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四字熟語「厚顔無恥」の由来と正しい使い方

2024.06.25

四字熟語の中には「聞いたことはあるけれど、どういった意味かわからない」という言葉も少なくない。「厚顔無恥」もそんな表現の一つだ。普段からこの言葉を使う人でなければ、「厚顔無恥」と聞いてもピンとこないのではないだろうか。

そこで本記事では、「厚顔無恥」の意味や使い方、使用シーン、類語をわかりやすく紹介する。また、最後に紹介する「厚顔無恥」の対義語もこの機会にぜひ確認しておこう。

「厚顔無恥」とは

まず、厚顔無恥の正しい意味から見ていこう。厚顔無恥の例文や言葉の由来もぜひ参考にしてほしい。

■意味は「恥知らずで厚かましいこと」

厚顔無恥(こうがんむち)とは、恥知らずで他人への迷惑を考えずに、自分の都合や意思だけで行動する厚かましい様子を指す。「厚顔」は図々しく面の皮が厚いこと、「無恥」は恥を恥と思わないことを意味する。厚顔無恥は、似た意味を持つ熟語を二つ重ねることで、恥知らずで厚かましいことの意味合いを強めている。

■由来

厚顔無恥の由来は、中国の古典「書経」または中国最古の詩集『詩経』だと言われている。書経『五子之歌(ごしのうた)』には、「鬱陶乎予心、顔厚有忸怩(悲しみにふさがれた私の心よ。 面の皮の厚い私も恥かしく思う)」、詩経には「巧言如簧、顔之厚矣(巧みな言葉で外面を取り繕い、内面の恥を隠す)」と書かれている。

これらの中に用いられている言葉から、「厚顔」といった表現が使われ始めたとされている。

■使い方と例文

厚顔無恥は、厚かましく、恥を恥と思わないことを表す場面で使われる。

【例文】

「彼の厚顔無恥な態度にはうんざりしている」

「自分が厚顔無恥な振る舞いをしていたことに気が付かなかった」

「困ったときだけ泣きつくなんて、なんて厚顔無恥な人なんだ」

「厚顔無恥な行いには気を付けるよう、祖父母から指示されている」

「後輩があまりにも厚顔無恥な態度をとっていたため、注意した」

「厚顔無恥」の類語

次に、厚顔無恥と同じような意味を持つ言葉を紹介する。クライアントとの商談や雑談時に使えるよう、ぜひ理解しておこう。

1. 無恥厚顔(むちこうがん)

人の迷惑を考えず図々しく振る舞い、恥を恥と思わないことを意味する言葉。

【例文】

「彼女の無恥厚顔な言い訳には飽き飽きした」

「彼の無恥厚顔な態度がとうとう嫌になった」

「あの政治家は無恥厚顔な様子で発言し始めた」

「知らず知らずのうちに無恥厚顔な振る舞いをとっていた」

2. 傍若無人(ぼうじゃくぶじん)

他人を無視して、勝手で無遠慮な言動をする様子を指す表現。

【例文】

「傍若無人な態度に腹が立つ」

「彼はアルコールを摂取すると傍若無人に振る舞う」

「傍若無人の馬鹿笑いをした」

「傍若無人な市長は市民から嫌われていた」

3. 得手勝手(えてかって)

他人に構わず自分の都合だけを考えて、ワガママに言動する様子を表す言葉。本来、「得手」は「得意なもの」を指す表現だ。

【例文】

「彼女の得手勝手な言動には我慢できない」

「彼は得手勝手なことばかり発言する」

「そんなことを言うのは得手勝手だ」

「得手勝手に振る舞うなんて、図々しいにも程がある」

4. 傲岸不遜(ごうがんふそん)

おごりたかぶって人を見下す様子、思い上がって謙虚でない様子を指す言葉だ。「傲岸」はお高くとまって威張る様子、「不遜」は高ぶってへりくだらないことを意味する。

【例文】

「次に着任する副支店長は、傲岸不遜な人だと噂で聞いた」

「彼は能力が高い選手なのにも関わらず、傲岸不遜なため人望がない」

「傲岸不遜な振る舞いは、損をする」

「なんて傲岸不遜な人たちなんだ」

「厚顔無恥」の対義語

最後に、厚顔無恥と反対の意味を表す対義語を紹介する。言葉のバリエーションを増やすのに、ぜひ役立ててほしい。

1. 温厚篤実(おんこうとくじつ)

温かで情に厚く、誠実な人の様子を指す言葉。「温厚」は穏やかで優しいこと、「篤実」は人情に厚く実直なことを意味する。

【例文】

「彼女の座右の銘は温厚篤実だ」

「父のような温厚篤実な人物を怒らせるなんて信じられない」

「彼は温厚篤実な人柄だが、強い信念を抱いていた」

「祖父は、温厚篤実な人柄だった」

2. 遠慮会釈(えんりょえしゃく)

人に対して控え目で慎ましく、他人のことを思いやることを意味する言葉。「会釈」は軽くお辞儀をする様子から、相手を思いやることを表している。

【例文】

「遠慮会釈もない」

「彼の態度から遠慮会釈もない男だと感じてしまった」

「早朝の通勤ラッシュは、遠慮会釈もない人たちばかりだ」

「遠慮会釈もない大人にならないよう、小さい頃からのしつけが大事だ」

「彼女は自由に遠慮会釈がなく育ったようだ」

3. 平身低頭(へいしんていとう)

ひたすら恐縮したり、謝ったりする様子を指す表現だ。

【例文】

「威厳がある上司も、社長の前では平身低頭の態度だ」

「市民に対して市長が平身低頭して謝った」

「平身低頭の姿勢で謝罪を続けた」

「彼は平身低頭して上司に謝っていた」

4. 温柔敦厚(おんじゅうとんこう)

人柄が穏やかで優しく、真心があり情が深いことを意味する言葉だ。

【例文】

「彼は温柔敦厚だと社内で有名だ」

「彼女は両親の影響で温柔敦厚に育った」

「祖母は昔から温柔敦厚な人物だった」

「私は周りから温柔敦厚な人だと思われている」

※情報は万全を期していますが、正確性を保証するものではありません。

文/編集部

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