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「ジョハリの窓」って何?ビジネスシーンで役立つグループワークのやり方と注意点

2024.06.06

企業の研修や自己分析の場で利用されているジョハリの窓は、自分自身が自覚している特徴と、他者から見た自分の特徴を四つの区分に当てはめるフレームワークです。

では、具体的にどのように取り組めばいいのか。ジョハリの窓の定義ややり方、注意点について解説します。

ジョハリの窓の定義とは?

ジョハリの窓は、自分自身と他者から見た自分を分析して理解を深め、コミュニケーションを改善するために、研修やグループワークで導入されています。ジョハリの窓を効果的に実施するために、どのようなものか把握しておきましょう。

■ジョハリの窓は自己分析のフレームワーク

ジョハリの窓とは、自分のことを正しく理解できているか、他者が自分をどう見ているかを知るためのフレームワークです。

これは、アメリカの心理学者ジョセフ・ルフトと、ハリー・インガムによって考案されました。ジョセフ・ルフトの『ジョ』とハリー・インガムの『ハリ』を組み合わせて、ジョハリの窓と呼ばれています。日本では、コミュニケーション促進や能力開発に役立つとして普及しました。

チームでジョハリの窓を行えば、自分と他者の認識の相違を発見し、自己分析ができます。自己開示やお互いを分析し合うことで、長所や改善点が明らかになり、チームワークの向上も期待できます。

■ジョハリの窓には4つの区分がある

ジョハリの窓は、自分自身の特性について、自分と他者の認識を区分ごとに分け、擦り合わせて分析します。ジョハリの窓を行う前に、四つの区分について理解しておきましょう。

  • 開放の窓:自分も他者も知っている
  • 秘密の窓:自分は知っている、他者は知らない
  • 盲点の窓:他者は知っている、自分は知らない
  • 未知の窓:自分も他者も知らない

開放の窓は、周囲に対して自己開示ができている区分です。当てはまる事柄が多い場合、コミュニケーションがスムーズにいっている状態といえます。

秘密の窓は、コンプレックスやトラウマなど、他者に知られたくない情報です。秘密の窓に当てはまる事柄が多い場合、自己開示をしていない、またはできていないことになります。

盲点の窓は、自分に対する他者からの評価です。当てはまる事柄が多い場合は、他メンバーから話を聞いて自己分析をし直す必要があります。

未知の窓は、自分自身も他者も認識していない、潜在的な能力や感情が当てはまります。新しいチャレンジや経験によって、開発が期待できる区分です。

ジョハリの窓のやり方

ノートに書き込む手元

(出典) pixta.jp

ジョハリの窓は四つの区分を理解し、最適なメンバーを集めることができれば、簡単に実施できます。詳しいやり方について紹介します。

■準備する

ジョハリの窓を実施する際は、信頼関係の築けているメンバーを集めましょう。お互いの性格や特徴についてきちんと知っていることが重要です。

次に、紙とペンを用意します。紙は四つの窓に区切って使用します。

記載する性格や能力に関しては、あらかじめ共通の言葉を用意しておくとスムーズです。例えば『責任感がある』『優しい』『聞き上手』『我慢強い』『論理的』『行動力がある』『慎重』など、20個程度の選択肢を用意しておきましょう。

参加するメンバーが各自で言葉を考えて記入する形式でも構いません。

■自己分析と他者への評価を記入する

配られた紙に、自己分析と他者への評価をそれぞれ記入します。自分自身と参加メンバーについて分析し、評価していきましょう。

自分自身については、性格や能力を正直に評価します。他者については、その人の性格や行動から、どのように見えているかを記入しましょう。他者への評価は、受け取った人が自分の盲点を把握し、コミュニケーションに関わる開放の窓を広くする手助けになるため、非常に重要です。

他者への評価を人数分記入したら、該当者に渡しましょう。それぞれの手元には、自己分析を記入した紙と、メンバーに記入してもらった紙が集まります。

■メンバーで結果を共有する

自己分析を記入した紙と、メンバーから受け取った紙を照らし合わせて、開放の窓・秘密の窓・盲点の窓・未知の窓にそれぞれ分類していきます。分類作業を行うと、自分の見えている面と見えていない面が明らかになります。

分類後は、チーム内で結果を共有し、ディスカッションします。自己理解が深まるだけではなく、チーム内のコミュニケーションを活性化させ、チームワークを強める助けになります。

