映画を楽しむ以外に仕事の相棒にも最適
すべてのチェックを終えた福井さんに総評を聞いた。
「映画鑑賞に固執することはないと思いました。スクリーンが大きいので、スマホやPCの外部ディスプレイにも使え案外仕事向きかも。実際、この仕事は頻繁に映像のチェックをするので、掛け外しができるのは便利。外出先で緊急に見なければいけない時も、活躍しそうですね」
機能面ではレンズの下に設置する視度調整ダイヤルを絶賛。「0.00D~–5.00Dの視力に対応し、近視の人も、メガネやコンタクト不要で使えます。」
様々な可能性を秘めた『au Smart Glasses』にクリエイター魂が揺さぶられたのか。仕事場に戻ろうとする瞬間、福井さんにあるアイデアが降臨した。
最後の最後に福井さんがひらめいた
「さっきの透けの件ですけれど、逆に透けていることを前提に新しい鑑賞スタイルを提案してもおもしろいですね。例えば、バックグラウンドに街並みがうっすら見えることを効果として使い、アウトドアの中や、夕暮れの時間だけしか成立しない映像を作るとか、聖地巡礼などもテーマにできそうですね。VRと違い、ARならこれまでの演出の範疇でいけそうなので、ちょっと考えてみます」
どうやら一歩先の未来をイメージされたようだ。
「アニメ作品でいえば『攻殻機動隊』で描かれた未来が近づいたかもしれないですね。頭の中に映像が映るってこんな感じなのかなとは思いました。過去に〝大画面独り占め〟みたいな広告に踊らされ何度も失望を重ねた人にぜひ使ってもらいたい。これは今までとは違う。きっと進化に驚くと思います」
KDDI『au Smart Glasses』
6万9080円
スマホやタブレット、PCにケーブルをさすだけで、移動中も約120インチ相当の映像を楽しめるARグラス。色彩表現豊かな高画質と、「薄型大振幅スピーカー」によりリアルで臨場感ある視聴体験を実現する。
[SPEC]
ディスプレイ/マイクロOLED、解像度/1920×1080(片目)、リフレッシュレート/60Hz、明るさ/480ニト、視野角/約41度、重さ/112g
レンズ部分に約0.49インチのマイクロOLEDディスプレイを搭載。サウンドにも重厚感がある。
本体上部にある視度調節ダイヤル。片方ずつ合わせることができる。
スマホ、タブレット、PCとケーブル1本でつながる。音量調整などはそれぞれのデバイスで行なう。
グラスを掛けるだけで約120インチ相当の大画面が現われる。ライブ映像やスポーツコンテンツも迫力満点で楽しめる。
取材・文/安藤政弘 撮影/タナカヨシトモ(人物)、水野谷維城(物)
©西﨑義展/宇宙戦艦ヤマト3199製作委員会
※本記事内に記載されている商品やサービスの価格は2024年3月31日時点のもので変更になる場合があります。ご了承ください。