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葉山沖での甘鯛釣りで使った秘密兵器の成果

2024.05.11

 4月下旬の金曜日、今年の初釣りに出かけた。悪天で船が出なかったり、船は出るが雨や風が強そうで釣り日和でなかったりで、釣行中止となること4度、5度目の正直だ。釣友の岡野さんの運転で、デカアマ(50cm級の大きな甘鯛)狙いで定評のある葉山のたいぞう丸に向かう。この日はやはり釣友でリタイア後に故郷・外房に転居した正林さんも参加、先に到着して僕と岡野さんの席取りをしてくれた。僕は一番好きな右舷みよし(一番前)、岡野さんがそのお隣、正林さんは左舷みよし。釣り人合計6名なので船は空いていて、岡野さんは右舷中央で竿を出す。

甘鯛リベンジに準備した秘密兵器

 天気は良好、波は穏やか、釣り座はゆったりと、絶好の釣り日和で大漁の予感がする。実は昨年最後の釣りは惨敗だった。たいぞう丸がその日は出船せず、久里浜の甘鯛船に乗ると人生初の甘鯛釣り釣果ゼロ、同乗の岡野さんは小型2尾。僕も岡野さんも、本日は甘鯛リベンジ・デーだ。

 この釣行前、釣り人必見の釣り番組NHK「釣り人万歳」で、沼津の白甘鯛釣りが放映された。餌は甘鯛釣り定番オキアミに加えてホタルイカを使用。ホタルイカは大きいので甘鯛の口に入るのかと訝しんだが、釣り人は大物を2尾ゲット。甘鯛は餌を吸い込むので、柔らかいホタルイカなら問題なく食うのだろう。そこでホタルイカが効くなら、イカタン(イカを短冊状に細く切った餌)も効くのではとスーパーでヤリイカを購入した(ホタルイカは店頭になし)。

 今回の釣行のテーマはふたつ。ひとつは、イカタンがたいぞう丸での甘鯛釣りに効果があるのかを検証。もうひとつは、白甘鯛を釣ること。甘鯛には赤、黄、白の3種類がある。主に釣れるのが赤。黄はあまり釣れないが一度釣ったことがある。味は明らかに赤に劣る。だがやはりあまり釣れない白は、人によっては赤より遥かに美味しいと言う(赤が上とする人もいる)。今期、たいぞう丸は白甘鯛の釣果が好調なので、初白を釣り上げて赤と食べ比べようという魂胆だ。

葉山沖から江ノ島は近い。

 7時前に出船、まずは白甘鯛がよく出る葉山沖でスタート。餌はオキアミ+イカタンだ。すると2投目で、早くもアタリ。重くはないがグイグイ引いて力強い。白甘鯛が釣れてしまった。なんと幸先がいいことか。30cmに満たないサイズだが、この引きの強さが白甘鯛の特徴なのだろう。白甘鯛狙いでは、より太いラインが推奨される。その後も小型ながら赤甘鯛が2尾続く。およそ1時間で3尾。1日やって6尾も釣れば上出来の甘鯛釣りだけに、イカタン・パワー、恐るべし。

いきなり待望の白甘鯛。

赤甘鯛が続く。

 ところがその後、アタリに合わない(針にかからない)ことが2回続く。甘鯛釣りで合わせられないことは経験上滅多にないので、2回も続くのは何かがおかしい。頭を巡らせて、思い当たった。針にオキアミを刺し、イカタンを針先にかける。こうだとイカタンが針先をガードする形だ。オキアミに食いついた甘鯛はオキアミを吸い込むも、イカタンのガードで針先に至らずかからないのではないか? 

またイカタンがオキアミより長いことも、針がかりしにくくしているのではないか? そこでイカタンはオキアミより短めにし、針にはまずイカタンをかけてからオキアミを刺すこととした。

この餌の付け方に問題ありと読む。

 その効果か、10時頃に小型が1尾。その15分後、本日最大のアタリが訪れた。50cm級デカアマの可能性ありだ。「ちょっと引きすぎだけど、甘鯛ならでかいですね」と船長。正体は、ほうぼう大小一荷釣りだった。無念! 

ほうぼうの大小一荷。

それから2時間半、全くアタリがない。甘鯛釣りに付きものの外道、トラギス、レンコダイ、ヒメコダイなどのアタリもなく、こんなことは珍しい。お隣の岡野さんは未だ甘鯛ゼロ。後ろの正林さんは39cmの赤甘鯛を筆頭にいく尾か釣っているようだ。なお正林さん、この日は2本竿の2刀流。船が空いていてこそできることだが、2本を操るのは結構面倒なものだ。釣果も人の2倍となるのか?

 やがてイカタンがなくなり、餌はオキアミのみとなる。この時、餌の新たなる着目点に気づいた。出船時、船が用意したオキアミの冷凍ブロックを海水で解凍し、形のいいオキアミを選んで尻尾をハサミで切る。まずは30尾もあれば十分だ。時間と共に身が緩むので、「ウマミ閉じ込め、ガチ締め1本 旨〆ソルト」なる粉をふりかけ、身がしっかりしている状態を保つ。残ったオキアミはクーラーに入れて鮮度を保つ。餌がなくなったら、以上を繰り返す。

「ウマミ閉じ込め、ガチ締め1本 旨〆ソルト」。

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