ジョハリの窓のメリットとデメリット

パソコンに向かうビジネスパーソン

(出典) pixta.jp

ジョハリの窓はチーム内のコミュニケーションを活性化させる一方で、他者からの評価の主観性によるリスクもあります。ジョハリの窓を活用する際の、メリットとデメリットについて把握しておきましょう。

■メリットは「個人とチームの成長」

ジョハリの窓を活用すると、個人とチームの成長につながる点がメリットです。自己分析により自己理解が深まると同時に、他者から自分がどのように見られているかを知ることができるためです。

自分が他者にどう見られているかを知れば、コミュニケーションを意識的に改善できます。また、ジョハリの窓を通じて、お互いに自己開示ができるため、メンバー同士のコミュニケーションがスムーズになります。

自分自身についての理解だけでなく、メンバーとの相互理解が深まり、コミュニケーションが促進される点がメリットです。

■デメリットは「相手次第で評価が変わる可能性」

実施するメンバー次第で評価が変わる点が、ジョハリの窓のデメリットです。お互いの性格を深く理解していない場合や、メンバー間の関係性が薄い場合は、自己分析も他者の分析も正しくできません。

他者からのフィードバックで傷つく恐れもあります。とはいえ、メンバー同士で気を使って評価をしてしまうと、誤った分析結果につながるのが難点です。

成長の機会を逃さないためにも、参加するメンバーは慎重に選出しましょう。

ジョハリの窓を行う際の注意点

3人の会社員

(出典) pixta.jp

メリットがいくつかあるジョハリの窓ですが、実施するに当たって注意点があります。ジョハリの窓を効果的に行うための注意点や、嫌な思いをするメンバーを出さないようにするための注意点について解説します。

■お互いをよく理解しているメンバーで行う

ジョハリの窓のメリットを生かし、効果的に実施するためには、参加するメンバーがお互いをよく理解している必要があります。ジョハリの窓は自己分析だけでなく、他者の分析も行うため、お互いの性格や特徴を把握しているメンバーで行いましょう。お互いを理解しているメンバーで行えば、正確な評価を得られます。

また、結果を共有する際に自己開示をするため、メンバー同士の信頼関係が確立されている必要があります。自分のネガティブな面をオープンにするケースも考えられるためです。

■ネガティブワードは使わない

ジョハリの窓の実施によって、他者から自分がどう見えているのかを知ることになります。メンバーが傷つかないように、他人を評価する際はネガティブワードを使わないようにしましょう。

ジョハリの窓は、短所を指摘したり、追及したりするのが目的ではありません。メンバー同士の理解を深め、ポジティブな変化を促すために行うものなので、ネガティブワードは不要です。

しかし、人によっては、直接的なネガティブワードがなくても悲観的に捉えて落ち込むことがあります。

例えば、参加したメンバーから『元気』という評価がもらえなかった場合、「自分は暗いと思われている」と受け取る人がいる可能性があります。ジョハリの窓を行う際は深刻になりすぎず、楽しみながら行う姿勢も大切です。

■向いていない人に無理強いはしない

自己分析や自己開示がストレスになる人や、プライバシーを重視する人は、ジョハリの窓への参加に抵抗を感じる可能性があります。ジョハリの窓に向いていない人には、参加の無理強いをしないようにしましょう。

自己分析を通じて、個人のコンプレックスや過去のトラウマに触れるケースもあります。他者に分析結果を開示するのは、参加に前向きではない人にとって、大きな負担になるでしょう。

ジョハリの窓を実施する際は、参加するメンバー同士の心理的な快適さを保ち、無理のない環境で進めることが重要です。

ジョハリの窓を上手に活用しよう

パソコンに向かうビジネスパーソン

(出典) pixta.jp

ジョハリの窓は自己理解を深めるだけでなく、チーム内のコミュニケーション活性化と信頼関係の強化を促進できるフレームワークです。実施の際は、信頼関係のあるメンバーを集め、ネガティブワードを避け、参加するメンバーに無理強いをしないことが大切です。

深刻に受け止めすぎず、楽しみながら参加すれば、個人とチームが成長する機会を引き出せます。ジョハリの窓を効果的に実施し、職場環境の充実を目指しましょう。

構成/編集部

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