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老化の要因のひとつ〝糖化〟抑制に効果的だとされる「エイジングケアワイン」とは?

2024.04.29

■連載/阿部純子のトレンド探検隊

“糖化”を抑制する「エイジングケアワイン」とは?

酒類専門商社のモトックスは、昨年12月に同志社女子大学の杉浦伸一教授と共同で「エイジングケアワイン研究所」を設立。同研究所にて、糖化の抑制に役立つ可能性のあるワインを「エイジングケアワイン」と認定し、認定ワイン74銘柄から厳選した8銘柄について、2024年2月下旬より、認定シールを貼付した商品の出荷を順次開始した。

エイジングケアワイン研究所 所長の田邉貴昭氏に、エイジングケアワインについて詳しく聞いた。

【田邉貴昭氏 プロフィール】
1994年東京都生まれ。東北大学大学院理学研究科化学専攻、博士前期課程修了。専門はバイオ分析化学。株式会社モトックス入社後、本社営業部にて主に東海・北陸エリアの酒販店・飲食店を担当。2022年よりマーケティング部に配属し、品質管理とワインの健康機能についての研究に従事。2023年に、糖化ケア研究の第一人者である同志社女子大学薬学部 杉浦伸一教授とエイジングケアワイン研究所を共同設立。

〇老化の三大要因のひとつ「糖化」

老化の3大要因といわれるのが酸化、糖化、炎症。体が『サビる』酸化に対し、糖化は体が『コゲる』状態になること。糖化と酸化の悪循環が老化を加速させるといわれ、エイジングケアには、糖化、酸化の両方に注目する必要がある。

「ごはんや麺類など糖質の高い食事を摂ると血糖値が上昇しますが、過剰に摂取した糖分があると体内のたんぱく質が結びついて変性し『糖化最終生成物(AGEs)』を作り出します。

AGEsは『焦げ』の一種で、玉ねぎを炒めると次第に茶色になり、そのまま戻らなくなりますが、同様のことが体の中でも起きています。

皮膚や腱、軟骨などを構成する繊維状のたんぱく質であるコラーゲンでは、AGEsがたんぱく質の間に劣化した『橋』をかけるため、AGEsが付いた悪い架橋が増えると、弾力や張力がなくなり、皮膚や骨、血管などの本来のしなやかさが失われてしまいます。

肌に蓄積されたAGEs量が多いほど肌の黄色味が強くなり、進行が進むと肌のたるみやシワだけでなく、骨粗しょう症、動脈硬化、白内障、発毛阻害などにつながる恐れがあります」(以下「」内、田邉氏)

糖化ケアとしては、糖質摂取量を減らす、血糖値の上昇を抑えるベジファースト(野菜を先に食べる)にする、食事中のAGEs量を減らすため揚げ物は避け、調理は蒸したり茹でたりする、糖化ケア作用のある食材や飲料を摂る、運動で糖を消費する、ストレスをためない、節酒と禁煙、紫外線対策が挙げられる。

〇ワインに糖化ケア作用がある理由

「エイジングケアワインは糖化ケア作用のある飲料です。昨年12月に弊社と同志社女子大学薬学部の共同研究の成果を発表させていただきました。

研究結果として、ワイン全般には強い糖化ケア作用があり、中でも一部の赤ワインでは希釈した場合でもその作用を維持し、糖化ケア作用を有する既存化合物よりも強いことがわかりました。

また、女性においては、糖化ケア作用の強い赤ワインを1日グラス1杯(125 ml)飲用することで、体内のAGEsを減少させるのに有用である可能性も示唆されました。

そこで『強い糖化ケア作用を有するかどうか』というワイン選びにおける新たな指標を作ることにしました。AGEs産生抑制作用が認められ、糖化の進行予防に役立つ可能性のあるワインを『エイジングケアワイン』と称して、研究所で認定しています」

ワイン全般に糖化ケア作用があると判明したが、ワインごとに作用は大きく異なる。これらはワインの種類やブドウの品種、産地などで決まるものではなく、流通しているワインを1本ずつ同研究所で検査して、糖化ケア作用を一定基準満たしているか、試験して評価する。

検査ではグラス1杯(125ml)で、AGEs産生抑制作用があると知られているアミノグアニジン(AG)よりも10倍以上の糖化ケア作用があるかを調べて、統計学的に有意に強いものを「エイジングケアワイン」と認定している。

AGEs産生抑制作用は白ワインよりも赤ワインが強く、中でも南フランスの「ラ・フォルジュ・エステイト ピノ・ノワール」が、糖化ケア作用が強いとわかった。

「『ラ・フォルジュ エステイト ピノ・ノワール 2022』(希望小売価格以下同1980円・下記画像右)は、南フランスのラングドック・ルーション地方という日射量が多い地域で作ったワイン。紫外線の影響は人と同じくブドウにもあり、紫外線から守るために皮が厚くなるといわれています。加えて、ピノ・ノワールはカビに弱い品種で、カビから守るためにポリフェノールの一種であるレスベラトロールを作り出します。

『イル・プーモ プリミティーヴォ 2021』(1485円・同中央)は、イタリア南部のプーリア地方のワイン。イタリアの中でも日射量が多い地域でトマトの産地としても有名です。『サン・マルツァーノ』というワイナリーが作っていますが、このワイナリーはほぼすべてのワインが、糖化ケア作用が強いという結果が出て、日射量が関係しているのかもしれません。

『クエルチオーリ レッジアーノ ランブルスコ セッコ NV』(1485円・上記画像左/下記画像)は、ランブルスコと呼ばれる、赤のスパークリングワインです。発泡性ワインではこれが唯一、糖化ケア作用の基準に達していました。

メディチ家所有のワイナリー『メディチ・エルメーテ』で作られているワインで、イタリアのエミリア・ロマーニャ州にあります。ここは生ハムやパンチェッタでも有名な地域で、こうした脂の多い食材と共に飲まれています。ワインが食材の糖質や脂質の吸収を抑えている可能性も考えられ、興味深いところです」

なぜワインが糖化ケア作用を生みだすのか?原因物質として考えられているのがポリフェノールだ。

「ワインにも含まれる様々なポリフェノール(フェルラ酸、レスベラトロール、ケルセチン、エラグ酸など)には、酸化や炎症をケアする作用に加えて、糖化ケア作用があることも近年明らかになってきています。

成分同士の相互作用や相乗作用が複雑に関わり合うことで、成分単独の際にはない、糖化ケア作用が生み出される可能性も考えられます。その観点から、ワインのような複数の種類のポリフェノールが含まれる食品や飲料は糖化ケアに有効だといえます。

ポリフェノールの中でも、糖化ケア作用が特に強いもの、強くなる組み合わせ、またポリフェノール以外の原因物質がある可能性もあり、こちらについては現在研究を進めています」

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