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「はたらくWell-being AWARDS」を受賞したのはキャリアを主体的に描いて行動した4人のビジネスパーソン

2024.04.22

「はたらく」を通して感じる幸せや満足感――個人と社会の幸せを広げる

2018年に働き方改革関連法が成立し、翌19年から施行され、早くも5年が経過した。その間に我々はコロナ禍も経験し、働き方はリモートワークや副業など広がりを見せている。確実に変わりつつある労働環境や働き方への意識。多様な働き方によって、個人や社会が幸せや満足感を感じることができれば、より、“ウェルビーイング”な生き方につながるかもしれない。

総合人材サービスを提供するパーソルグループが、3月27日に『はたらくWell-being AWARDS by PERSOL』を開催した。この賞は、「自らのキャリアを主体的に描き、選んで行動した結果、この1年間でもっとも“はたらくWell-being”を体現していた方」に贈るアワード。“はたらくWell-being”は、パーソルグループが「はたらくことを通してその人自身が感じる幸せや満足感を」を“はたらくWell-being”と定義したもの。「多様なはたらき方や学びの機会の提供を通じて一人ひとりの選択肢を広げ、はたらく自由を広げることで、個人と社会の幸せを広げること」を目指す。

(株式会社スープストックトーキョー取締役・工藤萌氏)

アワードでは、「2023年に最も“はたらくWell-being”を体現した人物」として、株式会社スープストックトーキョー取締役・工藤萌(くどう・もえ)氏、外資系企業から新潟県三条市CMOに転身した澤正史(さわ・まさふみ)氏、合同会社CGOドットコム総長のバブリー(竹野理香子/たけの・りかこ)氏、起業家の中西裕太郎(なかにし・ゆうたろう)氏ら4名が表彰された。

(新潟県三条市CMO・澤正史氏)

(合同会社CGOドットコム総長・バブリー氏)

工藤氏は、「世の中の体温をあげる」という同社の理念の実現に取り組み、澤氏は三条市CMO転身後に、1年半で三条市ふるさと納税の寄付額7億円を50億円に伸ばした実績を持つ。バブリー氏は企業や団体にギャルを送り込む「ギャル式ブレスト®︎」や、ギャルマインドの社会実装を目指した制作事業「ギャル式スタジオ」を展開。中西氏はプロサッカー選手を目指した高校時代に病気で夢を絶たれた原体験を持ち、現在は起業家としてスポーツに貢献している。

(起業家・中西裕太郎氏)

授賞式では、慶應義塾大学ウェルビーイングリサーチセンター長・前野隆司氏、モデルの長谷川ミラ氏、株式会社We are the People代表・安田雅彦氏、フローリストの前田有紀氏が選考委員を務め、パーソルホールディングス代表取締役社長の和田孝雄氏が記念トロフィーを受賞者に授与した。

「社員が幸せにはたらくと会社が繁栄する」学術的にも明らかに

授賞式後に行われたスペシャルトークセッションとディスカッションでは、選考委員の4人も参加し、「“はたらくWell-being”ってなんだ? 『ふつう』のはたらき方の落とし穴」、「仕事と人生の満足度をあげる『時間』と『人間関係』の考え方」というテーマで議論した。

そもそもの“Well-being”の定義について聞かれた前野氏は、「Well-beingとは『身体的・精神的・社会的に良好な状態』を指します」と説明。“Well-being”が今注目されている理由については「学術的な理由と社会的な理由」があるとし、「学術的には、幸せな人は『寿命が長い、生産性が高い、創造性が高い、離職率が低い、出世が早い、リーダーシップがある、視野が広い』、そういったことがわかっています。社員が幸せにはたらくと会社が繁栄する、その人の健康状態が良くなるといったことが学術的に明らかになりつつあります」と解説した。また社会的な理由としては、「世界はコロナ禍や戦争、環境問題などさまざまな課題を抱えています。日本に関しては『失われた30年』という言葉もあります。活力ある社会にするためには、人々のWell-beingを高めることが必要です」と語った。

バブリー氏は、「クライアントとお話させていただく時に、『会社の中では自分らしくいられない』という声を耳にすることが多いです」と明かし、「いわゆる演じている人格が強くなってしまっている。本来の自分というものが別に存在している中で、そのギャップがどんどん広がっているような気がします」と、ヒアリングした課題を告白した。自身は学生時代に起業し、大企業に就職しながらダブルワークをしてきた経験があり、「自分で立ち上げた会社については目標やビジョンが持てる一方、会社員としての仕事にはそういったものが持てなかった。会社がやりたいことと自分のやりたいことのギャップがすごく見えてしまって苦しくなってしまった時代もありました」と、自らの体験も明かした。「大企業で“はたらいて”いた時に、朝PCが立ち上がらなかった時があったんです。その時に『ラッキー』と思ってしまったんですよね。なんで仕事ができないことをラッキーと思ってしまったのかを自問して、辞めることを決めました」と振り返り、「今の自分のバイブス(気持ち)はどんな感じなのか、自問することが大切なんだと思います。自分の現在地を知ることが大切です」と語った。

外資系企業から三条市CMOに転身した澤氏は、「誰かにレールを敷かれたキャリアではなくて、自分の気持ちに従ってキャリアを選んでいくことを心がけていきたいですね」と話し、「外資系社員から公務員になるってありえないキャリアじゃないですか(笑)。そういうことをやってもいい。公務員って社会のために“はたらける”ので、一番Well-beingを感じられる仕事なんじゃないかなって思っています」と自身のキャリアチェンジについて語った。

“Well-being”を実現するためのマインド「好きなことしかしない」「時間は有限じゃないことを意識」

“Well-being”を実現するための「時間の使い方」や「人との関わり方」について、心がけを聞かれた工藤氏は、「好きなことしかしない」と回答。「自分の選択の意味だったり使命だったりを考えています。時間や人との関係性も何のためなのかを考えることをしています」と日頃の意識を明かした。また「『ワークインライフ』という考え方を持っていて、生活の中に仕事がある。それくらい仕事が好き。楽しい仕事しかしない。家族を巻き込むような形で仕事を進めています」と自身の考え方を語った。

また実践しているマインドセットについて中西氏は、自身が難病を患った経験から、「時間は有限じゃないということは意識すべきです」と語り、「人よりも長く生きられない可能性がある中で、人よりも早く『いろいろなことをやりたい』と思ったことが、僕の中での転機でした。なかなか難しいかもしれませんが、そういったところは意識した方がいいと思います」とアドバイスした。

トークセッションが終了した後に開催されたアフターパーティーでは、出席者が5つのテーマごとに分けられたブースで、受賞者や選考委員も交えて議論や情報交換を行い、親睦を深めた。

取材・文/コティマム
写真提供:『はたらくWell-being AWARDS 2024』運営事務局

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