2024年の母の日は5月12日。この日に合わせて、日頃なかなか伝えられない感謝の気持ちを示すべく、母親へのプレゼントを購入しているという人も多いのではないだろうか?
「ヤフー・データソリューション」はこのほど、検索ビッグデータから「母の日」にまつわる検索動向を分析したレポート「『母の日 プレゼント』 実は花を贈りたい人は少なめ?」を公開した。
「母の日」の検索数、21年から急落
20年から23年の4年間、各年に「母の日」を含むワードの検索数を調べてランキング化した。
20年に一番検索された「母の日」だが、21年以降はいずれも20年と比べて半数以下に激減。代わりに「母の日 西暦」や「母の日 西暦 いつ」が多く検索されるようになった。
「母の日」の年間の検索の推移を社内のツールで2014年まで遡ってみても2021年から顕著に検索数が落ちていた。
20年はコロナ禍で遠方の家族に会えなくなったのをきっかけに「母の日」を検索。その結果、母の日になにかするのが習慣化したために、「今年の母の日は何をするか」を調べるようになったなどが考えられそうだ。
では「今年の母の日になにかしよう」と思い立つのはいつだろうか?
昨年最も検索された「母の日 2023 いつ」がいつ検索されたのか、日次の推移をみてみよう。
母の日っていつ? いつ気になった
薄青色の縦のラインが土曜日、薄赤色のラインが日曜日だ。
土日に検索数の山を作りながら検索数を伸ばして5月の第1週と2週にピークを迎えていることがわかる。週末になると、「母の日ってそろそろだっけ」って調べるのかもしれない。
続いて、母の日がいつかわかったあと、ユーザーは何を検索するかも調べた。
母の日に気になることといえば?
グラフの左端が検索した直後、右に行くにつれて検索から日にちが経過してから調べたワードを表している。
また、グラフの上にいくほど検索数が多いワードだ。
「母の日 2023 いつ」を検索と前後して「母の日 プレゼント」を調べるユーザーが多いことがわかる。
母の日がいつか気になり、日にちがわかったら何を贈るかを考えているということの現れといえるだろう。
「母の日 プレゼント」は母の日を含むワードの検索数ランキングで3年連続3位になっているのも、いつか知ってプレゼントしたいと考えるユーザー行動の現れと考えられそうだ。
また、花、カーネーションを贈ろうと考えている人は0.4~3.5日経過した後に関連ワードを調べているので、前日や当日ではなく前週までに「いつ」が気になった人かもしれない。
では、母の日のプレゼントはどんな検索がされているのか。
今度は「母の日 プレゼント」とともに検索されたワードを調べた。
「母の日 プレゼント」 実は花の需要は少ない?
図の円の赤が濃いほうが女性の検索割合が多く、青が濃いほうが男性の検索割合が多いことを表している。
さらに、母の日といえばカーネーションだが、花の以外の検索されているワードのほうが多く、花以外の需要があることが伺える。
とくに、50~70代と実用的が結びついている点を考えると、独立や出産を経験した女性が実体験から「花よりも普段の暮らしで役立つもののほうが喜んでもらえそう」と感じた結果かもしれない。
赤い円が多く全体的に女性の検索割合が多いことがわかるが、その中でも男性の検索割合が多い「40代」「30代」に着目。どの年代に検索されているかを調べた。
「母の日 プレゼント」と比べると違いが一目瞭然。30代のほうは30代の検索が多く、男性が多く検索している傾向があることを考えると、「ママになった妻への贈り物を考えている夫」が浮かび上がってくる。
一方で、40代については10代の検索が圧倒的に多いのが特徴で、「今まで育ててくれたお母さんになにか贈り物をしたい」という若者像が検索結果から描けそうだ。
構成/こじへい