連載/山田美保子の「ギョーカイ裏トレンド図鑑」
春を飛び越え夏到来!?新調したくなるものといえば……
いよいよ日本の気候は四季から二季になるのだろうか。
東京の場合、今年はずいぶん、こじらせた桜がやっと開花したと思ったら、早々に葉桜に。すると季節が夏に移り変わった。各地で、夏日や真夏日を記録する地点が続出。
すると外出着を何にしようか迷うだけでなく、毛布や布団はどうするのか、部屋着はどうするのか。入浴は湯船に湯を貯めるのか、それともシャワーだけで済ませられるのか……などなど、いっきに夏を迎える準備が始まった。
そんな中、新調したくなるのがタオルだろう。
外出時、ハンドタオルは必須アイテムだし、いっきに季節が移り替わる際に肌を傷めずに済むフェイスタオルも欲しくなるし、吸水速度や吸水量に優れたバスタオルも気になる。
こうした機能性タオルを数多く取り揃え、美容に一家言持つタレントや有名人に愛用されているのが「おぼろタオル」だ。
日本三大タオルのひとつ「おぼろタオル」が誇るヒット商品とは?
愛媛県の「今治タオル」、大阪府の「泉州タオル」と並ぶ、日本三大タオルのひとつが三重県の「おぼろタオル」。
ヒット商品として知られているのが2019年の発売開始以降、美容サロンをはじめ、多くの女性たちから支持された、その名も「専髪タオル」。
洗髪後、髪に同タオルを軽く巻いて押しあてただけで髪の水分を吸収してくれる。だから髪を傷めないだけでなく、ドライヤー時間も短縮されるのだ。
その「専髪タオル」に、約33cm×90cmのセミロングサイズが誕生。髪と頭皮に心地よい計算された柔らかさに加え、吸水速度と吸水量が一般的な国産タオルと比較して約5倍なのだ。
至極の使い心地の〝素肌が微笑む〟タオルも名品
もうひとつは、「ふれるだけで思わず微笑むやわらかさ」なるコピーで誕生した「素肌が微笑むフェイスタオル」と「素肌が微笑むバスタオル」である。
なめらかな拭き心地で、文字通り〝微笑むやわらかさ〟を実現したうえ、肌に必要な潤いを残してくれるので、入浴後、ボディローションやクリームを塗らなくても、しっとりした肌に仕上げてくれる。
このシリーズも絶妙な吸水性能を誇り、洗濯もしやすいうえ、独自の織設計により、ふわふわなのに驚きの軽量感を実現。フェイスタオル1枚分の重さは、マカロン3つ分より軽いそうだ。
パッケージにもこだわっているので「おぼろタオル」はギフトに最適。「赤ちゃんの時に感じたお母さんの胸の柔らかさ」=約2kPaを目指して作っているので、出産祝いにも最適だし、お見舞いの品としても喜ばれた経験が筆者にはある。
「おぼろタオル」と同じ東海地方出身で、芸能界屈指の美容男子として知られ、特にスキンケアに重きを置いている「スピードワゴン」の井戸田潤は数年前から愛用。
美肌で知られる作家の林真理子氏は、業界で最初に「おぼろタオル」についてブログに書いた有名人。だがその時林氏が「どこで売っているのかパッケージに書いていない」と困り果てていたように、「おぼろタオル」は商売っ気があまりないようだ。
だからか、地元のテレビ局が度々「おぼろタオル」の工場やオフィスを取材し、番組をあげて盛り立てている状態。
一度使ったら、もう2度と他のタオルに浮気はできない「おぼろタオル」。早く訪れた夏に揃えたい逸品なのである。
文/山田美保子
1957年、東京生まれ。初等部から大学まで青山学院に学ぶ。ラジオ局のリポーターを経て放送作家として『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)他を担当。コラムニストとして月間40本の連載。テレビのコメンテーターや企業のマーケティングアドバイザーなども務めている。