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一般的に言われているエアコンの節電術、どこまで効果があるのか?

2024.05.05

ダイキン工業はこのほど、エアコンの節電方法として誤解されやすい4つのケースについて、効果的な節電方法と具体的な節電効果を検証するレポートを公開した。さらに、蒸し暑い夏の睡眠時、エアコンの使い方として迷いがちな「切タイマー運転」と「つけっぱなし運転」についても、暑さ指数「WBGT」の観点から検証した結果も紹介する。

【検証1】エアコン冷房の風量設定は「弱」と「自動」でどちらが節電?⇒「風量:自動」の方が節電に!

エアコン冷房の風量設定「弱」と「自動」それぞれで、日中11時間(8:00~19:00)つけっぱなしにして消費電力量を計測し、1ヵ月あたりの電気料金の違いを調査した。

《検証結果》 「風量:自動」のほうが節電に!(1か月換算で990円節約)

エアコン冷房の風量「弱」と風量「自動」の消費電力量を比較した結果、風量「弱」が3.85kWh、「自動」が2.79kWhとなり、風量「自動」のほうが消費電力量が約3割少ないという結果になった。1か月換算では、風量「自動」は「水平」と比べて電気代が約990円少なくなる。吹出口からの気流が弱い風量「弱」のほうが節電につながりそうに思えるが、今回の調査では、風量「自動」のほうが節電につながる結果となった。

このような結果になる理由は、風量「弱」にすると、室内機の中にある冷たくなった熱交換器を通過する空気の量が減り、部屋の中を涼しくするのに時間がかかるからだ。そのため、風量「自動」に比べて風量「弱」の方が、圧縮機の運転にかかる負荷が増加し、より多くの電気を使ってしまうことになる。

なお圧縮機とは、室外機の中にあるエアコンの心臓部とも言える部品のことで、エアコンの消費電力の約8割は圧縮機で使われている。

検証1のエアコン設定

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