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歴代の担当編集者が語る「名探偵コナン」のトリック打ち合わせ"マル秘"エピソード

2024.05.28

『名探偵コナン』の原作者である青山剛昌先生の最も近くにいて、作品づくりにかかわってきた担当編集たち。〝トリック打ち合わせ〟をはじめとする仕事の詳細について伺うとともに、青山先生の人間像にも迫った。

担当編集者の仕事と漫画ができるまでの大まかな流れ

週刊連載の『名探偵コナン』は、基本的に青山先生と担当編集という小人数のメンバーでストーリーを作り上げている。トリックのネタを考えるのは担当編集の大事な仕事のひとつ。ヒントになるものを常に探しているという。ネタの探し方にも時代や性格が出るほか、担当を外れてもネタになりそうなものがあるとつい気になるとか。

担当編集者の仕事と漫画ができるまでの大まかな流れ

担当編集者

30周年を迎えた連載を支え続けてきた『名探偵コナン』担当の〝作家ファースト〟な仕事とは?


──30年続く『名探偵コナン』担当編集には、どんな仕事があるのでしょうか。元担当と現役担当のそれぞれの立場から教えてください。

堂本 現在の『名探偵コナン』は、1シリーズ3~4話の構成。それが掲載されると少し間が空く、という繰り返しです。1シリーズ分の内容を最初に考えるのがトリック打ち合わせで、担当が考えたトリックのネタを披露します。この時、青山先生から「こういうキャラを出したい」「こういうことをしたい」というのがある時とない時がありますね。先に話の筋を決める時もあれば、トリックから話の筋を逆算する場合もあります。

 その後、ネームができたら感想を伝え、青山先生の中で足りないところや「どうしよう」というところがあれば追加で打ち合わせし、原稿が数日おきに上がります。

 ネタを探すために、インターネットで調べるのはもちろん、書店にある子供向けの実験本や理系の本を片っ端から購入しています。

舟本 今はインターネットでネタを探せますが、石川さんたちの時はどうしていましたか?

石川 新聞や週刊誌の事件記事を調べまくりましたね。青山先生が執筆で忙しく、あまり外出できないので、世間の出来事をできるだけ伝えるようにしてました。実際に作品の中で使われていますが、クルマに置き去りにされた子供の事故とか、ギャル文字とか。

近藤 僕は青山先生が好きそうなドラマや推理小説をチェックして、ちょっとでも先生が気になりそうなところがあれば、ひたすらメモをしていました。文芸誌や新人作家の短編集、海外のミステリー集なども参考にしていたと思います。

天才性を発揮できる環境を整えるのが我々の仕事です
近藤秀峰さん

石川 僕らの頃は今よりもスケジュールが厳しくて『週刊少年サンデー』の中でも校了は結構ギリギリでした。編集部で(原稿にセリフの)写植を貼ることも多くて(苦笑)。青山先生はセリフが収まるよう計算して、吹き出しを描いているんです。一度「すごいですね!」って言ったら「当たり前だよ」っておっしゃってました。

近藤 文字だらけなんで、吹き出しがザックリした大きさだとセリフでキャラクターの顔が全部消えちゃう。だから吹き出しを雲形にし(てスペースを空け)たんですよ。

──週刊誌で毎号掲載というのは厳しいスケジュールですね。

近藤 僕が言われたのは「コナンが休載するとサンデーの部数が減るから」って。当時は休載しない分、原稿がたまっていくので、単行本を年4冊は出していました。単行本には盛り盛りにカラー原稿があり、青山先生はとても忙しかったです。先生と出かける機会もあまりありませんでした。

 けれど「イギリスのビッグベンの前で新一と蘭のシーンをやりたいから」と、5人のアシスタントさんとその家族も連れて〝青山剛昌プロ慰安旅行〟みたいな感じでロンドンに取材旅行へ行きました。私は担当編集として〝ひとり添乗員〟みたいな役回りで……。

舟本 それは71巻の話ですね。

近藤 そうそう。それである夜、今日はてっきり打ち合わせがないと思っていて、夕飯時にワインを気兼ねなく飲んでいたら、青山先生から急に「部屋で打ち合わせをするけど来られる?」と。言われた時にはすでに泥酔してて……。青山先生の部屋に入った瞬間に寝てしまい、起きたら「トリックできたから!」って。

舟本 青山先生がすごく楽しそうにお話しされるネタですよ!

──トリックは先生も率先して考えられるのですね。

近藤 ごくまれにテレビ番組や映画を観て「カッコいいからトリックに使いたい」という希望がある場合も。そういう時はトリックを考えずに済んでよかった(笑)。

石川 トリック打ち合わせの際に、青山先生から言われて焦るのが「それ(=トリック)、すでにやらなかった?」って。

全員 あー(納得)。

舟本 担当編集が関与していないTVアニメのオリジナル脚本と、ネタがかぶる時もありますね。

多忙で外出できない先生に世の中の出来事を伝えるようにしていました
石川昌彦さん

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