近年、Z世代を中心に流行発信源となっている韓国カルチャー。次に注目なのが、フルーツをあめでコーティングした串刺しフード「タンフル」だ。中国で古くから食べられるサンザシあめ=通称・糖葫芦(タンフール)が由来とされ、韓国で進化を遂げた。そのトレンドをキャッチしたのが、東京・上野のアメ横に店を構える『ベリームーン』だ。
「韓国で流行するタンフルは、極薄のあめで口溶けもよく、甘さ控えめ。『甘すぎる』『ベタベタして食べづらい』という、従来のフルーツあめのイメージを覆すものです。その食感を再現すべく、研究を重ねました」(代表取締役/カン・ソンホさん)。今では、パリパリという音が印象的なASMR効果とみずみずしい果物とのマリアージュで、老若男女から人気を得る。
一方、タンフル×サワーという新発想で支持を得るのが、新大久保の韓国居酒屋「ブデチゲ」。
「タンフルで、居酒屋らしい独自のメニューを作れないかと考えました。スイーツ感覚で飲めてSNS映えすると、好評を得ています」(マネージャー/カン・チャンギュさん)
また、日本ならではのフルーツあめ「りんごあめ」に革命を起こしたのが、『代官山Candy apple』だ。
「〝本気のりんごあめ〟が信条です。日本各地から旬のりんごを取り寄せているので、お祭り屋台のそれとは、ひと味もふた味も違う味わいです」(代表・西野好砂さん)
どこか懐かしく、それでいてパリッとジューシーな新感覚。そんなフルーツあめから目が離せない。
市場から仕入れた新鮮フルーツが自慢
上野 フルーツデザート専門店 ベリームーン『タンフル』500円〜
常時4〜5種類を用意。一番人気のイチゴは、M、Lのサイズ展開も。ブドウやミカンは皮付きのままコーティングすることで、皮の渋味とあめの程よい甘さが絶妙なバランスに。
〈こだわり〉フレッシュフルーツ
冷凍フルーツは一切不使用。季節によってはメロンを丸ごと仕入れて店内でカットするなど、新鮮さで勝負する。