現在取引している投資型の金融商品は「NISA/つみたてNISA」が最多
続いて、18歳以上の男女を対象に「投資型の金融商品」の加入/取引状況を聞いた。各投資型の金融商品の加入/取引状況について昨年調査結果と合わせてお伝えしよう。
2023年は「NISA/つみたてNISA」が2割強となり、「株式(国内、海外)」が2割弱となった。昨年と比べ大きな変化は見られないが、「NISA/つみたてNISA」が3ポイントほど上昇し、「株式(国内、海外)」よりも割合が高くなっている。
また、「個人型確定拠出年金(iDeCo)」は、大きな伸長は見られなかったが、2022年10月から企業型確定拠出年金と併用ができるようになっており、今後どのように伸びてくるか注目だ。
最後に、15歳以上の男女に今後(も)投資をしたいかどうかを聞いたところ、全体では、「ぜひしてみたい」と「ややしてみたい」を合わせた『投資意向がある人』は4割超という結果に。
一方、「あまりしたくない」「まったくしたくない」を合わせた『投資意向がない』人は、3割強となった。また、「どちらともいえない」という人も2割超。
年代別の投資意向をみると、「ぜひしてみたい」と「ややしてみたい」を合わせた『投資意向がある』人は20~30代で5割を超えている。
その中でも男性30代では6割超と高い結果となり、「ぜひしてみたい」の割合も高くなっていた。女性に比べて男性のほうが投資意向が高い傾向にあり、男性の投資への興味関心の強さがうかがえる。
また、「あまりしたくない」「まったくしたくない」をあわせた『投資意向がない』人の割合は、年代が上がるほど高くなり、60代では4割超。また、男性に比べて女性のほうが高めであった。
今後(も)投資を「ぜひしてみたい」「ややしてみたい」と回答した『投資意向がある』人に、取引したい投資商品について聞いたところ、男女ともに1~5位までは同じ投資商品がランクイン。
女性は1位の「NISA/つみたてNISA」が7割超と圧倒的に高く、男性は1位の「NISA/つみたてNISA」と2位の「株式(国内、海外)」が6割台で僅差であった。上位項目はいずれも男性のほうが女性に比べ高い割合となっている。
前項で紹介した現在取引している投資商品でも「NISA/つみたてNISA」は、昨年から伸長。2024年1月から「新NISA制度」も開始し、今後も注目の商品と言えそうだ。
投資へのイメージは 不安やリスク、怖さといった回答も多くみられたが、投資意向がある人は男性では5割、女性では4割弱となり、中でも、20~30代を中心に意向が高いことが判明。
今後投資したい商品では、「NISA/つみたてNISA」が1位となり、取引意向も高まっている様子がうかがえる。今後、他の投資商品や投資への意識にどのような変化が出てくるか注目だ。
調査概要
LINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査
調査対象:日本全国の男女
実施時期:2023年12月13日~12月15日
有効回収数:661,260サンプル
集計対象:有効回収数の中からランダム抽出した男女15-69歳の46,783サンプル
出典:LINEリサーチ
※性別年代構成比を市場にあわせてウェイトバック
※表/グラフ中の数字は小数第一位または第二位を四捨五入しているため、合計しても100%にならなかったり、同じパーセンテージでも見え方が異なったりする場合がある
関連情報
https://lineresearch-platform.blog.jp/
構成/Ara