子育て世代の間で人気の「旅育」を知っていますか?
コロナ禍以降、家族旅行に取り入れる家庭が急増し、観光・旅行業界からはユニークな旅育プランやアクティビティが続々と登場しています。
そこで本記事では、GWの大型連休に向け、旅育のメリットやポイントをまとめました。星野リゾートが国内外7施設に展開するリゾートホテルブランド「リゾナーレ」のマーケティング担当者さんに聞いたおすすめの旅育プランも紹介しているので参考にしてください。
子どもの成長を促す「旅育」とは?
「旅育」とは、旅を通じて子どもの心身の成長を促す知育(教育・育児)のことです。
旅の計画からはじまり、旅の最中に体験するコトや出会うヒト、作るモノ、食べるモノなど、あらゆる経験のなかで子どもの考える力や生きる力を育むのが旅育の主な狙いです。
コロナ禍で校外学習や修学旅行などの学校行事が減ってしまったことから、学校に代わって家庭で自然教育ができる機会として子育て世代の間で人気が広まったといいます。
近年はJALやHISなど大手企業も参入し、「旅育プラン」と称した子どもと一緒に楽しめる体験アクティビティを打ち出しています。
気構えずに挑戦しやすく、家族みんなの思い出づくりにもなることから、新しい旅のカタチとして注目を集めています。
旅育を取り入れるメリットとは?
旅先という非日常な環境でリアルな体験ができるのは、旅育の大きな特徴。年齢やアクティビティによっても違いますが、五感を使った体験をしたり、自分自身で考えることで、子どもの成長に様々な効果(影響)があるといわれます。
● 計画性、責任感、主体性が身につく
● マナー、思いやり、モラルが身につく
● 感受性、好奇心、創造力が育つ
● コミュニケーション能力や言語力を養う
● 地理や歴史への興味・知識が高まる
● 生物や植物への興味・知識が高まる
● 異文化交流ができる
旅育を取り入れるポイント
では、旅育と従来の観光旅行の違いは何でしょうか?
旅育のポイントはただ楽しむのではなく、体験を通じて子どもの「学び」や「発見」を生むことです。
● 旅の計画段階から子どもを参加させる
● 子どもを含めた家族全員に役割を設定する
● 旅の目的(目標)を立てる
● 役割や目的を達成したときは褒めて成功体験にする
● 五感を使った本物の体験できるアクティビティを選ぶ
● 制作物や収穫物など、がんばりが形に残るアクティビティを選ぶ
● キッズ向けプログラムなど、親から1人で離れる時間を作る
● 子どもの年齢に合わせた旅育プランを練る
旅育をするなら、できるだけ子どもが主体的に動ける環境を意識しましょう。「自分でやらせてみる」「自分で考えさせる」など、親が手を出しすぎないことが大切です。
ただし年齢や個人によって能力は変わるため、あくまで子どもが安全に楽しめる範囲でチャレンジできるような旅育プランを立ててみてくださいね。