女性のひとり親世帯では経済・生活面で余裕がないケースが多い
養育費について「毎月もらっている」以外の回答をした女性182人に対して、「経済面で生活に余裕はありますか?」と質問したところ、「十分に余裕がある」、「少し余裕がある」と回答した人は17.5%に留まった。
同じ人を対象に「困っていることはなんですか?」と質問したところ、「生活が苦しい」と回答した人が最多の70名となり、「子どもの学費が足りない」、「子どもの塾や習い事にかけるお金が足りない」と回答した人も多いことから、女性のひとり親世帯において、経済面での課題を抱えるケースが多いことがわかる。
一方で、働きながら子どもを育てなければいけない家庭の場合、「自分の時間が確保できない」、「家事と仕事の両立が難しい」といった悩みを抱える人も一定数いることがわかった。
調査結果のまとめ
今回の調査で、離婚歴がある女性のひとり親世帯においては、養育費を問題なく受け取れている方は4割にも満たないうえ、「関わりたくない」、「DVが怖い」といった事情から、状況の改善が難しいケースがあることがわかった。
結果として、経済・生活面で困ることがあり、子どもに理想的な教育をしてあげられない状況が発生しているようだ。
養育費は、子どもの将来のために必須であり、最も重要なお金であるといっても過言ではないことから、当事者間での解決や状況の改善が難しい場合には、専門知識を持つ弁護士や行政などに相談することを検討すべきかもしれない。
<調査の実施概要>
調査対象: 離婚歴があり、子どもの親権を持つ女性300人
年齢割合: 20代(20%)、30代(80%)
調査方法: Freeasyを用いたインターネットリサーチ
調査日 : 2024年4月2日(火)~2024年4月4日(木)
出典:ベンナビ離婚
構成/こじへい