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ドコモとAmazonの連携、Vポイントスタートで過熱する「ポイント戦国時代」の行方

2024.05.15

■連載/法林岳之・石川 温・石野純也・房野麻子のスマホ会議

スマートフォン業界の最前線で取材する4人による、業界の裏側までわかる「スマホトーク」。今回は、ドコモとAmazonのdポイントでの連携について会議します。

Amazonの買い物でdポイントが貯まる・使える

房野氏:ドコモがAmazonとdポイントで連携し、楽天ペイと楽天ポイントがアプリ統合。TポイントがVポイントに統合しました。4月はポイント経済圏の話題が続いた月でしたね。

石野氏:まず、最初に動いたのはドコモですね。

房野氏:簡単に説明しますと、まず、dアカウントとAmazonアカウントを連携し、Amazonで1回あたり税込み5000円以上の買物をすると1%分のdポイントが貯まる。これはドコモユーザーじゃなくても貯まります。ドコモ回線があるユーザーは、ドコモを通じてAmazonプライムの月間プランに登録すると、期間・用途限定のdポイントが毎月120ポイント還元。さらに、eximo、ahamo、ギガホを契約しているユーザーがAmazonで買い物をし、d払いで決済すると、基本還元分に加え、注文金額の1%分の期間・用途限定dポイントが貯まります。

法林氏:dアカウントとAmazonを紐付けさえすれば、とりあえずOK。ただし、ポイントは5000円以上の買い物をした時という条件があるので、Amazonで5000円以上となると、そこそこ買い物しないといけない。逆に、5000円以上まとめて買えばいいかなと。あと、よく調べると1回あたり100ポイントが上限。5000円以上1万円以下じゃないとお得にならないので、僕は今、そういう買い物をしています。

 「ポイ探」の菊地崇仁さんから教わったんだけど、旧Amazon Mastercardゴールドの最大2.5%還元は今でも生きているので、dポイントと紐付けた形で買えば、その2.5%が付く。

房野氏:プラス2.5%になるんですか?

法林氏:そう。結局、dポイントで60歳以上が3.5%還元になるのと同じくらいになる。もらえるポイントは別だけど。だから、そういう意味では良かったかな。

房野氏:Amazonのクレジットカードをやめる必要はないということですね。

法林氏:ステップ1のアカウント紐付けは、dアカウントを持っている人は全員やった方がいいと思うんですけど、ステップ2のd払いで支払うことに関しては、ケータイ料金合算払いじゃないといけない。そういう制限はあるので、ステップ2に関しては人によりけりかな。ケータイ料金合算払いでも、最終的な支払いはdカードという人も多いので、同じって気もする。あと、対象者は少ないけど、60歳以上っていう切り口もあるのは面白い。年齢が上の方の人に還元するとか、ポイントサービスではあまりないので。

石野氏:ドコモは本当にアピールが下手だと思うんですけど、今回の通常の1%、すべてのdアカウント保持者に最大100ポイントまで貯まるポイントは、dポイントクラブのランクの対象になっているんです。あと、ネットでd払いするとポイントが最大4倍になる「d曜日」の対象にもなっているので、本当はポイントをもっともらえるんです。ドコモは最大3.5%と言っていますけど、全然そんなことなくて、うまく組み合わせるとトータルで7%ぐらい行くわけですよ。そういうことをちゃんと言わないから、ポイ活する人に刺さらないし、しょぼく見えちゃう。

房野氏:楽天のように最大十何倍とか言わないとダメですね(笑)

石野氏:PRベタなんですよね。

石川氏:そうだし、やっぱりわかりにくいなと。ahamoポイ活もそうだけど、2200円払わないと4000ポイント貯まらないとか、ハードルを自ら上げている感じ。「ポイ活プラン発表の時に、Amazonとのことを言いたくてしょうがありませんでした」って言っていたけど、わかりにくいところがあるし、Amazonを使っている人ってポイントをそんなに重視していない印象がある。

法林氏:Amazonはお値段が安いってことで選んでいる。

石川氏:それと買ってすぐ届くところに価値を感じている人が多いと思う。ポイントよりも時間を優先しているので、ポイントがどこまでユーザーに刺さるのかなっていう部分があるなぁ。

