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減点法で人を見てしまう癖がもたらす大きなデメリット

2024.05.08

「何となく元気が出ない」「仕事がしんどい」、こんな悩みを抱えていませんか?休み明けは特に感じるモヤモヤかもしれません。

実は、元気がない状態は〝科学の力〟で解消できるのだとか!

誰でもすぐ実践できるのに、まだ多くの人が試していないメソッドとは?明治大学教授の堀田秀吾さんによる著書『誰でもできるのにほとんどの人がやっていない 科学の力で元気になる38のコツ』から一部を抜粋・編集し、科学的根拠に裏付けされた「元気になる方法」を紹介します。

〈人の悪いところに注目してはいけない!〉
「減点法」で人を見ているとイライラが止まらなくなる
——— エラスムス・ロッテルダム大学ヴァンディーレンドンクとスタムの研究

人生には人間関係の悩みがつきものですね。

その典型的な問題の一つが、上司や部下、嫁と姑、先輩と後輩といった上下の人間関係で起きる問題です。

たとえば、「上司のパワハラに、もう耐えられない!」とか「部下がとにかく人の話を聞いてくれない!」とか、立場が違えば見方は変わるもので、ふとしたことがきっかけで相手のことが嫌いになってしまいます。

そして、気づけば嫌いな部分がたくさん見えてきます。「話し方が嫌い」「食べ方が嫌い」「髪型が嫌い」……そうすると最終的には「顔も見たくない!」とか「同じ空気を吸いたくない!」というように関係はどんどん悪化していきます。

そんな事態は、どうにか避けたいものですね。

そこで、まず認識していただきたいのは脳にはネガティブな情報のほうに価値を見出しやすい傾向がある、ということです。

この効果を「ネガティビティ・バイアス」と言います。心理学者のジョナサン・ハイトは自著『しあわせ仮説』でこのように述べています。

「人の心というものは、良い物事に比べて、同程度に悪い物事に対して、よりすばやく、強く、持続的に反応するということが心理学者によって繰り返し見出されている。

私たちの心は、脅威や侵害や失敗を発見して反応するように配線されているため、すべての物事を良く見ようとしても、単にできないのである」

要するに、ネガティブな情報が気になるのはあたりまえのことなのです。

カリフォルニア州立大学デイビス校のレジャーウッドらは、実験参加者を2つのグループに分け、「新しい手術法」に対する評価を調査しました。1つ目のグループには「成功率は70%」とポジティブに説明し、もう1つのグループには「失敗率は30%」とネガティブに説明しました。

その結果1つ目のグループはこの新しい手術を良いものであると見なし、2つ目のグループは良くないと考えました。

次に、最初のグループに、「失敗率は30%」と伝えました。すると、彼らはその手術は良くないものだと感じるようになりました。 そして30%の失敗率だと説明を受けていたグループは、「成功率は70%」と伝えても、彼らの意見は変わりませんでした。

つまり、彼らが最初に抱いた手術に対するネガティブな印象は消えなかったのです。

このようなメカニズムで、私たちはついネガティブな情報を注目して見てしまう、ということを忘れてはいけません。

その上で、解決法を考えてみましょう。

人間関係の解決法は、「人を減点評価で見ない」ということに尽きます。

つまり、私たちは放っておけば人のイヤなところばかり目についてしまうので、意識的にそこには目をつぶる、「悪いところではなく、良いところだけを見よう」と腹をくくることです。

100点の人間などどこにもいないのですから、減点法で嫌いになっていくのではなく、加点法をしていくことが、人付き合いをラクにする秘訣です。

これに関連して、エラスムス・ロッテルダム大学のヴァンディーレンドンクとスタムによるこんな研究結果があります。

この実験では、答えを間違えると報酬が減る、いわゆる減点法で学習をさせた被験者たちと、最初から報酬のない状況で学習させた被験者たちからデータを取り、睡眠後の記憶定着率を比較しました。

すると、後者の成績(最初から報酬がない組)のほうが良かったというのです。

また、心理学者のエリザベス・B・ハーロックが行った古典的な研究で、小学4年生と6年生の児童を、同じ教室で(1)いつも褒められるグループ、(2)いつも叱られるグループ、(3)褒められも叱られもしないグループに分けて、5日間にわたって計算問題をやってもらいました。

結果、(1)の褒められたグループはだんだん成績が良くなり、(2)は最初だけ少し成績が上がったものの、だんだん下がり、(3)のグループは特に変化が見られなかったということが明らかになりました。

人間には承認欲求がありますから、「○○は褒められて伸びる子」というのは、誰にでも共通する資質のようです。そもそも褒められることがイヤな人なんていないでしょう。

ならば、減点法ではなく、良いところを見る、良いところを伸ばす、その方針を徹底することが、教育には必要なのでしょう。

☆ ☆ ☆

いかがだったでしょうか?

『誰でもできるのにほとんどの人がやっていない 科学の力で元気になる38のコツ』で紹介されているのは、世界の科学論文などで紹介されたエビデンスがあるメソッド。科学で証明されたノウハウは、きっとあなたの生活に役立つはずです。

テンションが下がった時に試したい、とっておきの方法が詰まった一冊をぜひ書店でチェックしてみてください。

誰でもできるのにほとんどの人がやっていない
科学の力で元気になる38のコツ
発行所/株式会社アスコム
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著者/堀田秀吾(アスコム)
明治大学法学部教授。言語学博士。熊本県生まれ。シカゴ大学博士課程修了。ヨーク大学修士課程修了。言葉とコミュニケーションをテーマに、言語学、法学、社会心理学、脳科学などのさまざまな学問分野を融合した研究を展開。専門は司法におけるコミュニケーション分析。研究者でありながら、学びとエンターテイメントの融合をライフワークにしており、「明治一受けたい授業」にも選出される。また、芸能事務所スカイアイ・プロデュースで顧問を務めるなど、学問と実業の世界をつなぐための活動も続けている。プライベートでは空手、サーフィン、マラソン、近年はヒップホップやロックダンスにも挑戦中と、エネルギッシュな日々を送っている。座右の銘は、「あとでやろうはバカやろう」。『最先端研究で導きだされた「考えすぎない」人の考え方』(サンクチュアリ出版)、『図解ストレス解消大全科学的に不安・イライラを消すテクニック100個集めました』(SBクリエイティブ)など著書多数。

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