令和5年版の厚生労働白書によると、認知症の人の数は2025年には700万人を超える可能性があり、今後も増え続けると予測されている。
認知症は、多くの人が直面することとなる身近な病気だと言えるだろう。では、認知症の介護経験のある人はどのような教訓を得ているのだろうか。
ライフネット生命保険は、認知症介護経験者500名、認知症介護未経験者500名の計1,000名を対象に、「認知症に関する調査」をインターネットにて実施したので、結果をお伝えしよう。
家族の認知症対策をしていないと回答した人が9割以上
認知症のイメージを聞いたところ、「今まで暮らしてきた場所で、今までどおり自立的に生活できる」と回答した人は全体の約6%にとどまっていた。また、全体の9割以上(90.2%)が家族の認知症対策をしていないことが判明。
認知症介護未経験者の5割以上(51.0%)が、家族が認知症になった場合に備えた費用について、「自分は準備しておらず、自分以外の家族も負担するかもわからない」と回答した。
認知症介護経験者は、約7割(69.8%)が予防できることを知っていた。一方、認知症介護未経験者では半数以下の47.0%にとどまっている。認知症の投薬治療については、認知症介護未経験者でも4割以上(41.8%)が知らないという結果に。