『名探偵コナン』は30年間にわたって原作の連載が続いていることから、子供の頃から現在に至るまで愛読している人も多いだろう。著名人の〝コナンファン〟も例外ではない。彼らの推しキャラや作品に対する熱い思いを知れば、作品をもっと楽しめるはずだ。
株式会社斎藤佑樹 代表取締役 斎藤佑樹
物語を追う最大の理由は「黒ずくめの組織」の存在──。
烏丸蓮耶は誰なのか……気になって仕方ないです!!
1988年生まれ。元プロ野球選手。早稲田実業高校時代に夏の甲子園で全国制覇。「ハンカチ王子」の愛称で人気を博し、その後、早稲田大学を経て北海道日本ハムファイターズに入団。2021年に現役引退後は株式会社斎藤佑樹を設立し、多方面で活躍。この春からは、日本テレビ系のニュース番組『news every.』でキャスターも務める。
阿笠博士の発明品の数々に胸が踊るという斎藤さん。上は、左レンズがモニターで、半径20km以内なら居場所を特定できる「犯人追跡メガネ」。コナンが事件を解明するための必需品だ。/9巻
江戸川コナン
コナンくんのこの言葉がしんどい時の支えになりました
「コナンの決断力と判断力は僕にとって憧れです」
野球少年だった小学生の頃に『名探偵コナン』に出会って以来、コミックスはもちろん劇場版まですべて見ているという斎藤佑樹さん。
「3つ上の兄が『週刊少年サンデー』を毎号買っていて、一緒に読んだのがきっかけ。アニメシリーズも見たくて、『テレビを見る暇があったら、宿題や野球の練習をしなさい』と言う親を、『コナンを見ないと学校で会話についていけないから、友達ができない!』と、必死で説得した記憶があります(笑)」
野球選手としての現役人生を終えて、新しい一歩を踏み出した今もなお、最新話だけでなく、時折過去のストーリーを読み返すという。
「物語を追いかけてしまう最大の理由は、やっぱり『黒ずくめの組織』の存在ですね。ジンやウォッカは絶対的な敵である一方、ベルモットはコナンに味方してくれる部分もあって、一筋縄ではいかない人間関係のおもしろさにワクワクします。『黒ずくめの組織のボス、烏丸蓮耶はコナンみたいに子供に姿を変えているんじゃないか』とか、『コナンに近い人に変装しているのでは……?』とか、考えを巡らせている間にまた驚きの展開があったりするので、目が離せません」
そして、作品に出会って以来、心をつかまれているキャラクターが、主人公・江戸川コナンだ。
「コナンの決断力と判断力のすごさには、ずっと憧れています。ちょっとした手がかりを見逃さない視野の広さと、それを組み立てていく頭の回転の速さもすごいなと思いますね。現役時代はもちろん、経営者となった今は、自分自身の決断力と判断力が会社の未来も左右するので、コナンの姿に、『自分もこうありたい』と思わされることが多いです」
これまでの人生で、コナンの言葉にたびたび背中を押されてきたとも語る斎藤さん。特に印象に残っているのは、コナンが灰原哀に向けて放ったこの言葉だ。
「逃げるなよ灰原…
自分の運命から…
逃げるんじゃねーぞ…」
(単行本29巻より)
DIME6月号は読みごたえたっぷりの「名探偵コナン」50ページ大特集
DIME6月号は今年連載30周年を迎えた「名探偵コナン」を約50ページにわたって大特集! 全世界累計部数は2.7億冊を突破、昨年公開の映画『名探偵コナン黒鉄の魚影(サブマリン)』は初めて興収100億を突破するなど進化を続ける超人気作品の魅力を徹底取材!
連載30年の歩み、愛され続ける理由、コナン沼にハマった著名人インタビュー、担当編集が明かす制作の舞台裏、コナンで身につくビジネススキルなどあらゆる角度からコナンの魅力を紐解きます。