かわいらしい動物プリンがお皿の上で激しく揺れている――。2023年後半からTiktokで大バズりしているこのプリンをご存知だろうか。ブームの火付け役はZ世代だ。
通称「ねこプリン」と呼ばれるこのプリン、そもそもは韓国発のスイーツである。昨年末、Z総研(※)の「2024年上半期ネクストトレンド予想」にもランクインし、その後は日本でも瞬く間に人気に火が付いた。現在では、〝韓国トレンドの発信地〟である新大久保にとどまらず、全国のカフェに広がりを見せている。
過去、味覚や食感、意外性で話題になるスイーツはあまた存在したが、〝動画 〟を介してバズるというのが令和のスイーツの特徴と言えるだろうか。また、ここ数年、流行するフードやスイーツが韓国発というのも一過性のブームとは言えないようである。
ぷるっぷるのプリンを通し、韓国発フードが人気である理由を考えてみたい。
TikTokで大バズりしたトスニプリンとは?
こちらのプリン、韓国名では「トスニプリン」と呼ばれている。実は、トスニとは〝うさぎ 〟を意味するので、正確にはねこではない。耳の形から日本ではねことして広まったようだが、動物が何であろうと「可愛さ重視」であるならば関係ないであろう。
動画を見るだけでもかわいいが、やはりスイーツは食べてみないと始まらない。そこで、例年より遅めの桜が開花した4月初めの週末、新大久保駅からほど近いトスニプリンで人気のカフェ「●●」を訪れた。
実はこちらのカフェ、以前から気になっていたものの、いつも長い列ができていて諦めていたお店。今回は確実に入るべく、11時開店の15分前には到着した。しかしすでに5組ほど並んでいる。いかに新大久保に多くの人たちが訪れるか想像いただけるだろうか。
話題のトスニプリンの味はミルク、イチゴ、ミルクティーの三種類で、イートインが650円(税込)、テイクアウトが750円(税込)。新しいスイーツを試すにはちょうど良い塩梅の価格と言える。プリンに飲み物を頼んでも合計で1500円以下に収まるのはありがたい。