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子どもの自主学習サポートに関する親の悩み、3位子どもに合った教材がわからない、2位干渉し過ぎてしまう、1位は?

2024.04.30

子どもの学習において、得意分野を伸ばしたり苦手分野を克服するには、学校が用意した画一的な宿題・課題に応えるだけでは不十分な場合もある。時に自分でテーマを決めて学習する「自主学習」に取り組む必要もある。

最近では宿題の一環として、自主勉強の内容をノートにまとめた「自主学習ノート」を提出させる学校もあるようだが、子どもの自主学習をサポートする保護者は、どのような悩みや不安を抱えているのだろうか?

個別指導の学習塾「明光義塾」を全国展開する明光ネットワークジャパンはこのほど、学校から自主学習が課題として出されている小学3年生~小学6年生の保護者850名を対象に「小学生の自主学習に関する実態調査」を実施し、その結果を発表した。

保護者の6割以上が子どもの自主学習をサポートしている

学校から自主学習が課題として出されている小学3年生~小学6年生の保護者850名を対象に、子どもの自主学習のサポートをしているか質問したところ、61.6%が「サポートしている」(サポートしている:18.8%、どちらかというとサポートしている:42.8%)と回答した。子ども自らが内容を考えて取り組む自主学習だが、現状は、多くの家庭で保護者のサポートが必要なことがわかった。

【Topics】あなたはお子さまの自主学習のサポートをしていますか?
(n=850、単一回答方式)

自主学習を課題として出されている子どもの3割が、自身で学習テーマを見つけられていない

自主学習のテーマを子ども自ら見つけているか質問したところ、64.6%が「見つけている」(見つけている:26.0%、どちらかというと見つけている:38.6%)、30.8%が「見つけていない」(見つけていない:14.8%、どちらかというと見つけていない:16.0%)と回答した。

Q1.あなたのお子さまは自主学習のテーマを自分で見つけていますか?
(n=850、単一回答方式)

自主学習で注力している教科第1位は算数、3位は英語!

自主学習で子どもが力を入れている教科について質問したところ、最多回答は「算数(45.4%)」、以下「国語(39.1%)」、「英語(21.6%)」と続いた。2020年4月に始まった英語教育の必修化から数年経たが、学習テーマとして「英語」を選択する子どもも多く、英語に対する関心が高まっていることがわかる。

Q2.あなたのお子さまが自主学習で力を入れている教科を教えてください。(n=850、複数回答方式)

自主学習している子どもの48.8%が、自主学習により学ぶことを楽しめるようになっている

自主学習により、子どもが学ぶことを楽しめるようになったか質問したところ、48.8%が「楽しめるようになった」(楽しめるようになった:17.9%、どちらかというと楽しめるようになった:30.9%)と、約半数が自主学習の影響で、学ぶことを楽しめるようになったと回答した。

Q3. あなたのお子さまは自主学習により、以前より学ぶことを楽しめるようになりましたか?(n=850、単一回答方式)

保護者が感じた自主学習の効果、最多回答は「興味・関心事を発見できた」

自主学習により、子どもはどのような効果を感じられたか質問したところ、最多回答は「興味・関心事を発見できた(24.2%)」、以下「家庭学習の時間が増えた(23.2%)」、「調べる力が伸びた(21.8%)」と続いた。一方で「特に無し(20.0%)」と、効果を感じられないという声も一定数存在した。

Q4. あなたのお子さまは自主学習によりどのような効果を感じられましたか?(n=850、複数回答方式)

保護者が感じる自主学習サポートの悩み、最多回答は「子どものやる気を引き出せない」

子どもの自主学習のサポートをしていると回答した524名を対象に、サポートの際の悩みについて質問したところ、最多回答は「子どものやる気を引き出せない(28.8%)」、「干渉し過ぎてしまう(23.5%)」、「子どもに合った教材がわからない(19.1%)」と続いた。また、その他の回答として、「親がしてほしいことと、子どもがしたいことが違う」などが見受けられた。

Q5. お子さまの自主学習のサポートに対してどのような悩みをお持ちですか?(n=524、複数回答方式)

