イギリス発のコンシューマー・テクノロジー・ブランドであるNothingから2つの完全ワイヤレスイヤホン、「Ear」と「Ear (a)」が発表された。
税込価格はEarは2万2800円、Ear (a)は1万4800円で、4月22日よりnothing.techで販売される。その主な特徴は以下のとおり。
写真左:「Nothing Ear (a)」、右:「Nothing Ear」
Nothing Ear、その進化したサウンドとは
音楽愛好家をターゲットに設計されたNothing Earは、Nothing史上最も進化したドライバーシステムを搭載している。
その11mmのカスタムダイナミックドライバーには、本物のクリアーなサウンドを提供するために高品質な素材を厳選して採用しており、全体的なサウンドの豊かさと鮮明な高音域を実現するためにセラミックの振動板を使用。
また、Ear (2)から継承したデュアルチャンバーデザインに2つの通気孔を追加することによって空気の流れを改善し、よりクリアーなサウンドを再現する。
そしてEarはBluetooth経由でハイレゾストリーミングを行うためにLHDC 5.0とLDACコーデックをサポートしており、力強く純度の高いオーディオ体験が可能となった。
ちなみにLHDC 5.0(Low Latency High-Definition Audio Codec)では最大1Mbps、24bit/192kHzに到達し、LDACでは最大990kbps、24bit/96kHzに到達する。
Nothingの進化したイコライザーを使うことで、さらなるサウンドのカスタマイズにも対応。イコライザーはNothing Xアプリのシンプルなグラフィックインターフェース上で操作できる。
このNothing Xアプリでパーソナルサウンドプロファイルを作成すれば、保存されたデータはサウンドテストの結果に基づき、リアルタイムにイコライザーレベルの調整に使用される。
■アクティブノイズキャンセリング(ANC)を搭載
EarはNothingの最も効果的でインテリジェントなノイズキャンセリング機能を搭載。新たなスマートANCアルゴリズムは、イヤホンと外耳道の間のノイズ漏れをチェックし、その結果に応じてノイズキャンセリング強度を高めてくれる。
また、アダプティブANCによって周囲の気が散る音も考慮して、ノイズキャンセリングレベル高、中、低のいずれか1つを自動的に適用する。
こうしてEarは45dBのノイズキャンセリングによって、Ear (2)と比較して約2倍のノイズ除去を実現。最大5000 Hzの帯域幅をカバーするEarは、より検知が難しい音でも効果的に検知して低減することができるという。
■パフォーマンス〜10分間の急速充電でケース利用の場合は10時間の音楽再生が可能
Earのコンパクトなカスタムドライバーはより大きなバッテリーの搭載を可能とし、結果としてEar (2)よりも25%充電が長持ちする。
ケースを使用してフル充電すれば、最大40.5時間使用でき、連続再生は8.5時間だ。素早く充電するために、Earは最大2.5Wのワイヤレス充電をサポートしている。10分間の急速充電を行なえば、ケース利用の場合は10時間の音楽再生が可能。
EarはNothingの最も進化したクリアボイステクノロジーを搭載していることに加え、新しい通話マイクが実装されており、通話の妨げとなるノイズがさらに減少している。
加えて、ステムに通気孔が追加されたため、風の通りがよりスムーズになり、Ear (2)と比較して、通話の妨げとなるノイズを60%減少させることができたという。
デュアル接続機能は、2つのデバイス間のリアルタイムでシームレスな切り替えを可能にしている。低遅延モードを使えば、相手側デバイスとの接続状況にも左右されるが、通常の使用に比べて音声ラグを減らしてシームレスにゲームに集中できる。
そしてピンチコントロールで曲のスキップ、ノイズキャンセリングモードの切り替え、ボリュームの調整が行なえる。
Nothing Ear (a) 、音楽愛好家のために
■ロンドンでデザインされた真に特徴的なスタイル
