かつて映像作品を家庭で視聴するにはテレビが必須だった。しかし、インターネットが発達し、動画配信サービスが数多く展開されている今、スマホやPCさえあればいつでも多様なコンテンツを観られるようになっている。
こうした中、人々はテレビ放送と動画配信サービスをどのように楽しんでいるのだろうか?
スカパー! はこのほど、テレビ放送とインターネット動画の両方を月1回以上視聴している一都三県(埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県)の30歳~59歳の男女1,000名を対象に「テレビ放送と動画配信サービスに関する調査」をインターネット調査により実施し、その結果を発表した。
動画配信サービスの動画の視聴頻度 「ほぼ毎日」33%、テレビ放送をほぼ毎日視聴している人では37%
テレビ放送とインターネット動画の両方を月1回以上視聴している一都三県(埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県)の30歳~59歳の男女1,000名(全回答者)を対象に、動画配信サービスの利用状況について質問した。
全回答者(1,000名)に、どのくらいの頻度で動画配信サービスの動画を視聴しているか聞いたところ、「ほぼ毎日」は32.8%、「週に4~5日」は14.2%、「週に2~3日」は22.0%、「週に1日」は16.3%、「月に2~3日」は10.8%、「月に1日」は3.9%となった。
テレビ放送の視聴頻度別にみると、テレビ放送をほぼ毎日視聴している人では「ほぼ毎日」は36.8%と、他の層と比べて高くなった。テレビ放送を毎日楽しんでいる人のなかには、テレビ放送と同じように動画配信サービスの動画も毎日楽しんでいる人が多いのではないだろうか。
動画配信サービスの動画を視聴している機器 「スマートフォン」が59%、50代男性では「パソコン」が38%
また、どの機器で動画配信サービスの動画を視聴しているか聞いたところ、「スマートフォン」(59.1%)が最も高くなった。次いで高くなったのは、「テレビ(ストリーミングスティックやゲーム機を利用してテレビで視聴している場合も含む)」(47.9%)、「パソコン」(27.5%)、「タブレット」(18.2%)となった。
男女・世代別にみると、30代男性と30代女性では「スマートフォン」(30代男性、30代女性いずれも69.3%)、50代男性では「パソコン」(38.3%)が全体と比べて10ポイント以上高くなった。
動画配信サービスの動画をテレビ画面で視聴していない理由 1位「テレビ以外の機器で十分」
動画配信サービスの動画をテレビで視聴していない人(521名)に、テレビ画面で視聴していない理由を聞いたところ、「テレビ以外の機器で十分」(26.9%)が最も高くなった。次いで高くなったのは、「一人で視聴したい」(25.5%)となった。
個人の好みや趣味があらわれやすい動画視聴は、自身のスマホを利用するなど一人で楽しみたいと思う人が多いのではないだろうか。以降、「インターネットに接続できるテレビがない」(23.2%)、「設定が面倒」(20.5%)、「テレビで視聴する方法がわからない」(14.4%)が続いた。
男女・世代別にみると、30代男性と30代女性では「一人で視聴したい」(30代男性25.9%、30代女性26.9%)、40代男性では「インターネットに接続できるテレビがない」(30.8%)が1位となった。また、30代女性では「設定が面倒」(25.6%)が2位となった。
機器の接続やサービスへの登録・ログインなど、テレビ画面で視聴するための準備を億劫だと思う人が少なくないようだ。40代女性では「テレビで視聴する方法がわからない」(22.6%)が2位となった。視聴方法に関する知識が不足しているために、テレビ画面での視聴に至っていないケースがあるようだ。