「そろそろ痩せなくちゃまずい!」と思いつつ、なかなかダイエットが始められなかったり、続かなかったりした経験はありませんか?ものぐさなマインドも、続けられない挫折も、誰しも一度は抱えたことがあるはず。
勝手に内臓脂肪が減ってくれたら、どんなにいいことか――。そんな奇跡の願いをかなえるダイエットが医師の齋藤真理子さんによる「齋藤式満腹やせメソッド」です!
彼女の著書『「内臓脂肪がなかなか減らない!」という人でも勝手に内臓脂肪が落ちていく食事術』から一部を抜粋・編集し、内臓脂肪を落とすための基礎知識や続けやすいダイエットのコツを紹介します。
体内のあらゆる組織を痛めつける「炎症」から身を守るMCTオイル
「齋藤式満腹やせメソッド」の主役ともいえるMCTオイルの実績は、気になる内臓脂肪が落ちやすくなるというダイエット効果、つまり理想的なやせ体質への変化だけではありません。
だるい、疲れやすい、寝つけない。年齢を重ねるほどつのる病気への不安はもちろん、男女を問わず気になるシワやシミ、顔の輪郭や体形のゆるみやたるみ……。
そんな大挙して押し寄せる心身の悩みから解放され、毎日を楽しく過ごしていくための手助けをしてくれます。
この章では知れば知るだけトクをするMCTオイルのさらなるパワーを、ご紹介していきます。
体で刺激やストレスを受けたところが、熱を持ったり腫れたりする「炎症」。
ヤケドや怪我の印象が大きいと思いますが、実は胃腸などの臓器や血管など、体の内側のさまざまなところでも起こっています。
炎症は体内でよく起こるものなのですが、普通はそのうち治まります。
ところが軽い炎症がいつまでも治まらず、くすぶり続けると「慢性炎症」になってしまいます。
慢性炎症は内臓や組織の異常から起こり、そこからじわじわと全身に「飛び火」していくのでやっかいです。
炎症が広がっていくと、消化吸収やホルモン、免疫の異常なども起こり、体内のさまざまな機能不全へとつながっていきます。
人によっては血圧が上がる、血糖値が上がる、風邪をひきやすくなる、がん細胞へと育ちやすくなるなど、まさに「万病のもと」といえる悪さをします。
さらに悪いことに、体内の炎症は、体の内側だけにとどまりません。
慢性炎症によってできた炎症性サイトカインは、血液にのって皮膚や髪の毛へも広がっていき、体の外側の酸化、老化までも引き起こしてしまうのです。
このにっくき炎症を抑えることがよく知られているのが、「オメガ3系の油」です。
オメガ3系とは前でも紹介したとおり、魚脂やアマニ油のことです。
抗糖尿病、抗動脈硬化作用をもつホルモンを作る働きを促し、炎症を抑制する効果が認められています。
同じように、炎症を抑制するといわれている油がMCTオイルです。
MCTオイルは、抗炎症性サイトカインであるIL−10の分泌を増やし、炎症を抑え込む強い味方となってくれるとさまざまな研究でわかっています。
「万病のもと・慢性炎症を抑えるための、強力な助っ人」と覚えておきましょう。
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いかがだったでしょうか?
きつくて続かないダイエットをあれこれがんばるよりも、まずは正しい知識を持って、継続できる方法を取り入れていくことが大切です。
「すぐに効果が実感できないと嫌」「忙しくてダイエットに時間を割けない」という人におすすめの「齋藤式満腹やせメソッド」。ラクに痩せられる健康メソッドが詰まった一冊をぜひ書店でチェックしてみてください。
「内臓脂肪がなかなか減らない!」という人でも勝手に内臓脂肪が落ちていく食事術
発行所/株式会社アスコム
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著者/齋藤真理子(アスコム)
医療法人社団山本メディカルセンター理事長。
医学博士、日本形成外科学会専門医。分子栄養学認定医。
昭和大学医学部大学院卒業。2010年に山本メディカルセンターに入職。皮膚科・形成外科を立ち上げる。2016年4月山本メディカルセンター2代目院長に就任。
日々の診療を通して、「健康は決して外からの治療だけで得られるものではなく、分子レベルで、身体の内側から健康にならないと成り立たない」と実感し、分子栄養学認定医の資格を取得。さらに、自身でもさまざまな健康法・ダイエット法を実践。その知識と経験をもとにしたわかりやすい解説で、NHK「あさイチ」、テレビ朝日「林修のレッスン!今でしょ」、中京テレビ「それって!? 実際どうなの課」など、テレビ出演も多数。
さらに、分子栄養学の観点からメニューを考案しているカフェレストラン・桜山茶寮や、訪問看護ステーションなども運営し、総合的に患者さんの健康管理をサポートしている。