ロンドンでデザインされた真に特徴的なスタイルのEar (a)は、Nothingの透明なデザインを踏襲しながらも、新鮮なバブルデザインとイエローカラーによって、Nothingのオーディオ製品の新たな方向性を打ち出している。
輪郭が緩やかでスリムな長方形フレームのEar (a)は、手の中に、そしてポケットの中にも心地よく収まる。
■純粋主義のアプローチの末に辿り着いた新色のイエロー
Ear (a)イエローは、白と黒以外のカラーを採用したNothing初めてのオーディオ製品だ。イエローはEar (a)の遊び心のあるデザインを完璧に引き立てるだけでなく、理論の上でもNothingの価値観である透明性と合致するカラーだと言える。
色の成り立ちを本質まで突き詰めると、原色だけが残る。この純粋主義のアプローチの末に、鮮やかで遊び心のあるオーディオ製品、Ear (a)はイエローに辿り着いた。
■アクティブノイズキャンセリング(ANC)を搭載
Nothingの新たなスマートANCアルゴリズムを備えたEar (a)は、外耳道の中の密閉性を確認してノイズ漏れをチェックし、可能な限りのノイズをブロックするためにノイズキャンセリング強度を高める。
アダプティブANCは環境内の気が散る音を検知し、周囲のノイズに合わせてノイズキャンセリングレベル高、中、低のいずれか1つを自動的に適用してくれる。
Ear (a)は45dBのノイズキャンセリングによって、Ear (2)と比較して約2倍のノイズ除去を実現。加えて、最大5000 Hzの帯域幅をカバーするEar (a)は、より検知が難しい音でも効果的に検知して低減できるという。
■サウンド〜さらに深く、より力強い低音パフォーマンスを実現
Ear (a)の新たなドライバーはNothingの革新的なデュアルチャンバー設計を使用しており、前世代よりも 2.5 倍のトランジェント出力を供給できる。この出力強化によって、さらに深く、より力強い低音パフォーマンスが実現した。
サウンドのディテールを保つために、Ear (a)はハイレゾオーディオ認証を受けており、最大990kbpsのBluetooth接続で、24bit/96kHzのハイレゾオーディオをストリーミングすることが可能だ。
Bluetooth経由のハイレゾストリーミング用に広くサポートされているLDACコーデックと互換性がある。
■パフォーマンス〜最大42.5時間の音楽再生を楽しめる
Ear (a)のケースの500mAhのバッテリーと、各イヤホンに内蔵された46mAhのバッテリーによって、ケースを使用してフル充電すれば、最大42.5時間の音楽再生を楽しめる。素早く充電するために、Ear (a)は10分間の急速充電を行なえば、10時間の音楽再生が可能だ(ケース使用、ANCをオフにした場合)。
アクティビティを簡単に切り替えるために、Ear (a)は2つのデバイスを同時接続できる。Earと同様に、Ear (a)の低遅延モードを使えば、相手側デバイスとの接続状況にも左右されるが、通常の使用に比べて音声ラグを減らすことがl可能。ピンチコントロールで曲のスキップ、ノイズキャンセリングモードの切り替え、ボリュームの調整が行なえる。
ChatGPTの搭載
消費者向けハイテク製品のAIへの移行を進め、ユーザー体験をよりシンプルなものに強化するという目標のもと、NothingはイヤホンおよびNothing OSにChatGPTを搭載。
利用頻度の最も高いデバイスであるイヤホンとスマートフォンから、ユーザーが即座に知識を得られるようにした。
この新機能により、最新のNothing OSとChatGPTがNothingのスマートフォンにインストールされているユーザーは、新発売のEarやEar (a)といったNothingのイヤホンから、世界で最も普及しているコンシューマー向けAIツールにピンチ操作で直接話しかけることができるようになる。
また、NothingはNothing OSにおいてスマートフォンユーザーのユーザー体験を向上させるため、スクリーンショットの共有やNothingスタイルのウィジェットなど、システムレベルでChatGPTとの連携を埋め込む。
新機能についての詳細は、nothing.techをチェックしていただきたい。
構成/清水眞希