一度食べたら他には浮気できないストレートな素材のおいしさ
国産小麦、発酵バターを使用したクッキーは特に〝厚み〟にこだわっていて、13mm~15mm。食べ応えのあるサイズだ。
その他の材料はフランス菓子のように足し算はせず、不要な材料はどんどん引き算していくというシンプルさが『~BUN』の真骨頂。味わいも食感もちがうクッキーのすべてから素材の魅力がストレートに伝わってくる。
ゆえに「クッキーが大好きで、色々食べ歩いて来たけれど、『~BUN』のクッキーを食べたら他のクッキーは食べられなくなった」というリピート客、多数。当然、とっておきのギフトに利用する顧客が増え続けている。そして、そうした顧客の中に、ジェンヌさんたちがいるのである。
特に宣伝をしているワケではないのに、いまや豊中の名店中の名店。時折、他府県でのイベントに出店することもある中、「まだ種まき中というところです」と店主の杉本さんは謙遜するが、今後は東京や海外にも進出したいという夢を抱いている。
屋号に「クッキー工房」と付けられた文字通り、真摯にクッキーを焼き続けている『~BUN』。阪神地区を中心に、ギョーカイ人の間にもファンが増殖中だ。
クッキー工房BUN
大阪府豊中市本町6丁目8-5 2階
https://www.bun-cookies-granola.com/
文/山田美保子
1957年、東京生まれ。初等部から大学まで青山学院に学ぶ。ラジオ局のリポーターを経て放送作家として『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)他を担当。コラムニストとして月間40本の連載。テレビのコメンテーターや企業のマーケティングアドバイザーなども務めている。