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アドビが画像の生成速度が大幅に向上した「Adobe Firefly Image 3 Foundation モデル」を発表

2024.04.30

アドビはクリエイティビティカンファレンスであるAdobe MAX London 2024において、クリエイティブ生成 AI モデルファミリーの次期メジャーリリースとなるAdobe Firefly Image 3 Foundation モデル(ベータ版)を発表。

Adobe Firefly Image 3 Foundation モデル(ベータ版)は、Adobe Photoshop(ベータ版)とAdobe Firefly web版で利用可能となった。

これまで以上にフォトリアリスティックな画像品質を実現

Adobe Firefly Image 3 Foundation モデル(ベータ版)は、性能とコントロールを大幅に改良。これにより、高品質な画像生成、プロンプトのより深い理解、より高いレベルのディテールとバリエーション、そして迅速なクリエイティブ表現とアイデア出しが可能になる。

また、最新バージョンの画像モデルでは、ライティング、ポジショニング、ディテール、テキスト表示などが強化され、これまで以上にフォトリアリスティックな画像品質を実現しているという。

Adobe Firefly web 版で利用できるAdobe Firefly Image 3 Foundationモデル(ベータ版)は、「テキストから画像生成」モジュールの「スタイル参照」や「構成参照」、「生成塗りつぶし」モジュールの新機能である画像拡大や縦横比の変更が可能な「生成拡大」などで利用できる。

アドビのデジタルメディア担当最高技術責任者(CTO)であるイーライ グリーンフィールド(Ely Greenfield)氏は、今回のローンチに際して次のように述べている。

「わずか1年あまりで、Adobe Firefly は何百万人ものクリエイターが、アイデアを生み出すために毎日使用する画像生成ツールになりました。しかし、今はまだ始まりに過ぎません。私たちが Adobe Firefly Image 3 Foundation モデルを開発し続ける間に、クリエイティブコミュニティがこのベータ版でどのような挑戦をしていくのか、とても楽しみにしています」

Adobe Fireflyは、2023年3月の最初の公開以来、世界中で70億枚以上の画像生成に使用されてきた。

アドビは、Adobe Photoshop、Adobe Express、Adobe Illustrator、Adobe Substance 3Dなど、アドビのユーザーが毎日使用するワークフローに直接統合できるように、Adobe Fireflyを構築。

そしてわずか1年で、Adobe Fireflyは画像編集、テンプレート作成、ベクターデザイン、3D テクスチャリング、ステージングをより良いものに変更された。

アドビは、新しい基盤モデルごとに、その技術をベータ版としてクリエイティブコミュニティに公開し、フィードバックを得て、アウトプットを改善している。

新しいAdobe Firefly Image 3 Foundation モデル

Adobe Firefly Image 3 Foundation モデル(ベータ版)により、ユーザーは迅速なアイデア出しと実験が可能だ。クリエイターは、より簡単にビジョンを実現し、より生産的に作業し、より高品質で細かな画像を生成することができるようになった。

Adobe Firefly Image 3 Foundation モデル(ベータ版)で可能となったことは以下のとおり。

■自動スタイライズ機能による新次元のクリエイティブな表現

新しいスタイルエンジンを搭載した Adobe Firefly Image 3 Foundation モデル(ベータ版)の自動スタイライズ機能では、より高品質でバラエティに富んだ出力が可能となり、その結果、生成する画像のスタイルをより自由にコントロールできる。

画像出力には、さまざまなスタイル、色、背景、被写体のポーズなどが含まれ、クリエイティブなアイデアを生み出すための幅広いオプションが用意されている。

■「構成参照」と「スタイル参照」によるクリエイティブコントロールの強化

Adobe Firefly Image 3 Foundation モデル(ベータ版)の「構成参照」と「スタイル参照」機能により、卓越したユーザーコントロールと最先端のビジュアル品質が実現する。

構成参照により、参照用画像の構成にマッチした新しい画像をすばやく生成できるため、完璧なプロンプトの作成のための試行錯誤が不要になる。

また、スタイル参照では、より高品質な出力が実行されるため、ユーザーは生成されるスタイルをより自由にコントロールし、パーソナライズすることができる。

これらの機能を組み合わせることで、ユーザーは画像の構成とスタイルの両方を参照し、素早くアイデアを形にすることが可能になった。

■高品質な画像

Adobe Firefly Image 3 Foundation モデル(ベータ版)は、より高性能な照明、ポジショニング、バラエティによって、高品質な画像を提供する。人物のレンダリング(細かな特徴、さまざまなムードや表情)、複雑な構造、集合体も大きく改善している。

■豊富なディテールとプロンプトの精度

Adobe Firefly Image 3 Foundation モデル(ベータ版)は、テキストプロンプトとシーンをより深く理解しているため、長くて複雑なプロンプトを正確に反映し、より多くのディテールを含んだ画像生成に対応する。

テキストレンダリングも改善され、明確なテキストディスプレイの画像生成が可能になった。これにより、ポスターのようなアセットのアイデア出しがより効率的になる。

■イラストとアイコンの幅広いスタイル

Adobe Firefly Image 3 Foundation モデル(ベータ版)は、出力におけるイラストを大きく改善し、アイコンやロゴ、ラスター画像、線画をすばやく作成できる。

Adobe Firefly Image 3 Foundation モデル(ベータ版)は、Firefly.adobe.com の Adobe Firefly web 版から利用可能だ。

アドビは、Adobe Firefly を搭載した生成 AI 機能をアドビのアプリケーションで使うのに必要な生成クレジットの割り当てを含む、無料プランと有料プランを提供している。

Adobe Fireflyは、Adobe Stockなどのライセンスコンテンツを使って学習をしており、著作権や商標、ロゴなどの知的財産権(IP)を侵害しない商用利用のコンテンツを生成するよう設計されている。

アドビは、多層的かつ継続的なレビューとモデレーションを行い、アドビのポリシーに反するコンテンツをブロック・削除し、Adobe Fireflyが生成したコンテンツに対するIP補償をユーザーへ提供していく。

関連情報
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000425.000041087.html

構成/清水眞希

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