「何となく元気が出ない」「仕事がしんどい」、こんな悩みを抱えていませんか?休み明けは特に感じるモヤモヤかもしれません。
実は、元気がない状態は〝科学の力〟で解消できるのだとか!
誰でもすぐ実践できるのに、まだ多くの人が試していないメソッドとは?明治大学教授の堀田秀吾さんによる著書『誰でもできるのにほとんどの人がやっていない 科学の力で元気になる38のコツ』から一部を抜粋・編集し、科学的根拠に裏付けされた「元気になる方法」を紹介します。
〈ひらめきがほしいときには〉
「ぼーっ」とすると脳は平常時の15倍働き、良いアイデアがわいてくる
——— ワシントン大学レイクルらの研究
精神科医・医学博士の西多昌規先生によると、常に忙しく、仕事などに追われている状態というのは脳に良くないそうです。
なぜかというと、意識的に活動しているときよりも、ぼーっとしているときのほうが脳はエネルギーを使っており、その差は15 倍にもなるというのです。
つまり、ぼーっとしているはずのときに、脳がもっとも働いているということです。
「無心」になることで本来の能力が発揮され、脳の働きを高めることができるわけです。また、ワシントン大学医学部のレイクルらの研究によると、何か行動をしているときと、ぼーっとしているときの脳の働きを比較したところ、後者のほうが記憶に関する部位や価値判断に関する部位が活発に働いていたという報告もあります。この脳の状態は、「デフォルト・モード・ネットワーク」と呼ばれています。
アイデアやひらめきなども、一生懸命考えようとしているときよりも、気を抜いてリラックスしているときにふと「あ! そう言えば!」と浮かんできた、という経験はないでしょうか? これには、脳の血流が大きく関係しています。
脳の血流の総量は何かをしているときも、何もしていないときも同じです。
何かをしているときは、その行動をするための脳の部位に血流が多く流れます。半面、一部に血流が集中することでその他の部分の動きは鈍くなります。
一方、ぼーっとしている場合は、何かをしているときには使われていなかった部位にもエネルギーが行き届くのです。そのために、それまで浮かんでこなかったような考えが浮かんだりします。
ぼーっとすることで、使っていない脳の部位を元気にできるというわけです。
近年、「瞑想」がビジネスパーソンなどの間で話題になっています。
故スティーブ・ジョブズなど、一流の経営者たちが行っていたということで注目されているのですが、瞑想をして「無心」になることで、かえって脳をバランス良く働かせているのではと考えられます。
ちなみに、ぼーっとすることは、「寝る」ことではありません。
数分だけじっと目をつぶってみたり、ろうそくの火を見つめてみたり、そうして意識を「無」にすることがぼーっとするということです。
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いかがだったでしょうか?
『誰でもできるのにほとんどの人がやっていない 科学の力で元気になる38のコツ』で紹介されているのは、世界の科学論文などで紹介されたエビデンスがあるメソッド。科学で証明されたノウハウは、きっとあなたの生活に役立つはずです。
テンションが下がった時に試したい、とっておきの方法が詰まった一冊をぜひ書店でチェックしてみてください。
誰でもできるのにほとんどの人がやっていない
科学の力で元気になる38のコツ
発行所/株式会社アスコム
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著者/堀田秀吾(アスコム)
明治大学法学部教授。言語学博士。熊本県生まれ。シカゴ大学博士課程修了。ヨーク大学修士課程修了。言葉とコミュニケーションをテーマに、言語学、法学、社会心理学、脳科学などのさまざまな学問分野を融合した研究を展開。専門は司法におけるコミュニケーション分析。研究者でありながら、学びとエンターテイメントの融合をライフワークにしており、「明治一受けたい授業」にも選出される。また、芸能事務所スカイアイ・プロデュースで顧問を務めるなど、学問と実業の世界をつなぐための活動も続けている。プライベートでは空手、サーフィン、マラソン、近年はヒップホップやロックダンスにも挑戦中と、エネルギッシュな日々を送っている。座右の銘は、「あとでやろうはバカやろう」。『最先端研究で導きだされた「考えすぎない」人の考え方』(サンクチュアリ出版)、『図解ストレス解消大全科学的に不安・イライラを消すテクニック100個集めました』(SBクリエイティブ)など著書多数。