SNSネイティブであるZ世代は、人とのつながりやデジタル空間でのコミュニティを重視する一方、リアルな人付き合いは苦手といわれることも。
近年は若者の恋愛離れについても耳にするが、Z世代のみなさんは、実際のところ恋愛をどのように捉えているのだろうか。
ネクストレベルが運営する『マッチングアプリ大学』では、Z世代の恋愛・結婚観とその背景について調査すべく、18歳~28歳の未婚男女253人を対象にアンケートを実施した。
Z世代の男女253人に聞いた「恋愛を面倒」と感じる理由「一人が気楽」「自由な時間が減る」
まずは、今のZ世代が本当に恋愛離れをしているのか、Z世代男女253人に「恋愛が面倒くさいと感じるか」質問したところ、「とても面倒」「やや面倒と感じる」と回答した人の割合は、男性が62.6%、女性は67.5%という結果に。
男女ともに6割超の人が「恋愛が面倒」と感じており、恋愛への意欲が高くない様子がうかがえる。
「恋愛が面倒」と回答した男性に理由を聞いたところ、最も多くあがったのは「自由な時間が減る」という理由であった。
次いで「ひとりが気楽」「お金がかかる」「LINEの返事がないなど、些細なことが気になってしまう」「行動を制限される」などの理由が上位に並ぶ。
1位:自由な時間が減る
・趣味のほうが大事なので、恋愛で時間やお金が制限されると辛い。(埼玉県・20代)
・LINEを見たら早めに返事をしないといけなかったり、自分のペースで過ごせなくなる。(北海道・20代)
2位:ひとりが気楽
・誰かと遊んだり、どこかにドライブに行くたびに「どこにいるの?」「誰といるの?」と聞かれると正直しんどい。(富山県・20代)
・一人でいる時間に満足しており、自分よりも優れている人が世の中に多くいる中で、自分を選ぶ理由がわからないから。(愛知県・10代)
3位:お金がかかる
・デートの際におごるとかプレゼントなどお金をかけないといけないので、面倒だなと感じます。(青森県・20代)
・まずお金をかけないといけないのが経済的に大変だし、男がお金を払わないといけないという風潮が嫌い。それに比べてひとりは楽。(愛知県・20代)
「恋愛が面倒」と回答した男性は、恋愛をすると仕事や趣味に時間やお金を使えなくなるなど、生活のリズムが変わってしまいそうで嫌だという意見が目立った。恋愛することに義務や束縛を感じる傾向が強いようだ。
また、9位の「駆け引きが嫌だから」の中には、「恋愛どころか人と関わること自体が面倒くさいから」(千葉県・20代)といったコメントも。
恋愛も突き詰めれば人付き合い。気配りや気遣いが煩わしく、コミュニケーションを取ること自体が面倒だと考えているのかもしれない。
続いて「恋愛が面倒」と回答した女性にもその理由を聞いたところ、最も多かったのは、「ひとりが気楽だから」という理由、次いで「自由な時間が減る」「お金がかかる」「自分の気持ちが振り回される」「LINEの返事がないなど、些細なことが気になってしまう」と続いた。
順位は違いますが上位5つのうち「気持ちが振り回される」以外の4つが、男性の上位5つと同じという結果に。
1位:ひとりが気楽
・ひとりでいる時のほうが楽しいから。(兵庫県・10代)
・ひとりでいる時間を確保しないとストレスが溜まり体調に影響が出るため。(東京都・20代)
2位:自由な時間が減る
・まわりに独身が多く、休みの日は友人と過ごす時間に充てているため他に使う時間がもったいない。(青森県・20代)
・自分の中での生活のルーティンが決まってしまっているのでそれを崩したくない。(千葉県・20代)
3位:お金がかかる
・デートをするにはお金がかかるし、奢ってもらうのもすごい申し訳なく思う。(北海道・20代)
・デート費や記念日やイベントでのプレゼント代など、なにかとお金がかかるようになることが嫌だから。(静岡県・20代)
恋愛がうまくいっていないときは、嫉妬したり不安になったりと精神的なストレスが増えるもの。「恋愛が面倒」と回答した女性は、こうした気持ちの変化が負担になるという意見が目立った。
また、男性はランク外だった「同性と過ごしたり遊ぶ方が楽しいから」が、女性は10位にランクイン。
コメントの中には、「推し活をしてる時がいちばん楽しいから。あまり恋愛に対して興味が無い」(千葉県・20代)というものも。男女ともに、自分の大切な時間が侵され生活のペースが崩れることを、快く思わない人が多い印象であった。
Z世代の多くが、自分だけの時間や好きなもの・コトを楽しむことに重きを置く傾向があるとうかがえる。