ノートン担当者による調査結果に対する考察
1.Instagramの信頼度が高い背景
Instagramの信頼度が高い理由として予測できる見解としては、Instagramのプロフィールや投稿を見ることで、相手の趣味・嗜好、年代・属性、どこに住んでいるかなどパーソナルな情報が公開情報として見ることができるからではないかと推測する。
また、消費者自身が何かモノを買う際もInstagram等で商品などの口コミやインフルエンサーが発信している内容を調べ、購入するという流れが主流となってきていることもInstagramの信頼度が高い背景の一つではないかと予測できる。
2.マッチングアプリのリスクについて
マッチングアプリでは、免許証の承認などといった個人情報登録のフローを経て、本人認証を確認してから使用するとしているアプリが多くある。近年では、匿名性が高いアプリも登場しており、マッチするまで相手の詳細がわからないため、まだ会ったことのない人をオンラインでどう信頼すればいいのか、どの点を重視すればいいのか、少々難しいのが現状だ。
3.SNSのダイレクトメッセージの危険性について
SNSを出会いの場として使用するにはいくつか懸念点もある。例えば、ダイレクトメッセージのやり取りを通して、言葉巧みに騙し恋人や結婚相手になったかのように振る舞い、相手の恋愛感情を利用して金銭を送金させるロマンス詐欺がある。
また、SNSから別のSNSに誘導し、絶対儲かるといった甘い言葉で投資セミナーや座談会といった名称で、グループチャットなどに招待した後に、個人の銀行口座に送金させる投資詐欺の被害に遭うことも考えられる。こういった日々のSNS上のやり取りの中で、自身も詐欺被害に遭う可能性がある。
著名人や投資家などを装ったなりすまし詐欺広告なども問題に上がっており、広告からダイレクトメッセージ等でやり取りを介し、個人的なチャットで見知らぬ相手と話す際は、銀行口座などの個人情報を安直に教えないようにしよう。
ギフトカードを買って欲しいなどといった金銭のやりとりを要求された場合は、連絡をやめ、そのアカウントを通報するなどと言った対処を忘れずに行うようにしよう。
一度自分の個人情報が流出してしまうと、相手が別アカウントに変更し、見知らぬ人として再度ダイレクトメッセージなどでアプローチしてきたりする場合も考えられる。
出典:ノートン
構成/こじへい