新生活を始める人が多い 4 月。気温の変化が激しい天気と年度初めの環境変化によるストレスが重なり、自律神経の働きが乱れ、頭痛を感じる人が増える傾向がある。
そして、頭痛は大人ならではの悩みとして認識されがちだが、実は、こどもも同じく「頭痛」を抱えていることが明らかになっている。
シオノギヘルスケアは、こどもが抱える頭痛の実態調査として、7~14 歳のこども、7~14 歳のこどもをもつ親、学校の先生、計1,200人を対象に「こどもの片頭痛に関する調査」を実施した。
こども特有の頭痛“小児片頭痛”を「聞いたことがある」親は22.6%、こどもの2人に1人以上は頭痛が原因で「勉強に集中できない」
こどもに対する調査では、「頭が痛い、もしくはだるい、重いと感じることはありますか」という質問に対して、42%が「ある」と回答し、3人に1人以上は頭痛の経験があることがわかった。
一方で、親向けの調査では、こども特有の頭痛“小児片頭痛”※について知っている親は、わずか22.6%という結果に。3人に1人以上ものこどもが感じる頭痛について、わずか5人に1人の親しかこどもが抱える頭痛について認識していないことが判明。
※本記事内に記載のある「こどもの“頭痛”」は、こども特有の小児片頭痛を指している。
こどもに対する調査では、「普段の日常生活のなかで、頭が痛いもしくはだるい、重いと感じることがありますか」という質問に対して、全体のうち約3人に1人以上は頭痛を感じており、そのうちの約30%は、週に1回程度の頻度で頭痛を経験していることがわかった。
一方で、親向けの質問として「小児片頭痛はどのくらいの頻度で発生すると思いますか」の質問に対して、半数以上の61.1%が半年に1回程度と回答。
親はこども特有の片頭痛“小児片頭痛”の認知がないことに加え、頻発している現状も気づけていない傾向があることがわかる。
学校生活では約3割、日常生活では約2割が「何もせず、我慢する」と回答。頭痛を感じるこども向けに「学校生活において、頭が痛いと感じたときに、どのような行動をとりますか」という質問に対して、約3割が「何もせず、我慢する」と回答。
そのほか、「担任の先生に相談する」と回答したこどもも同じく約3割となり、約7割ものこどもが「担任の先生に相談していない」ことが明らかとなった。
また、同様の質問を日常生活のシチュエーションにて調査したところ、「横になって休む」と回答した人が約6割、「薬を服用する」と回答した人が約4割に及び、学校生活で頭痛を感じる場合の方が、頭痛へ対処できていないことがわかる。
また、学校生活において約3割もの回答を得た「何もせず、我慢する」の背景には、『解決方法がわからないから』や『痛いというと仮病と思われるかもしれないから』などとの回答を得ており、頭痛の痛みを、ひとりで抱え込んでしまう傾向にあることが推測できる。
頭痛を感じるこども向けに「日常生活において、どんなシチュエーションで頭が痛いことへ悩むことはありますか。それぞれのシーンごとに悩むことがあるかどうかをお答えください」という質問をしたところ、頭痛により『勉強に集中できないこと』に悩む人が6割、『家族や友達との会話を楽しめない』が4割という回答が得られた。頭痛の痛みが生活に支障をきたしていることがわかる。