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背筋をピンと伸ばすと「ストレスホルモン」が減少するって本当?

2024.04.21

「何となく元気が出ない」「仕事がしんどい」、こんな悩みを抱えていませんか?休み明けは特に感じるモヤモヤかもしれません。

実は、元気がない状態は〝科学の力〟で解消できるのだとか!

誰でもすぐ実践できるのに、まだ多くの人が試していないメソッドとは?明治大学教授の堀田秀吾さんによる著書『誰でもできるのにほとんどの人がやっていない 科学の力で元気になる38のコツ』から一部を抜粋・編集し、科学的根拠に裏付けされた「元気になる方法」を紹介します。

〈日本人と欧米人の決定的な違い〉
背筋をピン!と伸ばして堂々と歩くと気持ちが積極的になり、さらにストレスホルモンが減少する
——— コロンビア大学カーニーらの研究

欧米人は日本人に比べて、自信がありそうな感じがしないでしょうか?

実際海外では、日本人旅行者がひったくりや強盗といった犯罪のターゲットになりやすいと言われます。

中国人や韓国人ではなく、明確に「日本人」なのです。でも、欧米人が見た目だけで私たちのことを「日本人だ」と区別するのは簡単ではないはずです(私たちも、見た目だけで彼らがどこの国の人かなんて区別できないですよね)。

かねて「どうしてだろう……」と不思議に思っていたのですが、アメリカで読んだ雑誌の記事に答えが書いてありました。

そこには、「日本人は後ろから見てもすぐわかる」とありました。

その理由は、「日本人はいつも下を向いて歩いているから」だそうです。なるほど、納得しました。

それから日本の街中を歩く人を見ていると、確かにほとんどの人はうつむきがちで、顔を地面に向けて歩いています。

特に最近は、スマホの影響でこの状況に拍車がかかっているように思います。

電車に乗っても、歩いていても、待ち合わせ中もスマホいじり。

それだけずっと下を見ていれば、当然猫背や首猫背になってしまいます。そんな姿は、お世辞にも「景気が良い」感じはせず、姿勢が悪くなることでどんどん気分も落ち込んでいきます(スマホが原因でなる猫背姿勢のことを「スマホ巻き肩」などと言うようです)。

事実、「姿勢」に関する研究はさまざまあり、次のような驚くべき実験結果もあります。

コロンビア大学のカーニーらの研究チームが、

・堂々とした姿勢をとらせた被験者
・縮こまった姿勢をとらせた被験者

という2つのグループにそれぞれギャンブルをしてもらいました。

すると、前者のグループのほうがよりリスクの高い賭けに好んで挑む結果が出たそうです。

さらに被験者の唾液を調べたところ、堂々とした姿勢——つまり背筋を伸ばした姿勢の被験者には、「テストステロン」という決断力・積極性・攻撃性・負けず嫌いなどに関係するホルモンの増加が見られました。

要するに、姿勢をシャンとするだけで、チャレンジ精神に満ちて、戦う勇気が出てくるということです(ちなみに、サル山のボス猿にはテストステロンが多く見られるそうです)。

それだけでなく、堂々とした姿勢のグループの人は「コルチゾール」というストレスホルモンも低下していました(驚くことにこの研究論文の著者の一人から反論が出ており、さらにその反論に対する反論まで出ていたりしていますが、学界全体としては姿勢と気分の関係を肯定的に捉える研究のほうが圧倒的に多いことは言い添えておきます)。

このように、「背筋を伸ばして!」というのは、精神的なおまじないではなく、物理的に脳や身体に大きな影響を与えています。

うつむいていると、気分はさえませんし、まわりからも「アイツは陰気で攻撃しやすそうだ」と思われてしまうのです。

ぜひ、普段から「背筋をシャンと!」を合言葉に、それを心がけて生活をしてみてください。まわりの見る目も変わるでしょうし、何より自分自身にポジティブな気分が充満していくのがわかるはずです(海外旅行で犯罪にあう確率も減るでしょう)。

☆ ☆ ☆

いかがだったでしょうか?

『誰でもできるのにほとんどの人がやっていない 科学の力で元気になる38のコツ』で紹介されているのは、世界の科学論文などで紹介されたエビデンスがあるメソッド。科学で証明されたノウハウは、きっとあなたの生活に役立つはずです。

テンションが下がった時に試したい、とっておきの方法が詰まった一冊をぜひ書店でチェックしてみてください。

誰でもできるのにほとんどの人がやっていない
科学の力で元気になる38のコツ
発行所/株式会社アスコム
Amazonで購入する
楽天ブックスで購入する

著者/堀田秀吾(アスコム)
明治大学法学部教授。言語学博士。熊本県生まれ。シカゴ大学博士課程修了。ヨーク大学修士課程修了。言葉とコミュニケーションをテーマに、言語学、法学、社会心理学、脳科学などのさまざまな学問分野を融合した研究を展開。専門は司法におけるコミュニケーション分析。研究者でありながら、学びとエンターテイメントの融合をライフワークにしており、「明治一受けたい授業」にも選出される。また、芸能事務所スカイアイ・プロデュースで顧問を務めるなど、学問と実業の世界をつなぐための活動も続けている。プライベートでは空手、サーフィン、マラソン、近年はヒップホップやロックダンスにも挑戦中と、エネルギッシュな日々を送っている。座右の銘は、「あとでやろうはバカやろう」。『最先端研究で導きだされた「考えすぎない」人の考え方』(サンクチュアリ出版)、『図解ストレス解消大全科学的に不安・イライラを消すテクニック100個集めました』(SBクリエイティブ)など著書多数。

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