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「めんどうくさい」と思うようになるのは認知症のサイン?

2024.05.04

「パック入り卵を4日連続で買ってしまった」「身近な人の名前が出てこない」など、最近何かがおかしいと感じることがあったら……それは認知症の警告サイン!?正常な脳と認知症の間にある〝認知症グレーゾーン〟かもしれません。

ちょっとおかしいという異変に気づいたら、認知症へ進む前にUターンできるチャンス!

認知症の分かれ道で、回復する人と進行してしまう人の違いは何なのか。40年以上、認知症の予防と研究に関わってきた認知症専門医の朝田隆さんによる著書『認知症グレーゾーンからUターンした人がやっていること』から一部を抜粋・編集し、健康な脳に戻るためのヒントを紹介します。

グレーゾーンの最初のサインは「めんどうくさい」

■「めんどうくさい」を見過ごすと、本格的な認知症へまっしぐら

認知症では一般的に、「記憶の低下」ばかりが注目されますが、じつはその入り口は、意欲の低下です。記憶より先に〝意欲〟が落ちるということは意外と知られていません。そして、その最初のサインが、「めんどうくさい」。

認知症の前段階である認知症グレーゾーン(MCI:軽度認知障害)も、この「めんどうくさい」から始まります。

私たちがモノを考えたり(思考)、がんばろうと思ったり(意欲)、仕事をテキパキこなしたり(判断力、集中力、注意力)できるのは、おでこの内側にある「前頭葉」と呼ばれる脳の活発な働きによります。

「めんどうくさい」は、この前頭葉の働きが大幅に低下するために起こります。前頭葉の働きが悪くなると、何をするのもしんどくなり、今まで当たり前にやっていたことができなくなります。

大好きな趣味、仕事・家事・育児といった生きるうえで重要なこと、さらには「歯みがき」のような長年の習慣さえもめんどうになり、「今やらなくてもいいか」「あとでいいや」と先送りするようになります。

この「めんどうくさい(意欲の低下)」のサインを見過ごして放っておくと、やがて脳の中で記憶を管理している「海馬」と呼ばれる部位が縮み始めます。

こうなると、「記憶の低下」が急速に進み、同時に不安やうつ、パニックなどの症状が現れ始めて、何も対策をしなければ、本格的な認知症へまっしぐら。

認知症グレーゾーンの「めんどうくさい」が始まった段階で発見し、対応することで、Uターンの可能性が高まります。

☆ ☆ ☆

いかがだったでしょうか?

「おかしい」と感じてから専門の医療機関を受診するまでに、何と平均4年かかるというデータもあるそうです。その間に、認知症の症状はどんどん進行していってしまいます。

認知機能をセルフチェックし、正しい生活習慣を身につけるためのヒントが詰まった一冊『認知症グレーゾーンからUターンした人がやっていること』。ぜひ書店でチェックしてみてくださいね。

認知症グレーゾーンからUターンした人がやっていること
発行所/株式会社アスコム
Amazonで購入する
楽天ブックスで購入する

著者/朝田 隆(アスコム)
認知症専門医
東京医科歯科大学客員教授、筑波大学名誉教授、医療法人社団創知会 理事長、メモリークリニックお茶の水院長
1955年島根県生まれ。1982年東京医科歯科大学医学部卒業。東京医科歯科大学神経科精神科、山梨医科大学精神神経医学講座、国立精神・神経センター武蔵病院(現・国立精神・神経医療研究センター病院)などを経て、2001年に筑波大学臨床医学系(現・医学医療系臨床医学域)精神医学教授に。2015年より筑波大学名誉教授、メモリークリニックお茶の水院長。2020年より東京医科歯科大学客員教授に就任。
アルツハイマー病を中心に、認知症の基礎と臨床に携わる脳機能画像診断の第一人者。40年以上に渡る経験から、認知症グレーゾーン(MCI・軽度認知障害)の段階で予防、治療を始める必要性を強く訴える。クリニックでは、通常の治療の他に、音楽療養、絵画療法などを用いたデイケアプログラムも実施。認知症グレーゾーンに関する多数の著作を執筆し、テレビや新聞、雑誌などでも認知症への理解や予防への啓発活動を行っている。

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