 アカウントを紐付ければdポイントがもらえるけど、いつ、そのポイントをありがたがる気持ちになるだろうかと思う。楽天だと、使った週の土曜日に「売り上げポイントが貯まりました」という通知が来る。ああいうのでポイントを貯めて良かったっていう認知と好感度が上がると思うんだけど、そこまでの仕組みはできていないような気がしているし。

石野氏:楽天には楽天市場、ソフトバンクにはYahoo!ショッピングがあって、ドコモにはオンラインショッピングがない。一応、dショッピングもあるんですけど……

法林氏:ないと言ったら怒られる(笑)

石野氏:でも、取り扱い規模が10分の1くらいしかない。オールアバウトライフマーケティングと一緒にやっていて、そちらの主力事業にはなっているんですけど、それにしても取り扱い高が楽天の1桁、2桁少ない感じ。dショッピングは、ほぼ存在感がなかったので、まぁ、Amazonと組んだんですけど、dポイントがオープンで、他社とやっているがゆえに、原資はAmazonも負担しなければいけないので、思い切ったことがしづらいというか。5000円以上で100ポイントまでという縛りや上限をつけているのも、Amazonの意向を反映したものだと思う。パートナーだからこそパートナーの言い分を聞かないといけないし、だからこそ楽天やソフトバンクのように自社のサービスを使って一気に5倍みたいな思い切ったことはしづらいのかなと思いました。

石川氏:独占的な関係かというと、そうでもない。調べてみたら、JCBのOki Dokiポイントとリクルートポイントはパートナーポイントプログラムとして走っているので使える。PontaポイントもVポイントも入って行けるんじゃないか、みたいな感じになっていて、そこが弱いなと。

法林氏:dポイントが貯まるのはプラス要素。クレジットカードなど支払いは自由に選べるわけなので、それはそれで使えばいい。アカウントの紐付けだけは最低限やって、それ以上踏み込むステップ2以降は、自分の損得勘定を考えてやっていけばいい。ポイ活に参加していなかった人も、Amazonのアカウントとdアカウントを紐付けたことで一応参加した感は得られるし、決済の時に内訳を確認すると、dポイントに何ポイント、Amazonポイントに何ポイントと表示される。それはそれでいいことだと思う。あまりNoではないけど、ドコモ的にはdポイント連携相手が増えて良かったね、くらいかな。

石野氏:そうなんですよね。どちらかというとdポイントを広く薄くやっている感じ。言われてみると確かに、メルカリで何かを買ってdポイント以外にポイントが貯まることはないし、リクルートのホットペッパービューティーとかホットペッパーグルメとかで予約してお店に行くとdポイントが貯まったりします。あの辺のネットのお店が広く薄く対応しているのはdポイントの強みだったりするんですよね。

法林氏:Pontaポイントもdポイントもいける、みたいな、そういうところに普通に入っていけるのって強い。

石川氏:リアルだったら、すかいらーくで選べる。楽天、Tポイント、dポイントが対応している。

法林氏:でも、テーブルの上ではPayPayで決済できたり(笑)。ポイントに関して思うのが、どれかのポイントに統一して、取りっぱぐれのないように完璧に振る舞って買い物や日々の生活をしよう、みたいなのは、よほどポイ活に熱心じゃないと無理だと思う。もらえるポイントはもらっていきましょう、ぐらいのレベルで考えるのがいいと思う。Amazonで買い物するのに、今まで何もしなかったけど、「dポイント分のプラスアルファをもらえるんだったらいいかな」「買う時は5000円を意識しよう」という程度でいい。MVNOの契約もそうなんだけど、友だちを紹介するとポイントがもらえるサービスがありますよね。あれってやり出すと切りがないんだけど、そういうサービスがあることを思いつく人と思いつかない人がいる。まぁ、もらえるものはもらっていきましょう、気がつかない人はもらえませんでした、残念でしたねっていう世界でしかない。それぐらいのスタンスでいいと思いますね。

房野氏:石野さんは色々と駆使してポイントをもらうのが好きですよね。

石野氏:2.5倍に上げてからビックカメラで買い物に行く(笑)

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