円)」。西武豊島線の始発駅で、池袋まで乗り換えなし15分で行くことが可能だ。また、都営大江戸線を利用すれば、新宿まで乗り換え無し20分で行けるなど、交通利便性の高い、コスパの良い駅といえそうだ。近くには都内にいながら天然温泉が楽しめる「豊島園 庭の湯」がある。
注目したいのが、今回のランキング内では最多の5路線が利用できる、5位の「北千住(84,000円)」と7位の「赤羽(87,000円)」だ。北千住は大きなターミナル駅で、駅ナカはもちろん、駅周辺にも商業施設や量販店、飲食店がひしめき合う。上野まで9分、東京まで20分、池袋まで22分など、都内の主要な駅への利便性も高い。
赤羽も駅周辺には飲食店が多く、商店街も複数あるなど、下町の雰囲気が残る駅だ。新宿まで14分、東京まで17分、渋谷まで21分でいけるなど、交通利便性も申し分ない。どちらのも駅も、生活利便性・交通利便性のわりに家賃相場が安い、コスパもタイパも高い駅といえそうだ。
<調査概要>
対象駅:LIFULL HOME’Sに掲載されている物件数が1,000以上あり、複数路線が利用できる東京都内の駅(JR中央線とJR総武線など複数路線の重複区間は除く)
家賃相場:管理費を含む⽉額賃料から中央値を算出
対象物件:LIFULL HOME’Sに掲載された築40年以内、駅徒歩20分以内、専有面積15m²以上40m²未満の賃貸物件
抽出期間:2023年4月~2024年3月
構成/こじへい