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「老化」と「認知症」の違いを見極める要注意サインとは?

2024.05.09

「パック入り卵を4日連続で買ってしまった」「身近な人の名前が出てこない」など、最近何かがおかしいと感じることがあったら……それは認知症の警告サイン!?正常な脳と認知症の間にある〝認知症グレーゾーン〟かもしれません。

ちょっとおかしいという異変に気づいたら、認知症へ進む前にUターンできるチャンス!

認知症の分かれ道で、回復する人と進行してしまう人の違いは何なのか。40年以上、認知症の予防と研究に関わってきた認知症専門医の朝田隆さんによる著書『認知症グレーゾーンからUターンした人がやっていること』から一部を抜粋・編集し、健康な脳に戻るためのヒントを紹介します。

社交的だった人が、急に出不精になったら要注意!?

■単なる老化と認知症グレーゾーンの違い

どんなに社交的な人でも、年をとって足腰が弱ってくると、外出する回数は減ります。それでも、定期的に馴染みの店へ出かけたり、行きつけの美容院へ行ったりしておしゃべりをする。そんな日常を楽しめているなら、単なる老化の範囲内。

Bさん(女性・82歳)も最初はそうでした。

明るい性格のBさんは、家族や友人と旅行へ出かけることが大好きで、80歳を超えてひざに痛みが出始めてからも、友人たちとの月1回の「女子会ランチ」には欠かさず参加していました。

ところが、半年ほど前からBさんは、友人の誘いを断るようになったのです。それどころか、誘いの電話にすら出ません。ご主人が心配して「なぜ行かないの?」と尋ねると、「人と会うのがわずらわしい」と言います。友人とけんかしたわけでもなく、とにかく外に出ることさえおっくうがり、家に閉じこもるようになりました。

このように、もともと社交的な人が他者とのコミュニケーションを「わずらわしい」と言うようになったら、認知症グレーゾーンのサインである可能性が考えられます。

■家族の気づきポイント

ポイントは、「もともとはどうだったのか」という点です。

Bさんのように、「もともとは社交家だったのに、急に出不精になった」というような、もともとの性格から急に大きく行動が変わってしまうようなケースは、危険サインと考えてよいでしょう。

また、定年を迎えたあと、筆まめだった人が急に「来年から年賀状を出すのをやめる」と言いだすのも、認知症グレーゾーンによる「めんどうくさい」の表れです。

以前は必ず「〇〇さんお元気ですか。また一杯やりましょう」といった一言を添えていたのに、それがめんどうで年賀状をなかなか書かないか、書くのに手間取る。

「なぜ年賀状を書かないの?」と尋ねると、「終活の一環として、年賀状をやめることにした」といった、もっともらしい言い訳をしがちです。

しかし、たいていの場合は、単に「めんどうくさい」というのがホンネなのです。そして、認知症の前段階である認知症グレーゾーン(MCI:軽度認知障害)は「めんどうくさい」から始まるのです。

☆ ☆ ☆

いかがだったでしょうか?

「おかしい」と感じてから専門の医療機関を受診するまでに、何と平均4年かかるというデータもあるそうです。その間に、認知症の症状はどんどん進行していってしまいます。

認知機能をセルフチェックし、正しい生活習慣を身につけるためのヒントが詰まった一冊『認知症グレーゾーンからUターンした人がやっていること』。ぜひ書店でチェックしてみてくださいね。

認知症グレーゾーンからUターンした人がやっていること
発行所/株式会社アスコム
Amazonで購入する
楽天ブックスで購入する

著者/朝田 隆(アスコム)
認知症専門医
東京医科歯科大学客員教授、筑波大学名誉教授、医療法人社団創知会 理事長、メモリークリニックお茶の水院長
1955年島根県生まれ。1982年東京医科歯科大学医学部卒業。東京医科歯科大学神経科精神科、山梨医科大学精神神経医学講座、国立精神・神経センター武蔵病院(現・国立精神・神経医療研究センター病院)などを経て、2001年に筑波大学臨床医学系(現・医学医療系臨床医学域)精神医学教授に。2015年より筑波大学名誉教授、メモリークリニックお茶の水院長。2020年より東京医科歯科大学客員教授に就任。
アルツハイマー病を中心に、認知症の基礎と臨床に携わる脳機能画像診断の第一人者。40年以上に渡る経験から、認知症グレーゾーン(MCI・軽度認知障害)の段階で予防、治療を始める必要性を強く訴える。クリニックでは、通常の治療の他に、音楽療養、絵画療法などを用いたデイケアプログラムも実施。認知症グレーゾーンに関する多数の著作を執筆し、テレビや新聞、雑誌などでも認知症への理解や予防への啓発活動を行っている。

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