恋活、婚活のツールとして広く一般に定着しているマッチングアプリ。では世界規模で見た場合、日本ではどれくらいマッチングアプリが普及しているのだろうか?
消費者向けセキュリティブランド「ノートン」はこのほど、マッチングアプリによるサイバー犯罪被害の増加を受け、日本を含む13カ国13,000人以上の消費者を対象に「マッチングアプリの実態調査」を実施し、その結果とマッチングアプリによるサイバー犯罪の対策方法と合わせて発表した。
なお調査対象国は、イギリス、アメリカ、フランス、イタリア、ドイツ、チェコ、オーストラリア、日本、インド、ブラジル、コロンビア、メキシコ、ニュージーランドの13カ国となる。
日本のマッチングアプリ利用者は他国に比べて少ないが(28%)、利用者の中で現在進行形でマッチングアプリを利用している人は約6割
世界各国の直近のマッチングアプリの利用実態について調査を行うと、利用したことがあると答えた日本人の約60%が直近マッチングアプリを利用していると回答した。特に日本の利用したことがあると答えた人の中で、18歳~24歳のマッチングアプリ利用者は7割(74%)を超えており、若い世代でマッチングアプリの利用は主流となっていることが明らかとなった。
さらに世界各国のマッチングアプリ内における累計課金額上位3カ国をランキング化すると、1位日本(約53,000円)、2位アメリカ(約29,000円)、3位フランス(約27,000円)という結果となり、日本は2位のアメリカと比較して平均約20,000円以上も多く課金していることがわかった。
約5人に1人が詐欺被害のターゲットになったことがあると回答し、その内85%が実際に被害に遭ったことがあると回答
日本のマッチングアプリ利用者に対し、これまでマッチングアプリを利用したサイバー犯罪のターゲットになったことがあるか調査を行ったところ、約5人に1人の利用者が「ターゲットになったことがある」と回答した。また「ターゲットになったことがある」と回答した人のうち、約85%が実際にマッチングアプリを利用したサイバー犯罪の被害に遭っていることが明らかとなった。
マッチングアプリの利用者において、AI技術を活用しよう検討している人が半数以上
マッチングアプリ利用者に対し、AI技術の活用について調査を行ったところ、グローバル規模で約半数のマッチングアプリ利用者が、AI技術を用いてアプリ内のプロフィール作成に活用したいと答えていることがわかった。
特に日本のマッチングアプリ利用者の内半数以上の方がAI技術を使用して写真加工(56%)、プロフィール作成(53%)、口説き文句の作成(53%)を行いたいと思っており、AI技術を用いてマッチング率を向上させるために、AI技術を使用することが一般化してきていることが明らかとなった。
日本ではオンライン上の出会いの場としてInstagramが台頭しており、SNSがマッチングアプリとして使用されていることが明らかに
日本の現在進行形でマッチングアプリを利用している人に対し、アプリの信頼度を調査し結果をランキング化すると、1位がInstagram(64%)、2位がPairs(63%)、3位がTapple(57%)という結果になった。マッチングアプリを差し置いてSNSが最も信頼されているマッチングツールとして利用されていることがわかった。
またその他にも、With(54%)やTinder(49%)といったマッチングアプリの信頼度が4割越える中で、TikTokのマッチングツールとしての信頼度も5割(52%)を越えている。マッチングツールとしてSNSが活用/信頼されていることが明らかとなった。
マッチングアプリの利用で起こり得るサイバー犯罪とその対策
1.電話やビデオ通話で相手を確認する
電話やビデオ通話を用いて相手の身元を確認しようとした際に、相手が高圧的に反応したり、素性を明かせない言い訳をするようであれば、一度サイバー犯罪を疑ったほうがいい。仮に相手が応じてくれたとしても、不自然な表情や本物に見えない髪型など、変なエフェクトがないかどうか
を確認していただきたい。
2.相手について下調べを行う
相手のSNSをチェックし、プロフィールやフォロワーの繋がりを確認していただきたい。また、相手のプロフィール写真がWebサイト上で掲載されている拾い画像でないかを、画像検索をすることも重要だ。さらに、images.google.comにアクセスしプロフィール画像を貼り付けることで、写真がAIによって加工されたものなのか、それとも他の誰かから写真を盗んだものなのかを判断することも可能だ。
3.短期間の会話のみ、オンライン上のみの信頼を築きあげられていない関係の人から送られてくるリンクにはアクセスしない
AI詐欺は、興味関心事などのオンライン上での人物像に基づいてターゲティングしている。詐欺師はターゲットにリンクをクリックさせようとし、これらのリンクはアダルトサイトや動画サイト、あるいはコンピュータにマルウェアをダウンロードする悪意のあるサイトにつながっている。
4.オンライン上にアップロードする投稿の内容は慎重に判断する
詐欺師はターゲットの情報を知れば知るほど、AIを用いてターゲットをおびき寄せる方法を知っている。プライバシーを守るためには、オンラインサイト上のユーザー名の変更、メールアドレスの使い分け、マッチングアプリのプロフィールを匿名にすることも検討してみていただきたい。
さらに、InstagramやX、TikTokなどのマッチングアプリ以外のプロフィールについても、個人情報は公開情報になっていないかどうか見直してみることをおすすめする。詐欺師はマッチングアプリのプロフィールを他のSNSアカウント等に紐づけて閲覧することで、より詳細な情報を集め、ターゲティングしてくる恐れがある。
5.会話に違和感がないか確認する
相手との会話を通して、会話の内容がズレていたり、相手が質問に対して直接答えていない際はAIである可能性を疑いおう。詐欺師はボットと呼ばれるプログラムによって、動作する偽のプロフィールを作成していることがある。詐欺師は、ポルノサイトやマルウェアに繋がるリンクをクリックさせることや、クレジットカード情報を騙し取る事が目的の為、あらかじめボットに「定型文」を用意していることがある。