インバウンドという言葉が使われ始めてからおよそ10年。当初は東京などの大都市、京都などの観光都市に集中していた訪日観光客が全国へと足を向けつつある。それを示すのが上のランキングだ。
データは海外からの観光客の移動情報を分析。コロナ前の2019年と、2022年を比較したもの。伸び率を比較したため2019年に訪れた人が少ない市町村ほど高い数字が出やすい傾向にあるが、札幌近郊の当別町、東京から富士山へ向かう途中に寄り道できる小菅村、丹波山村、成田空港からクルマで2時間半ほどの北茨城市など、海外からやってくる人たちにとって、少し足を延ばせば感覚で行けるところが上位に。多くの外国人観光客が移動する東京〜大阪の間にある町や、入国者の多い成田空港、関西空港、福岡空港の近くに観光客の心をつかむ風景がSNS映えする光景があったり、日本でしか体験できないサービスを提供する施設ができたら観光客がグッと増えるだろう。
2019年と2023年1〜5月の「Japan Travel by NAVITIME」のデータを比較