DIME MAGAZINE
数年前から世界では「ゴープコア」と呼ばれるファッションのトレンドがある。いわゆる、アウトドアのムードをデイリーに取り入れたスタイルのこと。耳慣れない言葉だが、日本ではすでに何気なく定着しており、ワークマンをはじめとしたアウトドアウェアを普段着として利用するのは当たり前になってきた。
とはいえ、「これからキャンプに行くの？」と思わせるような着こなしで、街で浮いてしまうのは避けたいものだ。そこでゴープコア初心者でも取り入れやすい新しいブランドや、おしゃれに日常着に取り入れるコツについて、アンダーアーマーとワークマンの担当者に聞いた。
「ゴープコア」とは？
そもそもゴープコアとはどんなファッションなのか。
「ゴープ」は「GORP：Good Old Raisins and Peanuts」のことで、ハイキングやトレッキングなどのアウトドアの際に持ち歩く携行食であるナッツやフルーツなどをミックスした栄養価の高いスナックのことを指すらしい。「コア」は「～系」などのニュアンスのあるファッショントレンドによく使われる言葉だ。
一般的に、ゴープコアは、アウトドア向けのアウターをストリートウェアとして着用するファッショントレンドを指している。
2021年頃に盛り上がり始めたとされ、グッチとザ・ノース・フェイスがコラボしたりと、有名ブランドがコレクションを出すなど世界的に大きな動きがある。
そんなゴープコアを日本の街歩きに取り入れるには、どんな装いが考えられるか。手軽に手に入れられる商品と共に探ってみた。
1）アンダーアーマー「OUTDOOR STYLE ASIA」
アンダーアーマーが2024春夏向けに、スポーツブランドならではの高い機能性を兼ね備えたアパレルライン「UA SPORTSTYLE」として2つのコレクションを発売した。そのうち「OUTDOOR STYLE ASIA」にゴープコア要素が取り入れられている。
日本でアンダーアーマーの総代理店を務める株式会社ドームの山脇龍太氏に、「OUTDOOR STYLE ASIA」の特徴とこだわりを聞いた。
「ブランド創設から培ってきた『スポーツウェアをベースとした機能性』に、近年、アジア圏で流行している『OUTDOORテイスト』、『快適なワイドシルエット』を融合させたスタイルウェアとして開発しました。今回はアジア限定での展開となりますが、『都市のライフスタイルに溶け込む』ことをコンセプトに、トレンドのゴープコアになじむアウターやボトムスを揃えており、単なるファッション性だけではなく、快適さと機能性にもこだわりました」
アウター「UA CITY JACKET」44,000円（税込）
ボトムス「UA URBAN OUTDOOR CARGO PANTS」15,400円（税込）
シューズ「UA FAT TIRE VENTURE PRO」18,700円（税込）
なぜ今回、ゴープコアの要素を取り入れたのだろうか。
「アンダーアーマーはアメリカ発祥のブランドですが、ライフスタイルウェアのトレンドは、細分化していくと各国で異なってきます。また欧米人とアジア人では体型や好まれるシルエットも異なるため、より国や地域を意識したスタイルウェアを開発する必要がありました。そのため、日本だけではなく、中国や韓国を中心としたアジア全体でも、『ゴープコア』×『ワイドシルエット』というのは非常になじみが良いと考えました」
トップス「UA ELEVATED WASH SHORT SLEEVE T-SHIRT」7,700円（税込）
ベスト「UA URBAN OUTDOOR VEST」14,300円（税込）
ボトムス「UA ELEVATED FLEECE JOGGER PANTS」11,000円（税込）
シューズ「UA FORGE 96 REISSUE」22,000円（税込）
アクセサリー「UA ISO-CHILL ARMOURVENT CAMPER CAP」4,620円（税込）
トップス「UA ELEVATED FLEECE HOODIE」11,000円（税込）
ボトムス「UA CRINKLE WOVEN JOGGER PANTS」11,000円（税込）
シューズ「UA FORGE 96 REISSUE」22,000円（税込）
どのようなシーンで着用してほしいと考えているだろうか。
「アンダーアーマーというと、トレーニングブランドというイメージが強いと思いますが、スポーツシーンだけではなく、家族や友達とアクティブに過ごしたい休日や、何気ない日常のシーン、旅行やレジャーなど、さまざまな場面でご着用いただきたいと思っています」
日本人に取り入れやすい形でつくられたブランドであることから、ゴープコアを取り入れやすいといえそうだ。
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