AIによる画像処理や1インチセンサーの搭載など、スマホカメラが多方面に進化している昨今。多くの機種が、〝誰でも簡単に、きれいな写真が撮れる〟ようになったこともあり、街中ではデジカメよりも、スマホで写真を撮っている人を頻繁に見かけます。
とはいえ、どっしり腰を据え、本格的に焦点距離や明るさを調節して写真を撮るのであれば、デジカメの優位性もまだまだあるでしょう。デジカメならではのグリップ感なども、スマホにはなかなか出せない魅力です。
そんな中、Xiaomi(シャオミ)が日本での販売を発表した「Xiaomi 14 Ultra」は、「Xiaomi 14 Ultra フォトグラフィーキット」(以下、「フォトグラフィーキット」)を装着することで、デジカメのような使い方ができる、かなり尖ったスマホです。そこで、カメラ機能を中心にXiaomi 14 Ultraの使い勝手をチェックしてみましょう。
ライカと共同開発したクアッドカメラとフォトグラフィーキットでこれまでのスマホカメラと一線を画す
Xiaomi 14 Ultraには、老舗カメラブランドであるライカ社のレンズが採用されています。日本でいえば、シャープのAQUOS Rシリーズや、ライカオリジナルスマホのLeitz Phoneシリーズに搭載されているので、「ライカがスマホもやっている」と、なんとなく耳にしたことがある人もいるのではないでしょうか。
標準の広角レンズは1インチセンサーとなっており、焦点距離約23mm。加えて、超広角約12mm、望遠約75mm、望遠約120mm(いずれも約5000万画素)と、計4つのレンズを搭載しています。
画質調節もライカが監修しており、パキッとしたきれいな写真が簡単に撮影できるのが特徴。また、F1.63~F4まで、可変式にF値を調節できる、デジカメに近い機能も利用できます。
スペックだけを見ても、カメラ機能に特化したスマホであることがわかりますが、それをさらに際立たせるのが、フォトグラフィーキット。本体カバー、グリップ部分、デコレーションリングもしくは、フィルターアダプターを装着することで、見た目はほぼデジカメといえる仕上がりになります。
フォトグラフィーキットはシャッターボタンのほか、ズームレバーやダイヤル、ビデオボタンが搭載されています。ダイヤルは、初期設定では露出変更に機能が割り当てられていますが、絞りの調節といった別の機能を割り振ることもできます。
グリップの握り心地も良好で、片手で持っても違和感なくシャッターボタンを押せます。フォトグラフィーキットを装着すると、どうしても厚みがでるため、ポケットに入れるのは少々苦しくなりますが、ストラップホールも付いているので、首からぶら下げて持ち運ぶのが個人的にはおすすめ。ファッションアイテムとしても魅力的なスマホだと感じています。