2018年にアメリカのシリコンバレーで生まれた投資アプリ『moomoo(ムームー)』。今や世界で2100万人以上が利用するアプリに成長し、日本でも2024年5月5日に100万ダウンロードを達成した。そんな『moomoo』アプリの強みはどこにあるのか?
moomoo証券 代表取締役社長の伊澤フランシスコ氏(右)と公式ブランドアンバサダーに就任した俳優の松重豊氏(左)。
誰でも無料でほぼ全ての投資情報が閲覧できる
“投資情報の格差をなくす”がコンセプトの『moomoo』アプリは、投資家が必要とする分析ツールや財務データ、リアルタイムのマーケット情報などをオープンに提供。アプリをダウンロードすれば誰でも無料で閲覧できる画期的な投資アプリとして、アメリカをはじめ香港、シンガポール、オーストラリア、カナダなど、世界で2100万人以上のユーザーが利用する。
日本では2022年10月にmoomoo証券が『moomoo』アプリのサービスを開始。米国株取引に加え、2024年3月には日本株取引も開始し、5月5日には100万ダウンロードを達成した。
この『moomoo』アプリの強みについて、2024年5月7日に開催された「日本市場における戦略発表会」では、moomoo証券 代表取締役社長の伊澤フランシスコ氏が、次の3つの特徴を説明した。それぞれの項目について説明しよう。
1.オールインワンで情報を網羅する
2.大口投資家の売買動向を可視化
3.複雑な財務情報をビジュアル化
国内外の多彩な投資情報を参考に判断できる
1.オールインワンで情報を網羅する
多くの投資アプリでは、米国株、日本株、ETF(上場投資信託)など、投資商品によってアプリが分かれていたりするもの。それが『moomoo』アプリの場合、どんな投資商品でもオールインワン。「ひとつのアプリで取り引きできるところに非常にこだわっています」と伊澤社長が言うように、豊富な投資情報などもアプリ内に網羅。使い勝手の良さが好評を得ている。
2.大口投資家の売買動向を可視化
運用会社や機関投資家などの大口投資家は億単位で株を運用。大口だけに株の売り買いが株価に影響してしまう。もちろん、個人投資家にも影響する話なので、『moomoo』アプリでは大口投資家の取引データを可視化して、誰でも見られるようにしている。通常よりも大きな注文があると、プッシュ通知で教えてくれるサービスも展開する。
投資の神様とも呼ばれるウォーレン・バフェット氏の会社、バークシャー・ハサウェイの投資情報も閲覧できる。
3.複雑な財務情報をビジュアル化
プロの投資家は、企業の財務情報や決算情報などを調べて、総合的に投資するかどうかを判断する。そんな専門的なビジネス情報を、『moomoo』アプリではビジュアル化して掲載。例えば財務指標は過去数年分をグラフ化したり、決算情報はプロの見解を解説するなどして、複雑な財務情報も簡単に把握でき、誰もが投資判断できるコンセプトを目指す。
そのほか、数々の投資教育コンテンツを用意。文章や動画で投資について学ぶことができる。アプリ上に運営する投資コミュニティでは、多くのユーザーと意見交換が可能。アメリカのニュースもリアルタイムで配信し、自動翻訳の字幕付きで見ることができる。
「投資初心者はどの銘柄を買えばいいのか、なかなか判断がつかないものですが、様々な情報を参考に取り組んで、投資成果をあげていただきたい」と伊澤社長。
実は東京証券取引所のプライム市場の7割近くの取引を海外投資家が行なっているそうだが、そんな海外投資家向けの日本株の調査レポートを翻訳して、日本語で読めるようにもしている。「海外の投資家が日本株をどのように見ているのかは非常に重要な情報。このような情報が閲覧できるのは、おそらく当社だけではないかと思います」と意気込む。