他の世代と比べて情報感度が高いとされるZ世代。最先端のトレンドに明るいであろう彼・彼女たちの間で今、もっとも流行っている「コト・モノ・ヒト」とはいったい何か?
スマートフォン専用のリサーチプラットフォーム「LINEリサーチ」は、全国15~24歳の若年層の男女を対象に、四半期ごとに最近の流行についてアンケート調査(自由記述形式)を実施しており、この度は、2024年3月の調査結果を発表した。
1.「猫ミーム」が急上昇で総合1位、2位以降は「BeReal.」、「大谷翔平」が続く
2024年3月期の調査では、「猫ミーム」が2位以降を大きく引き離し1位となった。日常生活のエピソードなどを猫に置き換え再現するショート動画が、動画サービスやSNS等でも人気を集めている様子がうかがえる。
2位には、前回調査で1位だった「BeReal.」がランクイン。引き続き流行が続いていることがわかる。次いで、「大谷翔平」が急上昇で3位に入った。12位には「大谷翔平の結婚発表」もランクインしており、昨年12月にドジャース移籍、2024年2月末に結婚と話題が続いており、Z世代の間でも話題の人と言えそうだ。
4位には、2月16日に公開した映画が話題の「ハイキュー‼ (劇場版ハイキュー‼ ゴミ捨て場の決戦)」が入った。公開3日間で観客動員数150万人以上を突破し、大きな話題を呼んだ。 8位の「マッシュル-MASHLE-」、9位の「Bling-Bang-Bang-Born(BBBBダンス)」は、急上昇でTOP10入り。「マッシュル-MASHLE-」は、少年ジャンプで2020年より連載し2023年7月に完結した大人気コミック。2024年1月にアニメの第2期がスタートし話題に。本アニメの主題歌でもあるCreepy Nutsの「Bling-Bang-Bang-Born」は、主人公のマッシュが踊るダンスが、TikTokなどでBBBBダンスとしても流行している。
2. 11位以降は、「原神」「LINE:ディズニー ツムツム」や「Splatoonシリーズ」などのゲームタイトルが多くランクイン
11位以降では、「原神」「LINE:ディズニー ツムツム」「Splatoonシリーズ」「モンスターストライク」「Apex Legends」「プロ野球スピリッツシリーズ」など、ゲームタイトルが多くランクインする結果となった。
また、22位には、「麻雀」がランクイン。若年流行調査でも2023年3月ごろから定期的にTOP30にランクインしている。 30位には、サバイバルオーディション「PRODUCE 101 JAPAN」発のガールズグループ「ME:I(ミーアイ)」が急上昇ランクインした。
3. 男女年齢別では、すべての年齢層で「猫ミーム」が1位
男女年齢別にみると、総合1位の「猫ミーム」は男女すべての年齢層で2位以下と大きく差をつけて1位となった。男女年齢に関係なく、若者全般に「猫ミーム」ブームが起きている様子がわかる。
男性では、すべての年齢層で「大谷翔平」が2位に、15歳~18歳、19~22歳では「BeReal.」が3位となった。19~22歳、23~24歳では、「葬送のフリーレン」が上位となり、前回調査から引き続き流行が続いている様子だ。そのほか、「原神」や「LINE:ディズニー ツムツム」や「呪術廻戦」など、ゲームやアニメのタイトルも多くランクイン。
また、23~24歳では、総合TOP30にもランクインした「麻雀」が9位となった。さらに、「株/投資」「お金/貯金」もランクイン。株に関するニュースや新年度の時期なども関連しているのかもしれない。
女性では、15歳~18歳、19~22歳では「BeReal.」が2位、すべての年齢層で「大谷翔平」が3位になった。女性では「大谷翔平の結婚発表」も男性に比べ多く言及され、15~18歳、23~24歳ではTOP10にランクインした。加えて、総合4位の「ハイキュー‼ (劇場版ハイキュー‼ ゴミ捨て場の決戦)」は、女性すべての年齢層で4位に入った。
「ハイキュー!!」は、中高生がハマっているアニメや高校生がハマっているマンガの調査でも、女性のランキングTOP10に入っている人気の高い作品で、映画も大きな話題となったようだ。また、今回急上昇した「マッシュル-MASHLE-」や「Bling-Bang-Bang-Born(BBBBダンス)」が男性に比べ高い割合となった。
<調査について>
LINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査
調査対象:日本全国の15歳~24歳の男女
実施時期:2024年3月1日~3月3日
有効回収数:4730サンプル
※回収比率は、[男性]15-18歳:19-22歳:23-24歳:[女性]15-18歳:19-22歳:23-24歳が2:2:1:2:2:1
※「最近流行っているコト・モノ・ヒト」について自由記述形式で聴取、回答をコーディングしてランキング化
※表/グラフ中の数字は小数第二位を四捨五入しているため、合計しても100%にならなかったり、同じパーセンテージでも見え方が異なったりする場合がある
出典元:LINEリサーチ
構成/こじへい