保護者が子どもの自主学習で重視していること、最多回答は「主体的な学習」

子どもの自主学習で重視していることについて質問したところ、最多回答は「主体的な学習(39.6%)」、以下「興味・関心事の発見(36.0%)」、「学びの楽しさを知ること(35.9%)」と続いた。

Q6. あなたがお子さまの自主学習で重視していることを教えてください。(n=850、複数回答方式)

<調査概要>
有効回答数:学校から自主学習を課題として出されている、小学3年生~小学6年生の子どもを持つ全国の保護者850名
調査期間:2024年4月8日~2024年4月10日
調査方法:インターネットリサーチ調べ

※回答率(%)は小数点第2位を四捨五入し、小数点第1位までを表示しているため、合計数値は必ずしも100%とはならない場合がある。

出典元:株式会社明光ネットワークジャパン

構成/こじへい

スタンフォードでAIを学ぶ医師が説く子どもの算数力を伸ばす勉強法

 

2024年3月20日、大手中学受験塾・日能研の池袋校にて、『小学生が99×99までスイスイ暗算できる最強ドリル』の著者・岩波邦明医師による特別授業が開催された。本稿では、特別授業後に行われた、中学受験を控える小学生の保護者たちと岩波医師、ファシリテーターを務める日能研関東の教務本部マネージャー・安野美羽さんによるトークセッションの模様をレポートしたい。

岩波邦明さん/医師・現役スタンフォード生。1987年生まれ。東京大学医学部卒。在学中に暗算法「岩波メソッド ゴースト暗算」を、2023年に新たな暗算メソッド「あゆみ算」をそれぞれ開発。著書は66万部を超えるベストセラーに。

日能研関東・安野美羽さん(以下、安野) 今回の特別授業は、新4年生と新5年生をメインに、九九ができるお子様に対象を広げて参加者を募りました。実は参加者の中には、新3年生以下の子どもたちもいたんですよ。

岩波邦明(以下、岩波) えぇ! それはすごいですね。今回、授業をやらせていただいて本当に驚いたんですよ。学校では教わらないまったく新しい暗算メソッドなのに、アッという間にやり方を覚えてしまうので。

安野 子どもたちの頭の柔らかさ、成長のはやさには驚くものがありますよね。それでは改めて、先生のプロフィールをご紹介したいと思います。岩波先生は、東京大学医学部在学時に会社を設立されて、まず独自の暗算メソッド「ゴースト暗算」を用いた暗算ドリルが大ヒットして一躍有名になられました。それから大ヒットゲーム「レイトン教授シリーズ」、通信教材の「コナンゼミ」で謎を作るお仕事をなさって、現在はスタンフォードの大学院コースでAIの勉強をされています。そのあたりの経緯をお話しいただけますか?

岩波 はい。スタンフォードの大学院コースで学び始めた一番の動機は、一昨年の12月に「ChatGPT」の存在を知ったことです。〝世界が大きく変わる〟〝コレに乗り遅れたら大変だ〟という強い衝撃を覚えまして。去年の2月から1からプログラミングと、苦手だった英語の勉強を始め、その2か月後からスタンフォードの生涯学習プログラムに参加しました。

安野 スタンフォード大学は、甲子園で活躍した佐々木麟太郎さんが入学したことで話題になりましたが、2024年世界大学ランキング2位の学校としても有名です。授業の様子はいかがでしょうか?

岩波 150名ほどのクラスなのですが、日本人は私だけですね。受講する学生は、GAFAの社員であったり、現役のデータサイエンスのリードエンジニアであったり、とても優秀な人たちばかりですね。そんな中、去年6月頃に提出したオリジナルのAIを作る課題で、クラスで1位を獲得しまして。

安野 昨年の6月というと、プログラミングを学び始めて4か月経った頃でしょうか。

岩波 そうなんです。で、その功績が認められたのか、いわゆる正式なスタンフォード生として大学院コースへ編入することができました。それからGPTのような大規模言語モデルの仕組みなどを勉強していますが、時間が経つにつれて〝10~20年後の世界で生き抜く上で、算数・数学・計算力は必須の能力だな〟という確信が芽生えたんです。

安野 それはどうしてですか?

