過去のDIMEのランキング記事と現在のランキングを比べて読み解く新企画の記念すべき第1回に紹介するのは、使う機会が少なくなって残念な結果となった家電のランキング。
本当に残念なのは家電じゃなかった?
1988年に紹介したものを見ると、ホットプレート、たこ焼き器、自動泡立て器、ゆでたまご器など、キッチン周りのものがたくさん並ぶ。そして35年後のデータでは食洗機、電気圧力鍋、ノンフライヤーなど、こちらもキッチン周りのものが。どの商品も便利なものではあるが、過去も現在もキッチンに割くスペースが狭いという住宅環境がこのような商品を上位に押し上げているのだろう。
2つのランキングに共通して入っていたのは空気清浄機。本号が発売される頃、花粉症の人がいる家庭では大活躍の家電だが、夏から冬にかけては部屋に置いてあるだけの邪魔なものと感じる人が多そうだ。
こうやって比較すると家電が残念というより、現在も過去も本当に残念なのは、置き場所や収納場所の少ない日本の住宅環境ではないだろうか。
1人分の飲み物が作れる機械、ゴマスリ器、温泉卵器など、少数意見の中には用途が限定されすぎ感のある家電が並ぶ。現在は1台で様々なことができる多機能家電が通販番組で人気だ。
なるほどデメリット(https://demerits.jp/)調べ
冷たい水や熱いお湯が一瞬で出るウオーターサーバーは便利なアイテムだが、本体だけでなく替えのボトルを置くスペースも必要なことから、後悔する人が多いのだろう。
取材・文/渡辺雅史 イラスト/フジノマ