黒ずくめの組織
幼児化の原因となった謎の薬「APTX4869」、その背後に潜む深い陰謀、謎に包まれたボスの正体─。組織の真の目的とは何か。物語最大の謎は、多くの読者を惹きつけてやまない。
物語の縦軸を担うコナンの宿敵
謎の薬で小学1年生の姿になってしまった高校生探偵・工藤新一が江戸川コナンと名乗り、幼なじみの毛利蘭の家である毛利探偵事務所に居候しながら、私立探偵・毛利小五郎をサポートして事件を解決していく。『名探偵コナン』はこのストーリーで展開し、多くの場合は数話で完結する。しかし、第1話から現在に至るまで解決されていない謎がある。それが工藤新一を幼児化させた黒ずくめの組織の正体だ。
黒ずくめの組織は相当に巨大な組織で、現在の科学を超越した薬をも作っている。そして目的のためなら殺人も躊躇しない冷酷さを持つ。本作では、組織の謎は少しずつ明らかにされていく。ショートレンジのエピソードと、黒ずくめの組織との対決という、ロングレンジのストーリーの両輪は、読者を飽きさせない。
黒ずくめの組織が開発した毒薬を飲まされたことで新一は幼児化。
酒のコードネームを持つ主要メンバー
黒ずくめの組織のメンバーで最初に名前が判明したのがジン、そしてウォッカ。どちらも酒の名前で、本名がわからない。その後、テキーラなど酒の名前が次々と登場し、それが組織のコードネームとわかる。
ジン
組織の幹部格。実行メンバーに指示を出し、自らも銃を取る。冷酷で殺人も躊躇しない。
ウォッカ
ジンのことを「兄貴」と呼び、つき従っている。たまの単独行動はやや脇が甘いところがある。
ベルモット
表の顔はハリウッド女優、クリス・ヴィンヤード。変装の名人で、ボスのお気に入り。謎が多い。
シェリー
両親からある薬の開発を引き継いだ天才科学者。姉の明美を組織に殺され、幼児化して組織から脱走。
キャンティ
組織のスナイパー。テンションが高く、下品な言葉遣いが目立つ。コルンと行動することが多い。
コルン
組織のスナイパー。口数は少ないが、狙撃の際、相手の頭を狙いたがるなど残酷な性格をしている。
末端構成員はコードネームなし
組織の末端にいるいわば使い捨ての駒のようなメンバーには、コードネームが与えられない。
宮野明美
末端構成員のひとり。シェリーこと宮野志保の姉。組織の命令で10億円強奪を実行するも、ジンに射殺された。
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