岩波 スタンフォードのAIの授業は数学の授業じゃないか?と思うくらい数学漬けなんです。もちろん他の科目も大事ですけれども、私の実感として算数・数学の重要性は飛び抜けている。だからこそ、今の子供たちには算数を好きになってもらいたい、覚えてもらいたいという思いを、私はとても強く持っています。

スタンフォードで学んで見えてきた能力よりも忍耐力が重視される未来

安野 意外にも、先生は「プログラミングはまったく知らない」「英語も不得意だった」ということですが、それでもガッツを持って勉強を続けられる秘訣をアドバイスいただきたいのですが。

岩波 そうですね。たとえば、GoogleやNVIDIAといった世界的大企業のCEOが口を揃えて〝これから成功する上で一番大事なのは打たれ強さ、忍耐力です〟と話していますよね。各界のCEOを招いたスタンフォードの講義でも話題は同じです。生まれ持った能力や頭の回転の速さじゃないんですよ。とにかく忍耐力、忍耐強さが一番なんだと話しています。

岩波 子どもたちにとって忍耐力を鍛えるための最も身近な訓練は、問題を解くことではないでしょうか。たとえば、算数でちょっと難しい問題が出た。でも、解けないからと問題を解くことを諦めてしまう。これを繰り返していると、難しい問題に遭遇した時に諦め癖がついてしまいます。

岩波 私は難しいなと思っても、もうちょっと考えてみることにしています。もう少し考えよう、もう少し……と粘る。それで答えが出たら達成感が得られますし、どうしてもわからなければ解答を見ればいいんです。それでも、粘ったことで最初よりも答えに近づいたことを実感できますよね。それでいいんです。大切なのは、何かひとつのことに、いつもよりもちょっと長めに取り組むということで、それを子供のうちに習慣化しておくと、打たれ強さは自然に鍛えられるように感じます。

安野 先ほど〝忍耐力〟とおっしゃったとおり、今、巷ではGRIT(困難にめげずに粘り強くやり抜く)という言葉が注目されています。キーワードとしては「もうちょっと頑張ってみようという気持ち」、それから「小さな成功体験」でしょうか。努力が報われないと、次に行こうという気持ちを保てない。だから、少しずつ小さな成功体験を積ませた方がいい、と。実際にどのような方法がいいと思われますか?

岩波 解けるギリギリの難問を出して、解けたら自信になるし、ご褒美ももらえるというのが理想的ですが、そんな問題が都合よく見つかることは、まずありません(笑)。ですから、一番わかりやすいのは、ゲーム化することじゃないでしょうか。たとえば、問題集を解くときに、1ページ2分でやり切るというルールを設定します。時間は絶対的な指標になりますから、何度もその問題集を解くことで、最初は10分かかっていた時間が、5分になり、2分半になる。過去の自分を超えたという実感をモチベーションに繋げるわけです。

岩波 もうひとつアドバイスを挙げるとすれば、今日の授業でも感じたことですが、他人と比べないことです。コレは大事なことで、あくまで自分を軸に目標を設定すること。それが自己肯定感を高める近道ではないでしょうか。

2025年1月から大学入学共通テストに追加される新科目「情報」にどう対処する?

安野 もうひとつ、保護者世代で気になるのはプログラミングですよね。今年度から大学入学共通テストの科目に「情報Ⅰ」が加わります。国立系の難関大学を目指す上で避けて通れない知識になり、プログラミング熱も高まっているわけですが、家庭でできる活動やアドバイスを教えていただきたいです。

岩波 先日「情報Ⅱ」という高校向けの教科書にサラッと目を通したのですが、めちゃめちゃ難しいんですね! まるでプロのデータサイエンティストを育てるような専門的な内容で、本だけで勉強しろとなったらつまらない勉強になるし、私だって嫌になったと思います。

やはり一番大事なのは、インタラクティブに学べる環境だと思います。私は「Codecademy」という老舗のプログラム学習サイトを活用しましたが、このサイトが良かったのは、実際にコードを打って試せることなんですね。「Codecademy」は英語版ですが、ネット上にはプログラミング初心者向けに開放している日本語版サイトもあります。家庭学習するのであれば、そういった試しながら学べるサービスを選ぶことをおすすめしたいです。

安野 算数や数学の力が求められるようになるということでしたが、英語についてはいかがでしょうか?

