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長年の趣味や習い事への興味をなくすのは認知症の警告サインである可能性

2024.05.06

「パック入り卵を4日連続で買ってしまった」「身近な人の名前が出てこない」など、最近何かがおかしいと感じることがあったら……それは認知症の警告サイン!?正常な脳と認知症の間にある〝認知症グレーゾーン〟かもしれません。

ちょっとおかしいという異変に気づいたら、認知症へ進む前にUターンできるチャンス!

認知症の分かれ道で、回復する人と進行してしまう人の違いは何なのか。40年以上、認知症の予防と研究に関わってきた認知症専門医の朝田隆さんによる著書『認知症グレーゾーンからUターンした人がやっていること』から一部を抜粋・編集し、健康な脳に戻るためのヒントを紹介します。

長年の趣味や習い事に、急に興味をなくしたらグレーゾーンのサインかも

■単なる老化と認知症グレーゾーンの違い

定年後、「健康のためにスポーツジムへ通い始めました」「脳活のために俳句を作っています」と言っていたのに、3カ月も経たないうちにやめてしまう……。

年齢とともに集中力が落ちてくるため、こういう「飽きっぽさ」は、ある程度はしかたのないことです。

認知症グレーゾーンの人の特徴は、長年続けてきた趣味や習い事に対し、急に興味を失ってしまうところにあります。

Dさん(67歳・女性)は、華道の師範を約30年も続け、お弟子さんが40人以上もいました。子育て中も、並々ならぬ熱意をもって、自分自身のスキルの向上、そしてお弟子さんの指導に取り組んできた方でした。 

それが半年ほど前から「弟子の指導がめんどうくさい」「お花を生けても楽しくない」と、周囲にもらすようになったのです。

心配したご家族が当院へ連れてこられ、グレーゾーンと診断したケースです。

■家族の気づきポイント

別の例では、若い頃からほぼ毎日徹夜で麻雀をしていた70代の男性が、急に麻雀をやらなくなったということもありました。奥さんが「頭の運動になるから、またやればいいじゃない」と言うと、本人は「4人そろえるのがめんどうだ」と答えたそうです。〝めんどうくさい脳〟が始まっている典型的なケースです。

そのほかにも、自分の決めた距離(または歩数)の散歩を日課としていた人が、ある日を境にやめてしまったような場合も要注意です。

このように、長年続けてきた趣味や習い事に対して急に興味を失う様子が見え始めたら、認知症グレーゾーンの入り口を疑ってもいいでしょう。

☆ ☆ ☆

いかがだったでしょうか?

「おかしい」と感じてから専門の医療機関を受診するまでに、何と平均4年かかるというデータもあるそうです。その間に、認知症の症状はどんどん進行していってしまいます。

認知機能をセルフチェックし、正しい生活習慣を身につけるためのヒントが詰まった一冊『認知症グレーゾーンからUターンした人がやっていること』。ぜひ書店でチェックしてみてくださいね。

認知症グレーゾーンからUターンした人がやっていること
発行所/株式会社アスコム
Amazonで購入する
楽天ブックスで購入する

著者/朝田 隆(アスコム)
認知症専門医
東京医科歯科大学客員教授、筑波大学名誉教授、医療法人社団創知会 理事長、メモリークリニックお茶の水院長
1955年島根県生まれ。1982年東京医科歯科大学医学部卒業。東京医科歯科大学神経科精神科、山梨医科大学精神神経医学講座、国立精神・神経センター武蔵病院(現・国立精神・神経医療研究センター病院)などを経て、2001年に筑波大学臨床医学系(現・医学医療系臨床医学域)精神医学教授に。2015年より筑波大学名誉教授、メモリークリニックお茶の水院長。2020年より東京医科歯科大学客員教授に就任。
アルツハイマー病を中心に、認知症の基礎と臨床に携わる脳機能画像診断の第一人者。40年以上に渡る経験から、認知症グレーゾーン(MCI・軽度認知障害)の段階で予防、治療を始める必要性を強く訴える。クリニックでは、通常の治療の他に、音楽療養、絵画療法などを用いたデイケアプログラムも実施。認知症グレーゾーンに関する多数の著作を執筆し、テレビや新聞、雑誌などでも認知症への理解や予防への啓発活動を行っている。

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