本格的な謎解き
なぜ『名探偵コナン』は読者を魅了し続けるのか。このパートでは5つの要素から解き明かす。まずはミステリーの醍醐味でもあるトリックからその魅力を探っていこう。
謎解きのエキスパートが解説!
QuizKnock
ふくらPさん
東大発知識集団 「QuizKnock」のメンバー。「第7回謎解き能力検定」全国6位。Webメディア「QuizKnock」でプロデューサー兼ライター、日本テレビの『頭脳王』では問題作家を担当。YouTubeチャンネル「QuizKnock」は登録者数200万人を突破。
トリックのネタを考えると物語を深く楽しめる
小学生の頃に『名探偵コナン』に魅了されたふくらPさん、「難しい問題を解けるのってかっこいい!」と感じ、中学時代には自作の暗号を友達に披露。現在、謎解きのスペシャリストとして活躍する彼は、作品のトリックの魅力をどう見ているのか。
「『名探偵コナン』のトリックは常に予想を超えてきます。『こんなこと可能なの!?』と思わせるほどのアイデアが、ちゃんと成立している。それだけでなく、コナンくんの推理も筋が通っていて、証拠を基に犯人を確実に絞り込めます。ロジックとトリックのクオリティーが非常に高いです」
マンガらしい表現も魅力と話す。
「壮大なトリックも多く登場するので、インパクトがあって目でも楽しめます。完璧なロジックとマンガらしい壮大さのバランスがちょうどいいのもすごいところですね」
暗号解読に関しては、ふくらPさんでも解けないものがあるほど。
「作中に出てくる暗号は本当にすごい! 最初の暗号が次の暗号のヒントとなる多段階構造をしていたりして、普通には解けない難易度のものも。僕から見ても、コナンくんは異常なほど謎解きが得意(笑)」
作中にはコナンや怪盗キッドが考えるトリックも登場する。
「犯罪解明とは別に、コナンくんが危機的状況から脱出するのに頭脳とトリックを駆使する場面も、この作品の魅力のひとつだと思います」
今回、作中のトリックをふくらPさんが4種に分類。それぞれおすすめの話を挙げてもらった。
「ページをすぐにめくらずに一回トリックを考えることで物語をより楽しめます。ただ解けるまでページをめくらないのは無理。地球上で解けるのはコナンくんだけのものもあるので(笑)」
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