「何となく元気が出ない」「仕事がしんどい」、こんな悩みを抱えていませんか?休み明けは特に感じるモヤモヤかもしれません。
実は、元気がない状態は〝科学の力〟で解消できるのだとか!
誰でもすぐ実践できるのに、まだ多くの人が試していないメソッドとは?明治大学教授の堀田秀吾さんによる著書『誰でもできるのにほとんどの人がやっていない 科学の力で元気になる38のコツ』から一部を抜粋・編集し、科学的根拠に裏付けされた「元気になる方法」を紹介します。
鏡を見ることは大切
社会人の「鑑」などというように、立派な行動をしている人を「鑑」と言いますが、自分の行動を社会的に望ましいものにする方法、それは実際に(漢字は異なりますが)鏡を意識して生活することです。
街を歩いているときにふと自分の姿が鏡やショーウインドウに映ると、自分の姿をチェックすると思います。そのときの意識を「自己意識」というのですが、自己意識とは、要は自分自身に向けている注意のことです。
この自己意識が高まると、人はふるまいを洗練させていくことができます。
実際、鏡を見ているときなどに脳の活動を見ると、他の人を見ているときと違う脳の領域の活動が活発になることが観察されています。
また、自己意識を高めるもう一つの方法としては、「他人の行いをかがみにして、自己意識を高める」ことです。
これはつまり、「他人のふり見て我がふり直せ」。他人の行いを通して、それを教師に、また反面教師に、自分の行動を改善するのです。
たとえば、街中で怒鳴り散らしている人がいたら、「あんな人にはなりたくないな」と思いますよね。
人間は、そのように自己意識を高めていくことで、成長を重ねていくのです。
ちなみに、自己意識に関しておもしろい実験を紹介します。
ハーバード大学ベス・イスラエル・ディーコネス・メディカルセンターのキーナンらの実験で、顔を使ったものです。
この実験では、有名人の顔からだんだん自分の顔に近づいていく動画を見せるのですが、「自分の顔だ」と気づいた時点で動画を止めてもらいます。その際、右手で反応する(動画を止める)場合より、左手で反応する場合のほうが認識が早かったそうです。
これは自己意識が右脳と深い関係があるからで、右脳につながっている左手を使うと、右脳の動きがより活発になるのです。
特に右利きの人は、左手を意識して生活してみると自己意識も高まりやすくなるかもしれません。
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いかがだったでしょうか?
『誰でもできるのにほとんどの人がやっていない 科学の力で元気になる38のコツ』で紹介されているのは、世界の科学論文などで紹介されたエビデンスがあるメソッド。科学で証明されたノウハウは、きっとあなたの生活に役立つはずです。
テンションが下がった時に試したい、とっておきの方法が詰まった一冊をぜひ書店でチェックしてみてください。
誰でもできるのにほとんどの人がやっていない
科学の力で元気になる38のコツ
発行所/株式会社アスコム
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著者/堀田秀吾(アスコム)
明治大学法学部教授。言語学博士。熊本県生まれ。シカゴ大学博士課程修了。ヨーク大学修士課程修了。言葉とコミュニケーションをテーマに、言語学、法学、社会心理学、脳科学などのさまざまな学問分野を融合した研究を展開。専門は司法におけるコミュニケーション分析。研究者でありながら、学びとエンターテイメントの融合をライフワークにしており、「明治一受けたい授業」にも選出される。また、芸能事務所スカイアイ・プロデュースで顧問を務めるなど、学問と実業の世界をつなぐための活動も続けている。プライベートでは空手、サーフィン、マラソン、近年はヒップホップやロックダンスにも挑戦中と、エネルギッシュな日々を送っている。座右の銘は、「あとでやろうはバカやろう」。『最先端研究で導きだされた「考えすぎない」人の考え方』(サンクチュアリ出版)、『図解ストレス解消大全科学的に不安・イライラを消すテクニック100個集めました』(SBクリエイティブ)など著書多数。