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ビジネスでもプライベートでも使われる「策士」という言葉。人から「策士」と言われて、褒められているのか、悪口を言われているのか気になることはないだろうか。
そこで本記事では、策士の意味や例文、類語について解説する。最後に紹介する策士な人の特徴も併せてチェックしてほしい。
策士とは?
まずは策士の意味や例文をみていこう。表現の幅を広げるため、類語や対義語もチェックしてほしい。
■「策略を立てることに巧みな人」の意味
策士とは「策略を立てることに巧みな人」のこと。また「策略を使うのが好きな人」の意味もある。策士は、常に自分が有利になるように考え、どのように立ち回れば最適なのかを瞬時に判断している。
■策士の使い方と例文
策士はビジネスシーン以外に、恋愛などプライベートな状況でも使用される。策士を使った例文をいくつか挙げる。
【例文】
・今回成功したプロジェクトは、策士である彼の成果だ。
・あの社長は、IT業界の策士と呼ばれている。
・気づかれないように男性に甘えるあの女性は策士だ。
■策士と言われるのは褒め言葉?
策士は褒め言葉と悪い意味の両方で使用される言葉だ。悪い意味の場合には、皮肉をこめて使われる場合が多い。前後の文脈や使用される背景を理解して、どちらの意味で使われているかを判断する必要がある。
策士の類語と対義語
策士の類語と対義語を紹介する。「策士」がネガティブな表現と捉えられる可能性がある時は、類語を使ってイメージダウンを防ごう。
■類語
策士の類語には、「戦略家」「凄腕」「術士」などがある。それぞれの意味は以下の通り。
戦略家:巧妙な計略や策略を用いることに長けた人
凄腕:通常ではできないことをやってのける手腕
術士:はかりごとの巧みな人
どの言葉も優れた人を指す言葉だ。戦略家や術士は、策略などのはかりごとが優れている意味で、同義語に近い。しかし凄腕については、はかりごとのあるなしに関わらず、手腕が優れている点で若干の違いがある。また、策士を悪い意味で使用する場合には、ずるい様子を指す「あざとい」が類語にあたる。
■対義語
策士の対義語には、「無策」や「無計画」などが挙げられる。それぞれの意味は以下の通り。
無策:方策や対策をもっていないことや、見通し・計画がないこと
無計画:はっきりした見通しも立てずに、物事を行うこと
策士の英語表現
策士は英語で「tactician」や「schemer」。「schemer」は策士以外にも、「陰謀家」の意味も含まれるため、使用する際は誤解されないように注意が必要だ。
【例文】
・He is a tactician.(彼は策士だ)
・He is a schemer, and we owe him for what he has accomplished this time.(今回の成果は策士である彼のおかげだ)