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アジア各国でホワイトカラーの求人が増加、マネジメント人材の需要も高まる

2024.04.24

世界11ヵ国で人材紹介事業を展開するジェイエイシーリクルートメントはこのほど、JACグループ各社の拠点を展開しているアジア各国での、2024年1月~3月のホワイトカラー人材紹介の市場動向をまとめた。

注)アジア各社の求人数については、アジア各社が意図的に講じた戦略(高額帯年収の求人やスペシャリスト層求人に特化するなど)により、増減する場合もある。そのため、アジア各社の求人数の増減は、各社の業績を直接反映するものではない。

<各国ヘッドライン>
シンガポール:2025年にさらなる就労ビザ取得基準引き締め計画を発表したシンガポールの現状
マレーシア:経済成長に伴い労働市場も順調な回復へ
タイ:国内の内需回復に期待。駐在からの切替えポジションのニーズは継続中
インドネシア:2023年GDP成長率5.05%、2024年も5%以上の成長を期待
ベトナム:ベトナム経済全体に回復の兆し。今後の継続成長にも期待
韓国:年初から堅調の自動車関連業界の採用ニーズが拡大
インド:売り手市場による採用コストの上昇および採用期間の長期化
日本:株価は高値更新も先行きには不透明感、海外事業要員募集は職種が多様化

シンガポール:2025年にさらなる就労ビザ取得基準引き締め計画を発表したシンガポールの現状

<国内情勢>

2024年のGDP成長率は前年比1.0~3.0%増予想だ。消費者物価指数、コアインフレ率、ともに上昇率が昨年と比べ軟化する予想のため引き続き経済の安定が予想される。今年はリー・シェンロン首相の退任、政権移行が予定されており、現在の与党である人民行動党(PAP)内ではローレンス・ウォン財務相が次期首相として内定している。さらに2025年には総選挙も控えていることから、政権交代後の政策について注目されている。

<企業の採用動向>

シンガポールの転職市場は2017年以来の低水準で、2022~2023年の過去2年間で転職した労働者はわずか14.7%となり、2024年のシンガポール企業の採用は、従来よりも人材の採用がやや困難になる可能性がある。2023年に変更された外国人向け就労ビザの取得基準が2025年にも変更される予定であり、厳格化が進んでいるため、日系企業においては、より現地の人材採用に注力する必要がある。

特に、昨年9月に導入された就労ビザの新審査制度(COMPASS)では、組織内の国籍の偏りを改善するための項目が設けられており、永住権を保持する日本人でさえも採用が難しくなり、他国籍の日本語話者やシンガポール人の採用が優先される傾向が強まっている。

その結果、人材市場では熾烈な候補者獲得競争が起き、それに伴って一部の企業では外国人スタッフが在籍する部門の閉鎖や拠点移転などの措置を取る場合も見受けられる。新着求人の多くは既存スタッフの退職によって生じるリプレイスメントポジションだが、昨年から相談件数が増えている日本の新規進出企業からの新規ポジションの求人も見られる。

<求職者の動向>

年間を通じて、候補者の登録が最も多いとされる1~3月期だが、今年はジェイエイシーリクルートメントへの登録者数も低迷している。日本人求職者についても、就労ビザの取得が困難であるため、シンガポール内での転職活動が鈍化しており、同時にシンガポールへの海外転職の実現も難しい状況だ。

従来はボーナス支給後である年末から第一四半期以降にかけて、転職活動を開始する方が多い傾向にある。特に日本人求職者に関しては、1月を過ぎるとEPやSpassなどのビザが更新されないという課題に直面し、転職活動者が急増するが、来年1月からは就労ビザ取得基準がさらに厳しくなる見込みのため、転職市場の動きは鈍くなると予想される。

また、ビザ発給が不要なシンガポール人の日本語話者は母数が増加しておらず、ニーズは年々高まっているため、各企業の候補者獲得競争が激化している。

JAC Recruitmentシンガポール法人社長
ファハド・ファルック氏

JAC Recruitmentシンガポール概要
JAC Recruitmentシンガポール転職サイト

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