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春バテや五月病を乗り越えるヒントが満載!サッカー元日本代表・中村憲剛さんに聞く「こころ」の話

2024.05.08

サッカー元日本代表・中村憲剛さんの著書『中村憲剛の「こころ」の話 今日より明日を生きやすくする処方箋』(小学館クリエティブ)が話題だ。中村さんといえば、03年のプロデビューから20年の引退まで、サッカーチーム・川崎フロンターレに所属し、17年にリーグ優勝に導いた立役者として知られている。トップアスリートであり、スター選手であり続けた中村さんはさぞかし強い心の持ち主ではないのだろうか。すると、「僕の心は強くないんです。でも心は変えられる、自分で強くすることができるんです」と語る。ここでは、「僕のサッカー人生は挫折だらけでした」という中村さんに、ビジネスパーソンの力になり、心の強化やウェルビーイングにつながる現役時代の体験を中心に紹介していく。

心の強さは小さな自信の積み重ね

新生活がスタートして、1ヶ月が過ぎた。受験や就職先が希望通りでない人もいるだろう。第一希望の学校に合格したり、会社に入社したとしても、周囲の人の能力の高さに自信をなくしたり、「こんなはずではなかった」と理想と現実の格差にダメージを受けている人もいるはずだ。その結果、気力が湧かなくなり、“春バテ”や“五月病”と言われる不調に悩まされてはいないだろうか。

「心の強さとは、自信をどう保ち続けるか、とも言えるかもしれません。僕自身のサッカー人生は、“自信のなさ”との戦いでもありました。今回、心について本を書いたのも、自身が弱い心を抱え、それを強化し続けた経験が、誰かの役に立つのではないかと感じたからです」

中村さんはサッカー史に残るスター選手だ。Jリーグは、通算546試合出場83得点を記録。川崎フロンターレの司令塔として3度のJ1優勝に貢献し、Jリーグベストイレブンに8度選出されている。16年にはJリーグ最優秀選手賞を受賞。

日本代表として、68試合に出場し6得点、10年ワールドカップ南アフリカ大会出場も果たしている。トップアスリートとして、強靭なメンタルがないと、この結果は出せない。

「アスリートは試合に出て、結果を残すことが全てです。そこには心の影響がとても大きく、心はすぐには強くなりません。失敗して、恥ずかしい思いをして、それを乗り越え続けて強化されていくのです。そのために、日々のトレーニングがあります。例えば、練習メニューに“毎日、ストレッチを3セット”とあったとしましょう。人間ですから、その日の気分や体調でサボりたくなるかもしれませんが、これをきっちりやる。“ストレッチをやり切った”ということが自信につながっていくのです」

今、できることを行い続けることは難しい。自信というのは、まさに筋トレのように、小さな習慣をコツコツと積み上げるうちに、心が強化される。それでも、ちょっと挫折をすれば自信は吹き飛んでしまいがちだ。

「僕が小学1年生でサッカーを始めたのですが、6年生まで挫折知らずでした。当時、身長が140cmで体が小さかったのですが、とにかくサッカーが好きで、楽しくてたまらず、大きな大会(5年生時に全日本少年サッカー大会、6年生時に東京都少年選抜サッカー大会など)にも出場しました。

しかし6年生の時に、関東圏のトップレベルの選手が集まる合宿に参加したときに大きな挫折をします。周囲には“こいつには勝てない”という強い選手ばかりだったのです。スピードに全然、ついていけないんですよ。それまで負け知らずで、井の中の蛙状態だった僕には、強烈な挫折でした。文字通り“ぺっしゃんこ”になったんです。意気揚々と参加したのに、帰るときはお先真っ暗な状態で、試合に出ることすら怖くなってしまったんです。僕に期待し、応援してくれていた両親ががっかりする姿を見るのもつらかったですね」

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