岩波 私の勝手なイメージですけど、算数や数学を3倍とすれば、英語は今よりも2倍くらい重要視されていくと感じます。中国語という意見もあると思いますが、スタンフォードを例に挙げれば、学生の9割はアメリカ人なんですよ。スタンフォード近郊のシリコンバレーを眺めてもそう思います。国外の人が入り込む余地がない。そういう意味でも、やはり英語は絶対に習得すべきだと感じますね。

岩波 記述テストと違って、私は今でも英語を話すのが苦手です。クラスメイトとチームで取り組む課題は、毎回胃が痛くなりながら話していたくらいです(笑)。でも、周りを見渡すと、テストは苦手だけど、話すのはペラペラな留学生はたくさんいます。それっておそらく子供の頃の環境の差なんでしょうね。幼い頃から英語に触れておくことは、とても大事。とにかく音ですね。英語の発音に耳を慣らしておくことで、英語力の差は大きく変わるように感じます。

安野 ありがとうございます。それでは保護者の皆さまからのご質問にお答えいただけますか?

質問1)家庭学習のサポートで悩んでいます。算数であれば公式は公式として教えればいいのか。もう少し本質的な内容に踏み込んで指導すべきなのか。そのバランスが難しいなと思っています。

岩波 先ほどの授業でも子供たちから「どうして『あゆみ算』で答えが出るの?」という声が挙がりましたよね。そうやって本人が興味を示すのであれば、ぜひ教えてあげてください。公式はあくまで道具。あるものすべてを理解するとなると、おっしゃるように時間はいくらあっても足りませんよね。とはいえ、全部暗記で済ませてしまうと、応用力は育ちません。

できれば、基本的なところは仕組みから教え、本質に対する理解を深める。発展問題でいろいろな方式を組み合わせる練習をすると、本人も達成感もあるし、ちょうどいいバランスなのではないかと思います。

質問2)先生が今回の参加者(小学4年生、5年生)と同じ年齢の時に夢中になってやっていたこと、習慣がありましたら、教えてください。

岩波 私はゲーム大好きっ子でしたね。もうゲームが好きすぎて、当時はゲームボーイの『ポケットモンスター』に夢中で、寝る時間も布団をかぶってこっそりとやっていました。両親からは「捨てたからね」「燃やしたからね」と、毎日のように注意されましたけれど、どうしても諦め切れなくて、中学時代はお小遣いを貯めて、こっそり『プレーステーション』を買って遊んでいました。好きなことはもう好きなだけやる。でも、勉強時間はしっかりと確保する。先ほどもバランスの話になりましたが、どういった環境を提示すればいいかは、子どもたち次第だと思います。

■取材協力
日能研関東

取材・文/渡辺和博

中学受験に役立つ!スタンフォードでAIを学ぶ医師が作った2桁かけ算を暗算できる算数ドリルが人気

『小学生が99×99までスイスイ暗算できる最強ドリル』
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『小学生が99×99までスイスイ暗算できる最強ドリル』では、この本で初出となる「あゆみ算」を扱っている。「あゆみ算」とは、最先端のAIを学ぶ現役スタンフォード生でもある岩波邦明医師が独自に考案した画期的な暗算法のこと。東京大学医学部在学中に開発・出版し、累計発行部数66万部のベストセラーを誇る『岩波メソッド ゴースト暗算』から、およそ12年の歳月を経て開発した最新メソッド。

最新メソッド「あゆみ算」では、脳のワーキングメモリに着目している。計算する際に頭の中で扱う数字の数を減らすことで、2ケタ×2ケタの暗算を簡便化。筆算よりも速くかつ正確に2ケタ同士のかけ算が暗算できるだけでなく、「最短の工程で暗算できるから、誰でも簡単にマスターできる」「問題を解くたびに情報処理能力(プログラミング脳)がグングン育つ」など、さまざまなメリットがあるという。『小学生が99×99までスイスイ暗算できる最強ドリル』では、2ケタ同士のかけ算全8100パターンに対応する新しい暗算法「あゆみ算」ほか、6つの暗算法「ラッキーあゆみ算」を収録している。

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