「何となく元気が出ない」「仕事がしんどい」、こんな悩みを抱えていませんか?休み明けは特に感じるモヤモヤかもしれません。
実は、元気がない状態は〝科学の力〟で解消できるのだとか!
誰でもすぐ実践できるのに、まだ多くの人が試していないメソッドとは?明治大学教授の堀田秀吾さんによる著書『誰でもできるのにほとんどの人がやっていない 科学の力で元気になる38のコツ』から一部を抜粋・編集し、科学的根拠に裏付けされた「元気になる方法」を紹介します。
〈作業に「ノリ」がほしいときは〉
動作に効果音(かけ声)を足すことで、効果や効率が増していく
——— リヨン大学ラバヒらの研究
今回のテーマは、パフォーマンスアップ。仕事などで使える効率を高めるアクションを紹介しています。
ではさっそく、まいりましょう。
急なトラブル対応や無理やり押しつけられた仕事など、気乗りしない仕事をするとき、みなさんはどうしているでしょうか。
そんな場合に有効な方法は、「声を出しながら、目の前のことにあたる」ことです。
リヨン大学のラバヒらが行った実験で、被験者に「ジャンプ!」と言わせて垂直跳びをさせたところ、平均で6%高くなった、という結果が出ました。
声に出すことで自然とやる気が引き出され、本来持っている力を発揮しやすくなるのです。
たとえば空手や総合格闘技の選手がパンチやキックを出すときに「シュッ」と声を出しながらやっているのを見かけることもあると思います。これもやはり、動作のイメージに合う擬音を声に出すことで技にキレが出て、速く強い技が出せるからです。
私自身もアメリカに留学していた頃から、大津道場という道場でフルコンタクト(寸止めではないタイプの)空手をやっているのですが、この「かけ声」の大事さを実感しています。声に出すと、本当に速く強く打てるのです。
日常で言えば、開かないふたを開けるときなど、力をグッと入れる必要があるとき、声を出してみるのはどうでしょうか。
不思議なほど力が出てくると思います。
ただ、まわりに人がいる環境……たとえばオフィスの中でカタカタとパソコンを打っているときに「オシ!」「いける!」「よっしゃ!」などと声を出すわけにもいきませんね。
そんなときにはどうすればいいのでしょうか?
実は、声を実際に出す必要はないのです。
先ほど紹介した実験では、声を出すだけではなく、「ジャンプ!」と心で念じたり、「ジャンプ!」と言っている音声を聞いたり、また、「ジャンプ!」という単語を見せるだけでも効果があったそうです。
実際に声を出さずとも、心の中で「今日は調子が良いな……サクサク進む……サクサク進む……」などと念じながら行うだけでも効果があります。
ある種の暗示とも言えるこの方法ですが、効果はお墨付き。
ぜひ試してみてください。
☆ ☆ ☆
いかがだったでしょうか?
『誰でもできるのにほとんどの人がやっていない 科学の力で元気になる38のコツ』で紹介されているのは、世界の科学論文などで紹介されたエビデンスがあるメソッド。科学で証明されたノウハウは、きっとあなたの生活に役立つはずです。
テンションが下がった時に試したい、とっておきの方法が詰まった一冊をぜひ書店でチェックしてみてください。
誰でもできるのにほとんどの人がやっていない
科学の力で元気になる38のコツ
発行所/株式会社アスコム
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著者/堀田秀吾(アスコム)
明治大学法学部教授。言語学博士。熊本県生まれ。シカゴ大学博士課程修了。ヨーク大学修士課程修了。言葉とコミュニケーションをテーマに、言語学、法学、社会心理学、脳科学などのさまざまな学問分野を融合した研究を展開。専門は司法におけるコミュニケーション分析。研究者でありながら、学びとエンターテイメントの融合をライフワークにしており、「明治一受けたい授業」にも選出される。また、芸能事務所スカイアイ・プロデュースで顧問を務めるなど、学問と実業の世界をつなぐための活動も続けている。プライベートでは空手、サーフィン、マラソン、近年はヒップホップやロックダンスにも挑戦中と、エネルギッシュな日々を送っている。座右の銘は、「あとでやろうはバカやろう」。『最先端研究で導きだされた「考えすぎない」人の考え方』(サンクチュアリ出版)、『図解ストレス解消大全科学的に不安・イライラを消すテクニック100個集めました』(SBクリエイティブ)など著書多数。